SECRET SPHERE「SECRET SPHERE JAPAN TOUR 2016 @ 柏Palooza」

イタリアの超絶シンガー、ミケーレ・ルッピが在籍するSecret Sphereのライブを観てきました! 

 

 

OAは日本のRakshasa。リードギターは色々なアイデアの詰まったソロをバシバシ決めていましたが、全体的にちょっと音が大きすぎて聴き取れない部分が多数…。リズム隊と音響の重要性がよくわかりました。

 

Trick or Treat

01. The Black Rabbit of Death
02. Cloudrider
03. Premonition
04. Loser Song
05. Evil Needs Candy Too
06. Let It Go (Frozenより)
07. Bass solo
08. Rabbits’ Hill
09. Like Donald Duck
10. ペガサス幻想 (聖闘士星矢より)
11. The Great Escape
12. Take Your Chance
13. United

 

続いてはTrick or Treat。Helloweenへのリスペクトが伝わってくるバンド名ですがサウンドも非常にハッピーなパワーメタル。

最新作しか持っていなかったのですが、わかりやすくクサいメロディーと楽しげなパフォーマンスで非常に楽しむことができました。Voのアレッサンドロ・コンティも素晴らしく、元Helloweenのミヒャエル・キスケのI Want outを彷彿とさせるようなロングトーンまでバッチリ決めていました。

Take Your Chanceではミケーレ・ルッピもゲストで登場し、ハイトーンヴォーカル同士の熱い競演を観ることができました。

 

□Secret Sphere

01. Healing
02. X
03. The Rising of Love
04. The Fall
05. Union
06. Wish & Steadiness
07. Lie to Me
08. Legend
09. Under the Flag of Mary Read
10. Mr. Sin
11. The Scars That You Can’t See
12. Oblivion
13. Eternity
14. Dance With The Devil

En.
15. Lady of Silence

16. Tokyo Rock City(KISS Detroit Rock City カバー)

 

メインのSecret Sphere

ルッピ加入後の作品からの選曲が多く、目の前で「音源通り」の演奏が繰り広げられていく様は圧巻でした。

楽器隊の演奏の安定感もすばらしく、特にギターのマルコはコーラスも最高、ハイトーンでルッピとのハモリをバシバシと決めていました。

ルッピの歌唱力の高さは知っていましたが、驚いたのはそのステージングの自由奔放さ。無邪気というかやりたい放題というか…完全に出来上がっている感じでした。本調子ではないようなことを言っていましたが、楽曲再現には全く支障のない歌唱で、感動しました。Legendを生で聴くことが出来たのは本当に嬉しかったです。

Dance With The Devilではアレッサンドロ・コンティもゲストで登場、ここでもロングトーンを披露していました。

 

とても楽しいライブで、2016年最後のライブを最高の気分で締めくくることができました。

Trick or Treat、Secret Sphere両バンドとも素晴らしかったので、是非また来日して欲しいですね!

特撮「2016 ファイナルウォーズ 空想ルンバ @ 赤坂BLITZ」

今年最後の特撮ライブ、最高でした! 

 

□セットリスト

01.追想
02.ヨギナクサレ
03.音の中へ
04.ヤンガリ
05.シネマタイズ(映画化)
06.くちびるはUFO
07.愛のプリズン
08.7人の妖
09.人間蒸発
10.文豪ボースカ
11.ハザード
12.ロコ! 思うままに
13.バーバレラ
14.5年後の世界
15.空想ルンバ
16.林檎もぎれビーム!

 

En.
17.Arion~Hommage a Claude Debussy
18.荒井田メルの上昇
19.ケテルビー
20.じゃあな

 

客入れ時のBGMはずっと「タルカス」がかかっていました。しんみり。

 

エディが舞台にさっそうと登場し、ピアノソロからスタート。続けざまにヨギナクサレに。

サポートベーシストはOBLIVION DUSTのRIKIJIさん。かっこいいアクションとキレのあるベースプレイにゾクゾクしました。

ヤンガリーなど重い曲でのNARASAKIさんのギターは今日も絶品。あのズグズグしたサウンド、クセになります。特撮では音量をそこまで出さないイメージなのですが、deepersではギターの壁も聴けるのでしょうか?いつかそちらにも行きたいものです。

 

オーケンの歌も絶好調。愛のプリズンは歌うのが難しいけどやってやる!というMCのあと歌い出しを間違え強制ストップというアクシデントも。2回目はNARASAKIさんの「さんはい!」もありなんとか歌いきりました。確かにこの曲、高速だし同音の刻みだしで頭がとりづらいのかもしれませんね。

 

人間蒸発はコーラスのデスボイスが非常にカッコよかったです。後半のテンポチェンジ部分でのRIKIJIさんも最高でした。

ハザードのような楽曲って相当難しいと思うのですが今日も完璧。エディの人力エコーは凄まじいですね。ダークな雰囲気かと思いきや響き自体は明るいハーモニーが多く、色々発見がある曲です。そして引き続いてロコ。オーケンの好調さも相まってとても感動的な演奏になりました。

