COALTAR OF THE DEEPERS「“三十日と書いてミソカと読む”スペシャル 25TH ANNIVERSARY “THE VISITORS FROM DEEPSPACE” TOUR 2019-FINAL- @ LIQUIDROOM」

ディーパーズの最高のライブを観てきました!

 

■セットリスト
01.Amethyst
02.Submerge
03.Earth thing
04.Cell
05.Your Melody
06.Snow
07.The Visitors
08.GOOD MORNING
09.The Lightbed
10.HALF LIFE
11.My Speedy Sarah
12.Summer Days
13.Blink
14.When You Were Mine
15.Sinking Slowly
16.Deepers're Scheming

 

En.
17.C/O/T/D
18.JOY RIDE
19.HYPER VELOCITY
20.Killing An Arab

 

OAはホットトースターズ。開演時間前にスタートしていたので最初を少し見逃しました。基本はおしゃれな楽曲かと思いきや、随所にメタリックなリフやリズムを差し込んでくる面白いバンドです。後半はNARASAKIさんも参加してコラボ曲SUBLIMATIONなどを演奏。中盤の速弾きパートを弾きながらガッツリ歌っていて、マジか…となりました。物販でアルバム買いました。

 

ディーパーズ本編は大枠は前回を踏襲しつつも楽曲が大幅に追加されたセットリスト。AmethystはじまりからのいきなりのSubmergeには震えましたし、立て続けに披露されるThe Visitors From Deepspaceの楽曲群の音の壁には圧倒されました。ツアーを経て演奏はさらに強靭になっており、The Visitorsのような即興性が強い楽曲ではよりそれを感じられたかなと思います。息の合ったプレイは心地よく、リフや聞かせどころのアンサンブルも絶妙でした。GOOD MORNINGなど、しっとりした曲も非常にきれいでした。NARASAKIさんのVoもとても調子がよく、クリーンのメロディはもちろんデスボイスも非常に邪悪でよかったです。

 

中盤では新曲「HALF LIFE」が披露されました。とても盛り上がっており、みんな聴き込んだんだな…と嬉しくなりましたね。ライブで聴くと音源よりも立体感があり、めちゃくちゃかっこよかったです。続いてMy Speedy Sarah、Summer Days、Blinkとキラーチューンが連続したあとはカバーのWhen You Were Mine。轟音の刻みとポップな歌メロというディーパーズの勝利の方程式をこれでもかと味わったあとは強烈な浮遊感のSinking Slowlyと必殺のDeepers're Schemingで本編終了。

 

もうここまででもおなか一杯だったのですがさらにアンコールではまさかの「中期以降楽曲」の連発。C/O/T/DでのNARASAKIさんのギターリフを堪能したと思ったら続くはJOY RIDE。この曲、歌がない部分(NARASAKIさんが「せーの!」と煽ったあとのパート)がサビだと思っているんですが、歌がないサビってそうとう新しいことを当時からやっていたんだなあと再認識。さらに続けてHYPER VELOCITYと来てしまったので完全にテンションが上がってしまい、無心で頭を振り続けることになってしまいました。

 

最後はKilling An Arabで締め。メンバー全員のコンディションがよかったこともありとても強烈な演奏でしたね。撮影も入っていたので何かしらの形態でリリースを期待できそうです。本当にいいライブでした。

 

 

cali≠gari「2019 LAST GIGS 極月喰らい、三つの煩悩 -akuśala-mūla- @ Veats Shibuya」

今年最後のカリガリは最高でした!

