毛並みん「WELCOME TO KENAMIN KINGDOM」配信開始

2年前に制作した毛並みんのアルバムが各種サイトで配信開始しました。

 

 

せっかくの機会ですし、各曲の思い出とか今回配信にあたっての変更箇所とかを解説してみようかと。

 

01.introduction morning

 巨大なものが動き出す瞬間が好きです。テーマパークに始発で行って、チケットを買って開園を待つ。 明るくなってくる空、動き出すライド、流れてくる園内放送。そんな情景をイメージしながら書いたイントロダクションです。夜明けといえばラヴェルだろうということで弦楽器とフルートには朝を担当していただき、別動隊としてマーチングバンド風の演奏を左から右に横切らせています。王国の朝はこうして動き始めるのです。

 

02.かわいいって言ってよ!(毛並みんキングダム ver.)

 はじめて毛並みんのために書いた曲。それまでも私は打ち込みとかギターを重ねて楽曲を細々と作っていましたが、かっちりポップソングを作ろうと思ったのはこれが初めてでした。なかなかの難産で、メロディや構成はすぐできたもののアレンジやら録音やらに手間取った覚えがあります。デモ作成から公開まで10か月くらいかかった気がしますね。そのかいあってか、皆さんに楽しんでもらえる曲になったかなと思います。MVのときはしんどそうだった毛並みんのヴォーカルもライブで強化され、この再録版では余裕すら感じますね。(やっぱりメロディ、音が高かったかなあ…)

 

03.毛並みんキングダム入国ソング

 ミドルテンポでヴォーカルハーモニーな曲を書きたくて作った曲です。この曲を書いていたときに聞いていたイタリアのバンドに影響を受けたメロディラインですね(Trick or Treatというバンドです)。ラフな感じのギターが弾けたなと思っています。ソロはタイム感の面で少し反省があったので今回は差し替えてみています。ギターソロの最後でハモるの好きすぎて毎回やってしまう。

 

04.FM73.3 けなモルゲン

 毛並みんキングダム内でかかっている園内放送をイメージしたトラック1つ目。BGMは私が一時期「毎日1曲つくる!」という試みをしてニコニ・コモンズにアップしていたものから使用しています。(https://commons.nicovideo.jp/material/nc151895

 

05.かわいさの暴力

 メタルっぽいのも入れておきたいなと思って作った曲。インダストリアル・メタルいいなと思っていた時期なのでこういった方向性になりました。ピアノは初期筋肉少女帯のイメージで。唸り声のような声は私の声で、毛並みんのヴォーカル録音の際に一緒に録りました。エフェクターでヘヴィさを盛っています。ありがとう文明の利器。曲の最後はピアノの余韻を残すようバランス調整。耳を澄ませるとピアノの低音のブーンという余韻が聞き取れるのではと思います。

 

06.that day

 SOFT BALLETが好きでした。特にポップな曲担当の森岡賢さんの音楽が。2016年に亡くなったモリケンさんのことを考えていたらその方向性の曲も作っておきたい、という思いがわいてきて作ったものです。minus(-)の時にやっていたライブの風景を思い出してドラムはツインドラム風に別の音色のドラムを左右に配置。打ち込み主体で作った曲はこれが初めてだった気がします。今回はさらにソフバ感を出したくてピアノのフレーズを追加しています。

 

07.FM73.3 けなゴゴ!

 これも園内放送。BGMも自作のコモンズから(https://commons.nicovideo.jp/material/nc151412)。毛並みんの語りは基本的に毛並みんのアドリブ一発録りです。パッとこういうのが出てくるあたり、さすがのかわいい力ですね。

 

08.もしもかわいくなかったら

 しっとりした曲も書いてみたい、と思ってつくったもの。ピアノとウッドベースで始まる小さい編成は、テーマパークのちょっとした広場とかでの演奏を思わせます。ギターソロは好きなだけハモりました。X JAPANの影響下なのでギターはハモるものという思いが強すぎる感じがしますね。じつはこの曲はアップテンポ版も存在したりします。

 

09.今夜きみと渋谷で毛並みんかわいいしたい

 シンプルなロックがやりたい!という気持ちから産まれました。やはり毛並みんかわいいをするにはまっすぐな気持ちが必要じゃないですか。ロックンロールは毛並みんかわいいに適していると思うんですよね。ロックと言えばブルーハーツ!ということで彼らのイメージを強く持ちつつの制作となりました。ギターソロは真島さんのフレーズをイメージしたのですがかなりよく弾けたなというお気に入りです。