 

本編ラストは絶望先生関連の2曲。林檎もぎれビーム!はアニメも大好きだったこともあり、とても思い入れが強く、思わずウルッときてしまいました。「あいつらにだ!」の一体感も心地よかったです。

 

アンコールでは再度エディのソロからスタート。正式メンバーなこともあり、エディのピアノを存分に堪能するなら特撮のほうがベターですね。最後の余韻、客席もシーンと静かで印象的な瞬間でした。

 

しっとりと荒井田メルを聴かせたあと、定番のケテルビーとじゃあなでライブ終了。あっという間の2時間でした。

 

来年の活動予定は未定とのことですが、メンバーみんなやる気は溢れているように感じましたので、楽しみに待ちたいと思います。

2016年ベストソング10

先日はアルバム単位でしたが今回は曲単位。

今年聴きまくった曲たちです。

 

01.特撮「音の中へ」

 

02.MEGADETH「The Threat Is Real」

 

03.cali≠gari「キセキニイル」

 

04.VEKTOR「LCD (Liquid Crystal Disease)」

 

05.聖飢魔II荒涼たる新世界

 

06.Twilight Force「Rise of a Hero」

 

07.amazarashi「吐きそうだ」

 

08.TWEEDEES「Baby, Baby」

 

09.METALLICA「Hardwired」

 

10.中恵光城「レイル・ロマネスク」

 

2016年ベストアルバム10

今年もいい音楽に沢山出会いました。

少し早いですが、今年の私的ベスト10は以下の通り。

こういうのはある程度勢いで選ばないとね。

後ほど、別途ベストソングもやろうと思います。

 

01.Megadeth「Dystopia」
02.宇多田ヒカル「Fantôme」
03.特撮「ウインカー」
04.Vektor「Terminal Redux」
05.TWEEDEES「The Second Time Around」
06.森下唯「アルカン ピアノ・コレクション2《協奏曲》」
07.Twilight Force「Heroes of Mighty Magic」
08.神聖かまってちゃん「夏.インストール」
10.David Bowie「★」
 
 
01.Megadeth「Dystopia」
ディストピア

ディストピア

 

 聴きたかったメガデスをやってくれた嬉しさ。キコのテクニカルなソロと大佐のリフのキレはやはり絶品なのでした。

 
02.宇多田ヒカル「Fantôme」
Fantôme

Fantôme

 

圧倒的な完成度。ポップソングとしての隙のなさには脱帽です。聴きやすいんだけどなぜかおいそれとリピートできない不思議な作品。 

 

03.特撮「ウインカー」
ウインカー【初回限定盤】

ウインカー【初回限定盤】

 

 ここ数作の中でも特に即効性の高いアルバム。やはり大槻ケンヂはコンセプトのある作品が似合いますね。ラストのフューネラルドゥーム風には驚きました。

 
04.Vektor「Terminal Redux」
Terminal Redux

Terminal Redux

 

 スラッシュの新しい可能性を見せてくれたバンド。テクニカルなのに覚えやすく印象的なフレーズの数々。凄いバンドを知ることができました。

 
05.TWEEDEES「The Second Time Around」
The Second Time Around【初回盤(CD+DVD)】

The Second Time Around【初回盤(CD+DVD)】

 

 1stも最高だったTWEEDEESの2作目。アレンジの多彩さを増した分メロディの印象が多少薄くなりましたが、清浦さんによる歌詞など新しい世界観を構築。

 
06.森下唯「アルカン ピアノ・コレクション2《協奏曲》」
アルカン ピアノ・コレクション2《協奏曲》

アルカン ピアノ・コレクション2《協奏曲》

 

 アルカンの作品といえば鉄道しか知らなかった私を完全にアルカン沼に引きずり込んだ作品。コンサートも行きましたが技巧とサウンド作りが素晴らしかったです。

 
07.Twilight Force「Heroes of Mighty Magic」
HEROES OF MIGHTY MAGIC

HEROES OF MIGHTY MAGIC

 

 まだこんなクサメロを書くバンドがいたとは。ジャケット通りファンタジックな世界観ととにかくクサイメロディのハイトーンヴォーカル。ガッツポーズものでしたね。

 
08.神聖かまってちゃん「夏.インストール」

 色々挑戦もしていたSKCですが芯は変わらず、地続きであることを再確認するような作品。痛いままでも生きていけるという優しさを感じます。

 

 日本屈指の実力を誇る吹奏楽団による、吹奏楽のために書かれた作品を集めたアルバム。選曲も最高なのですがとにかく演奏が凄まじい。「科戸の鵲巣」は人気曲ですが、これ以上の演奏はもう現れないのではないかと思うほど。

 
10.David Bowie「★」
Blackstar

Blackstar

 

 デヴィッド・ボウイの最後の作品は、最後というにはあまりにも刺激的。相変わらず別世界に連れて行ってくれます。サクソフォンが染みる…。

筋肉少女帯「再結成10周年 パーフェクトベストTOUR @ EX THEATER ROPPONGI」

とても楽しいライブでした。

 

□セットリスト

01.めでてえな?