 

10.FM73.3 けなななNIGHT

 これもコモンズ曲(https://commons.nicovideo.jp/material/nc151191)。毛並みんの語りはやはり一発録りでカミカミなのですが、そのままGOしてしまうところが僕ららしい感じがしますね。(自然な感じが逆にうれしいというオタク心理が出た)

 

11.ピンクのクルマ

 これは毛並みんから送られてきた歌詞の案をもとに一気に書いた曲です。これがこのアルバム唯一の詞先ですかね。車といったらディープパープルですよね、という気持ちで書きました。ベースソロ、ギターソロ、キーボードソロと盛りだくさんですがやはり歌の音域が高いですね。たぶんいけるだろ、と毎回高い音書いちゃって申し訳ないと思いつつ、でも毛並みんこの音域だと生き生きしてるよなあ…と思っています。

 

12.プリティーパレード

 かわいいって言ってよ!の次はどういう曲を出そうか、と悩んだ結果、パレードがコンセプトになりました。当時の毛並みんを反映して、毛並みんがよく聞いていた楽曲のフレーズを解体して伴奏のフルートなどに潜ませたりしています。キーボードソロはかなり悩んだ覚えが。Moog系の音色で跳躍の音型をやったときのニュアンスが好きで、それをどう生かそうかぎりぎりまで悩んで作りました。

 

13.kingdom night

 最後はしっとりと。毛並みんキングダムの各楽曲を思わせる歌詞も素晴らしいですが、歌にささやき声をかぶせているところがこだわりポイント。右から聞こえたり左から聞こえたりと、毛並みんがすぐそばにいるような感覚になりますね。

 

14.かわいいって言ってよ!(F.O.D. ver.)

 ボーナストラックはかわいいって言ってよ!のメタル版。ドラムはほぼ変えていないので、ギターとベースだけでこれだけ印象が変わるんだなというところを楽しんでいただければ。おまけだし、と思ってベースでおもいっきりタッピング入れまくっているのも楽しかったです。

 

こうしてみるといろんなタイプの楽曲を入れようと頑張っていたんだなあ、と我ながら思いますね。今後も毛並みん曲は作っていくつもりですのでよろしくお願いします!

 

 

BLACK EARTH「BURNING BRIDGES 20th ANNIVERSARY JAPAN TOUR 2019 @ 渋谷 CLUB QUATTRO」

Black Earthの東京2日目を見てきました!

 

■セットリスト
01. The Immortal
02. Dead Inside
03. Pilgrim
04. Silverwing
05. Demonic Science
06. Seed Of Hate
07. Angelclaw
08. Burning Bridge
09. Dark Insanity
10. Beast Of Man
11. Burn On The Flame
12. Dark Of The Sun
13. Eureka
14. Diva Satanica
15. Let The Killing Begin
16. Transmigration Macabre
17. Bridge Of Destiny

 

En.
18. Aces High
19. Bury Me an Angel
20. Fields Of Desolation

 

Black EarthはArch Enemyの3rd時のメンバーで1st~3rd時の楽曲群を演奏するプロジェクトです。過去に2016年のツアー、2017年のLOUD PARKにも出演しており、いずれも素晴らしいパフォーマンスでした。

 

会場の電気が消えるとLOUDNESSの「CRAZY NIGHT」が爆音でかかり、テンションが上がりました(二井原さんが見に来てたらしい)。「M.Z.A.」の掛け声、みんなやってましたね。

 

今回は3rdアルバムの20周年ということもあり、まずは3rdの8曲すべてを続けて演奏。名盤の再現ですからこちらも相当期待して行きましたが、期待通りの演奏を見せてくれました。

 

先日のDOWNLOADフェスではArch Enemyのほうも観たのですが、そちらでは理路整然としてクオリティの高い演奏を見せてくれたのに対し、こちらではより暴力的というか、勢いにまかせた演奏をだったように思います。特にベースのシャーリー・ダンジェロの弾き捨てるような大きなアクションとサウンド、安定しつつも突っ走るところでは遠慮なく突っ走るドラムのダニエル・アーランドソンの迫力は最高でした。

 