02.仲直りのテーマ
03.トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く
04.ワインライダー・フォーエバ
05.タチムカウ
06.人から箱男
07.枕投げ営業
08.週替わりの奇跡の神話
09.新人バンドのテーマ
10.パノラマ島失敗談
11.蓮華畑
12.恋の蜜蜂飛行
13.混ぜるな危険
14.ムツオさん
15.ツアーファイナル


En.
16.孤島の鬼
17.中2病の神ドロシー
18.釈迦

 

タチムカウ以外はすべて発売したばかりのベスト盤からの選曲。

ベスト盤での新曲「めでてえな?」から始まり、最後まで多幸感のあふれるライブとなりました。

 

「仲直り」「トリフィド」は再結成1発目のアルバムから。アップテンポでメロディアスな橘高メタルに悶絶。トリフィドのギターメロディは本当に素晴らしいと思います。

「週替わり」では最後の「不変の」もバッチリ決まり、オーケンも満足そう。声帯ポリープの手術を経て、ほぼ復活したと言えそうです。手術前の期間に培ったテクニックも随所で活かされていました。

 

アコースティックな編成で「新人」「パノラマ」「蓮華」。

新曲のひとつ「パノラマ島失敗談」はどこかほっこりするストーリー。私、以前はこういう方向性をあまり好きではなかったんですけど、染みますね。学生時代が「懐かしむもの」になって久しい。

 

「蜜蜂」ではエディと橘高さんのソロバトル!この日のエディはスーツ姿で熊蜂の飛行をパロったソロを華麗に決め、キレキレでした。「ツアーファイナル」はあらためて聴くとピアノが随分印象的。感動的な本編ラストでした。

 

アンコールでは「評判がよくなかった」という衣装を身にまとったオーケン。その姿での「孤島の鬼」はある意味シュール。「中2病」と「釈迦」でライブは終演となりました。

 

ベスト盤のレコ発ということもあり、定番曲の多い(割に、ド定番は少し外れた)選曲だったこともあり演奏も最高で、心なしかいつもよりも遊びが大きかったように感じられ、それがまた新鮮な味として楽しめるよいライブでした。

バックドロップシンデレラ「BESTです」

 

BESTです

BESTです

 

 池袋のイカれたウンザウンザバンドのベスト盤が出ました。

「池袋でウンザウンザを踊る」以降の楽曲からのセレクトで、うち8曲は新録。新曲も2曲収録し、ファンとしては新規音源が多くとても嬉しい構成です。

 個人的に大好きな「6人のおっさん」が収録されているのも嬉しいですね。

 

各アルバムの核となっていたキラーチューンばかりが集められているので内容が良いのは当然ですが、新録の素晴らしさには驚かされました。基本的にはアレンジはいじらず、今の技術で録りなおしたというものですが、エネルギーはそのままにクオリティだけアップしたという印象で、再録ものにありがちなガッカリ感が全くありません。

このバンドはメンバーが積極的に様々な企画をやっているのですが、ベスト用の再録楽曲をtwitterでファン投票するという試みもありました。

 

 

こういったフットワークの軽さも、このバンドの大きな魅力だと思います。

いいバンドなので、ぜひ色んな方に聴いてみていただきたい作品です。

 

 

METALLICA「Hardwired…To Self-Destruct」

 

ハードワイアード...トゥ・セルフディストラクト(デラックス)

ハードワイアード...トゥ・セルフディストラクト(デラックス)

 

スラッシュ四天王と呼ばれるバンドたちの中でも特にビッグなバンド、Metallica

同じくMegadethやSlayer、Anthraxが数年に一度ペースでアルバムをリリースしていたのに対し、実に8年ぶりの新作となりました。

 

MetallicaNWOBHMに強く影響を受け、ストーリー感のある曲展開や少しずつ変容するリフが持ち味の一つだと思います。私はそのリフの変容がたまに冗長に感じられ、そこまでMetallicaにハマり込んではきませんでした。

今作でも基本的には今までのイメージ通り。タイトルトラックは短く疾走する初期Metallicaを感じさせる曲ですが、中盤はミドルテンポな曲が並びます。

特に耳を惹かれたのはジェイムズの刻みの切れ味とラーズのドラミングです。正直、リフ自体はそこまで強くないのですが、刻みの音と鋭さでスルッと聴けてしまうみたいなところがあります。ドラムもいい音で録れており、ラーズ走りも随所で聴かれます。

 

どちらかというとメタルよりはハードロックですが、過度にスラッシュを期待しなければ面白く聴けるアルバムだと思います。

アルバム全曲のMVが公開されているので、ここからMetallicaに入るのにも良いかもしれませんね。