ギターのアモット兄弟も最高の仕上がりで、余裕を見せながらキッチリとソロを弾いていくクリストファーと終始笑顔でメロディ弾きをきめるマイケルの対比が素晴らしかったです。ツインリード時にステージ中央でハモるシーンもとてもよかったですね。

 

そして何よりヨハン・リーヴァのヴォーカル。当時の音源よりも深みの増した説得力のある声と落ち着いた動きは初期の楽曲群にやはり合っており、ダークな世界観が表現されていましたね。Silverwingでブーンのポーズが見られなかったのは残念でしたが…。

 

前回来日時には演奏されなかったSeed Of Hateなどが聴けたのもうれしかったですが、アルバム通りの並び順で聴いたときのSilverwingのかっこよさ、Angelclawの盛り上がり、Burning Bridgeのヘヴィさは特に印象的でした。

 

後半では新曲Burn On The Flameも演奏されたり、大曲Dark Of The Sunが演奏されたりも印象的でしたが、個人的にうれしかったのはDiva Satanica。前日までのセットリストには入っていなかったので今回は聞けないのかな、と思っていただけに一層嬉しかったです。ヴォーカルが入るところでいつもどおり超加速してめちゃくちゃスリリングでした。Bridge Of Destinyで本編終了。この最後の演歌みたいなツインリード、くさくてたまんないですよね…。

 

アンコールではIron MaidenカバーからのBury Me An Angel、そしてField Of Desolationで締めとなりました。Field Of Desolationの最後のギターソロバトルからのハモリは何度聞いてもグッときます。

 

とても良いライブでした。しかし本当に楽曲が最高にクサくていいよな、というのを再確認しましたね。何より本人たちが心底楽しそうにやっているのがこちらもうれしいです。繰り出される楽曲がどれも最高なので体感30分くらいでした。ぜひまたやってほしいものです。

coaltar fo the deepers「NARASAKI BIRTHDAY BASH @ 渋谷 CLUB QUATTRO」

ディーパーズみてきました!

 

■セットリスト
現行メンバー
01.hyper velocity
02.the systems made of greed
03.cell
04.SUMMER GAZER'92
05.SUBLIMATION(feat. HOT TOASTERS)
06.C/O/T/D
07.Aquerian Age
08.Recieve Assimilation

 

初期メンバー
09.Sarah's Living For A Moment
10.Thrash Up Disturbace #4
11.Charming Sister, Kiss Me Dead!!
12.The Lightbed
13.My Speedy Sarah
14.Ametyst
15.Deepers're Scheming

 

En.
16.Blink
17.Killing an Arab

 

現行メンバーと初期メンバー両方のラインナップが楽しめるという「ぼくのかんがえたディーパーズのおいしいところ全部乗せ」みたいな最高の一日でした。

 

HOT TOASTERSによるOAで適度に温まったなか、鳴り響く「ツァラトゥストラはかく語りき」。現れるケムール人とフラッグ。場内は歓声と笑い声に包まれました。

続いて現行メンバーが登場し、いきなりのhyper velocity!攻撃性とポップさを併せ持つディーパーズ屈指のキラーチューンのひとつで、早くもテンションは最高潮になりました。

 

ヘヴィなthe systems made of greed、cellと畳みかけたあとはHOT TOASTERSのサックス奏者を迎えてのSUMMER GAZER '92。サウンドの中でとろけるような心地よさを感じたあとは出たばかりの新曲SUBLIMATIONをHOT TOASTERSと共演。メリハリのついたサウンドが印象的でライブでもかっこよかったです。なお、この日はこの曲が収録されたCDが来場者に配布され、NARASAKIさんを祝いに来たつもりがこちらがプレゼントを受け取ってしまうという素敵なサプライズになりました。

 

これまた必殺のC/O/T/DからのAquerian Ageを経て、どこまでも深く沈みゆくような大曲Recieve Assimilationで第1部終了となりました。ベース村井さんは楽曲に寄り添いつつ暴れるときは暴れるベースで非常にかっこよかったですね。

 

第2部は初期メンバー。現行メンバーと比べると肉体的というかアグレッシブな印象のサウンドになっていましたね。演奏されたのはもちろん初期の楽曲群で、ギターによる刻みと動き回るベースが心地よかったです。しかしこちらのメンバーは喋る喋る。曲が終わるたびになにか言わないと気が済まないといった感じで、話を振られたNARASAKIが「俺とKANNOはそういう感じではやってきてないから…」と困惑する場面も。

 

My Speedy Sarahを生で聴けたのはとてもうれしかったですね。サビの裏メロでは合唱が巻き起こっていました。本編最後はなんとDeepers're Scheming!これも生で聴いてみたかった曲ですので非常に興奮しました。轟音からの静寂、そして刻みのかっこよさ。やはりディーパーズ最高だな、という感想を抱き続けたライブでした。

 

NARASAKIへのハッピーバースデーのあとはアンコール。青春が終わらないようにとさわやかなBlink、そしてラストはNARASAKIのトランペットからのKilling An Arabで締めとなりました。

 

6月には1stアルバム再現ライブも決定したらしいディーパーズ。もしかして活動本格化でしょうか、と期待してしまいますね。

 

cali≠gari「25th Caliversary"1993-2019" TOUR 14 FINAL -I've come a long way since those old days- @ 中野サンプラザ」

カリガリのツアーファイナルに行ってきました!

 

■セットリスト
01.月白
02.動くな!死ね!甦れ!
03.カメラ オブスキュラ
04.ゼロサムゲーム
05.マシンガンララバイ
06.火葬遊戯
07.トカゲのロミオ
08.紅麗死異愛羅武勇
09.-踏-
10.群ら咲き
11.オーバーナイトハイキング
12.春の日
13.天国で待ってる
14.拝啓=BGM
15.ファニソン
16.淫美まるでカオスな
17.飛燕騒曲
18.-187-
19.マッキーナ
20.アレガ☆パラダイス
21.いつか花は咲くだろう

 

En1.
22.深夜、貨物ヤード裏の埠頭からコンビナートを眺めていた
23.死は眠りを散歩する

 

En2.
24.サイレン
25.クソバカゴミゲロ

 

狂信席を買っていたので前方での鑑賞。
まずはライブ初となる「月白」が開演に先立ち演奏され(メンバーが出てくる前に流れた感じでした)、アルバム「14」の曲を軸にライブが展開されていきました。

 

中野の舞台をうまく生かしてステージが立体的に見えるよう工夫されており、綺麗な空間が出来上がっていました。サポートはいつものyukarieさん、秦野さん、白石さん。

 

カメラ オブスキュラは手拍子などが楽しく、ツアーを経てかつてのエロトピアのような立ち位置の曲になりつつあるように感じました。火葬遊戯もどんどん最後の火葬部分の描写性が高まっているように感じます。

 

せっかく椅子があるのだから、と着席させて演奏されたのは春の日。原曲とアコースティック版の中間くらいの新たなアレンジになっていて、とてもよかったです。そしてMVが発表されたばかりの天国で待ってる。これはツアーで聴くうちに化けた曲のひとつですね。

 

ファニソン、淫美といったディスコパートのあとは飛燕騒曲からの-187-。スクリーンにカオスな映像が追加されており、これが非常に良かったです。ここだけ映像で観たいほどのハマりっぷりでした。

 

いつか花は咲くだろうはいつ聞いてもよい曲で、さわやかに本編終了。

 

アンコールでは13と14それぞれの最後を飾る重い曲。カリガリというと飛び道具的な曲をついつい連想しがちですが、こういったサウンドで押すタイプの曲も最近ライブがすごくいいんですよね。

 

告知を挟んで、サイレンからのクソバカで終演となりました。第一印象ではやや地味かと思われた14というアルバムでしたが、ツアーを通じて味わい深く、隅までじっくり堪能することができたと思います。

 

まだまだ楽しませてくれてうれしい限りです。

 

「Download Festival Japan 2019 @ 幕張メッセ」

行ってきました!
去年はLOUD PARKがなかったこともあり、メタルフェス欲を解消してきましたよ。

ちょっと寝坊したので見られたのはAMARANTHEから。

 

■AMARANTHE
トリプルボーカルが印象的なバンド。
ボーカルスタイルの違いをうまくメリハリにしながら会場を盛り上げていた印象でした。
場内をどんな感じかな~とうろうろしながら聴いていたので後でセトリ復習しようかなと思いました。

 

MAN WITH A MISSION
この日唯一の日本出身バンド。
いわゆるメタルとは少し違うのでややアウェーなのかな?と思っていましたが、しっかりフロアも盛り上がっており楽しくみることができました。目が黄色く光る演出とかも面白かったですね。

 

■HALESTORM
ロックないでたちの女性ヴォーカルのバンド。
冒頭のBlack Vulturesの入りから一気に空気をわしづかんでいきましたね。純粋にかっこよかったです。ドラムソロでは箸のような細いスティックから極太スティックまで持ち替えて見た目でも楽しませてくれました。

 

ARCH ENEMY
Black Earthの公演を控えているからか、アンジェラ期以降で固められたセトリでした。中でもBlood on Your Handsは初めて生で聴けたので感無量でしたね。”Remember”のコール&レスポンスも気持ちよかったです。マイケル・アモットとジェフ・ルーミスのツインギターはやはり息ピッタリで心地よく聴きました。フロアではサークルができたりとなかなかの暴れっぷりでした。

 

ANTHRAX
この辺にくると体力的に一回目のしんどさが襲ってきており、フードを少しいただいて座って休憩しながら聴いていました。Madhouseなどはやはり流し聴きしていても名曲ですよね。

 

■GHOST
今回最も期待していたバンドかもしれません。音源ではさらっと聴いていたものの、これは実際に見てみないとなんとも言えないかな…と思っていたバンドでした。本当に観てよかった!最初から最後まで圧倒されっぱなしの最高のステージでした。コピア枢機卿の紳士っぽいわざとらしいふるまいは怪しさをよくあらわしていましたし、楽曲のスケールの大きさも広い会場で聴くと説得力が段違い。なによりステージセットのおかげで聖堂のような雰囲気がなんともいえない面白さを醸し出していました。これは是非ワンマンでフルサイズ観たいですね。でも広いステージで観るにはやはりフェスに出てもらうのがいいのかも…。

 

SUM41
ちょっと聞いたことあるかも、程度だったんですが、これがまたカッコいいこと。パンクでエネルギッシュなドラムも印象的でしたし、随所にParanoidなどのカバーを一瞬挟んでくるなどメタル方面への配慮もうれしかったです。We Will Rock Youのカバーは大盛り上がり。一気に駆け抜けるようなすがすがしいステージでした。

 

■SLAYER
Repentlessからスタートしたこの日のスレイヤーはまさに鬼気迫るという表現がふさわしいような容赦ない演奏を披露。地獄の業火を思わせるような豪快なパイロの使い方。やはり唯一無二だなあと思わせられるステージでした。
最後のSouth of Heaven,Raining Blood,Chemical Warfareと畳みかけてからのAngel of Deathでの締めはこれ以上ないような締めくくり方でした。Angel of Deathでのトム・アラヤの叫びは今までで一番涙腺に来ましたね。
演奏後、名残惜しそうに会場を眺めていたトムが日本語でこれが日本での最後のショウであったことを告げ、ライブは終了となりました。いつもはオヤスミナサイとニコっと去っていく彼がとても悲しい、いつかまたねと言うものですからこちらも泣きそうになってしまいましたね。

 

JUDAS PRIEST
そんな余韻を吹き飛ばすかのようにトリはPRIEST。
昨年末にも来日したためか、その時には演奏されなかったレア曲を多めに取り入れたセットリストになっていたように思います。単独、Downloadどちらも見た私としては大満足でした。中でもSaints in Hellが聴けたのは個人的にうれしかったですね。
この日もロブは絶好調で、Sinnerもバッチリ出ていましたし、後半のPainkillerでも最高のシャウトを聴かせてくれました。単独より近くで見ることができたんですが、リッチーとアンディのギター隊はやはりいいコンビネーションで、特にソロもとりつつも常にバンドを最優先に動くアンディの貢献っぷりはさすがと思いました。

 

個人的な趣味でいうならもう少しエクストリーム成分も欲しかったかなと思いましたが、全体的にとても満足できるフェスでした。来年もやってくれそうな雰囲気なので、期待してますね。

 

 

Watain & Anaal Nathrakh「Japan Tour 2019 @ duo Music Exchange」

Anaal Nathrakhの来日に行ってきました!!
開演時間は17:30。私の終業時間は17:30。
そんなん間に合うわけないだろ!!

 

というわけで会場に着いた頃には2バンド目のエセリアルシンがもうあと数曲という状態。
Yamaさんの渾身のシャウトを聴きつつ、ANに向けて呼吸を整えるなどしました。

 

■Anaal Nathrakh
01.The Road To...
02.Obscene as Cancer
03.Monstrum in Animo
04.Depravity Favours the Bold
05.Hold Your Children Close and Pray for Oblivion
06.Forward!
07.Bellum Omnium Contra Omnes
08.In the Constellation of the Black Widow
09.Forging Towards the Sunset
10.More of Fire Than Blood
11.Between Shit and Piss We Are Born
12.Do Not Speak
13.Idol
14.The Joystream

 

Anaalは初来日のときも見に行ったんですが、とにかく音がぐちゃぐちゃで全然細部が判別できないな…というちょっとした残念な記憶がありました。
が、この日のAnaalはとにかく音がよかった!各パートちゃんと聴こえるのでそこまで聴き込んでない身でも曲がちゃんとわかってとても楽しかったです。

 

新作もとてもよかったので期待していきましたが、期待通りの最高のライブでした。前作の肝だった「Depravity Favours the Bold」もテンションあがりましたし名曲のBlack WidowやSunsetなどもよかった。

 

声もかなり出ていましたが、アクションをつけながら歌うのでマイクが離れると少し聴きとりづらくなる局面もありました。しかしMCのゆるさも含めとても楽しい空間でした。

 

それにしても新作の中でもForward!のインパクトときたら。先行トラックとして発表された当初は少し単調かな?と思っていたのですが、妙に頭にこびりつくんですよね、このリフ。
この曲の前に「次は新作から…」というMCがあったのですが、ものすごい声援にバンド側も心底嬉しそうでした。

 

■Watain
01.Storm of the Antichrist
02.Nuclear Alchemy
03.The Child Must Die
04.Puzzles ov Flesh
05.Furor Diabolicus
06.Sacred Damnation
07.Underneath the Cenotaph
08.Malfeitor
09.Towards the Sanctuary
10.Sworn to the Dark
11.The Return of Darkness and Evil
12.The Serpent's Chalice

 

ゆるいAnaalに比べWatainは儀式という感じ。
あまり予習はせずに臨んだのですが、出音の一発目からわかる演奏力とクオリティにはぶっ飛ばされました。

 

ブラックメタルといいつつスラッシュにも通じそうな攻撃力の高いリフを張り巡らせ疾走するスタイルは見た目より数段とっつきやすく、音の洪水にトリップ感をおぼえました。


このバンドは衣装に動物の血液をしみこませることがあるらしく、この日もそうだったのかは定かではありませんがライブ中はほのかに漂う異臭が会場全体を包んでいました。勘違いかと思ったんですがみんな感じていたようだったので…。

 

ともあれ楽しいライブでした!メタルはやっぱりいいぞ。

 

cali≠gari「25th Caliversary”1993-2019″ TOUR 14 -The time is out of joint-  @ F.A.D YOKOHAMA」

カリガリの14ツアー、2回目行ってきました。

 

■セットリスト
01.動くな!死ね!甦れ!
02.マシンガンララバイ
03.ゼロサムゲーム
04.火葬遊戯
05.トカゲのロミオ
06.汚れた夜
07.-踏-
08.オーバーナイトハイキング
09.「依存」という名の病気を治療する病院
10.カメラ オブスキュラ
11.天国で待ってる
12.拝啓=BGM
13.セックスと嘘
14.ファニソン
15.淫美まるでカオスな
16.マッキーナ
17.飛燕騒曲
18.-187-
19.いつか花は咲くだろう

 

En.
20.深夜、貨物ヤード裏の埠頭からコンビナートを眺めていた
21.死は眠りを散歩する
22.エロトピア
23.クソバカゴミゲロ

 

この日は全体的にMC少な目でシリアスな雰囲気でした。
トカゲのロミオ冒頭のフレーズがちょっと変化してきてたの面白かったですね。

 

「依存」「エロトピア」とレアな曲も多く、お得感のある内容でした。MCタイムでは使い捨てカメラをメンバーたちが使いまくるという実験的な内容。こういうときにいろいろやりたがるのが石井さんというのも面白いですよね。

 

アンコールの貨物ヤードから死は眠りを~への重い楽曲の畳みかけは素晴らしく、余韻に浸っていたらまさかのエロトピアで歓喜しましたね。随分フリも廃れてきた気がするなあ…。

 

「いつか花は咲くだろう」最高な曲がさらにどんどん最高になってきているので、ファイナルも楽しみですね。