 

■セットリスト
村井ゾーン
01.ギラギラ
02.トイレでGO!
03.混沌の猿
04.トレーションデモンス
05.暗中浪漫
石井ゾーン
06.誘蛾燈
07.僕は子宮
08.暗い日曜日
09.落花枝に帰らず破鏡再び照らさず
10.まほらばぶる~ず
桜井ゾーン
11.冬の日
12.さよなら、スターダスト
13.この雨に撃たれて
14.ブルーフィルム
15.いつか花は咲くだろう

 

En.
16.ヘルニアⅢ
17.夢遊病
18.ヘルニアⅡ
19.ヘルニアⅣ
20.ヘルニアⅠ
21.晴天仕掛けのルサンチマン
22.クソバカゴミゲロ

 

この日のライブは5曲ずつを各メンバーが持ち寄ったセットリストになっており、最初は村井さん。青さんのギターソロがノイズ系の楽曲が多く並んでいますね。暗中浪漫などは久しぶりに見た気がしますがやはりかっこよい曲です。Veats Shibuyaは初でしたが綺麗だし音もよいしでいいところです。

 

石井さんゾーンでは久しぶりの曲が並びます。誘蛾燈、僕は子宮といった昭和歌謡、ジャズテイストを含めたような楽曲は確かに伸びやかな石井さんの声に映えるんですよね。落花の満足度が高そうだというのはわかっていましたが、暗い日曜日もお気に入りなんだなというのもわかって面白かったです。落花の最後はかなり自由な演奏になっており、セッション感が強く非常によかったですね。村井さんのベースと中西さんのドラムがものすごいことになっていました。

 

青さんゾーンではカリガリのキラーチューンが惜しげもなく。しっとりとした冬の日はやはり名曲で、青さんのソロも沁みました。これまた久しぶりのブルーフィルムからのいつか花は咲くだろうの流れは秀逸で、特にブルーフィルムは前に聞いたときよりさらに一体感が増し、とてもよい演奏でした。

 

アンコールは新作ミニアルバム「ある職業病への見解と、それに伴う不条理な事象とか」を全曲披露。葬送行進曲をベースに展開するヘルニアⅢはライブで聴くとより盛り上がりが感じられ面白く、夢遊病も後半の開けていくような風景がとてもきれい。ヘルニアⅡもカリガリらしくてよかったですしヘルニアⅣもシンプルにかっこよかったですね。曲名だけ見るとネタでしかないのですが、やはりいい作品だなと感じました。

 

全体を通して、各メンバーのカリガリ観を俯瞰でき、さらに最新のカリガリも堪能できるというとても満足感の高いライブになりました。まだまだ楽しませてもらえそうです。

森下唯「星はうたう @ 海老名市文化会館 小ホール」

日本のアルカン弾きといったらこの方という森下さんのコンサートを聴いてきました。

 

■セットリスト
01.3つの情景の夜想曲より「星はまたたく」(パルムグレン)
02.NOCTIS(下村陽子/亀岡夏海
03.夜想曲 op.9-2(ショパン
04.別れのワルツ op.69-1(ショパン
05.子犬のワルツ op.64-1(ショパン
06.ワルツ op.38(スクリャービン
07.ピアノソナタ第3番 op.23(スクリャービン
08.12月「オペラ座」 op.74-12(アルカン)
09.12月「クリスマス」op.37bis(チャイコフスキー
10.歴史は語る(佐橋俊彦/ピアニート公爵)
11.Valse di Fantastica(下村陽子/宮野幸子)
12.綺羅星円舞曲(下村陽子/亀岡夏海
13.ガンバスター幻想曲(田中公平/ピアニート公爵)

 

En.
14.小夜想曲(アルカン)
15.美女と野獣(メンケン/森下唯)

 

高音のフレーズがまさにきらめきを表しているかのような静かできれいなパルムグレンの作品で幕開け。続くFF15のNOCTISやショパンノクターンと、夜をテーマにした楽曲が続きます。森下さんはアルカンなどの超絶技巧楽曲も得意とされていますが、こういった静かで歌わせるような楽曲も非常に魅力的です。特に聞かせたいフレーズのバランス感覚がとても上品で、聴いていて心地よくなりますね。

 

ワルツが続くセクションではショパンらしい揺れを持たせた演奏。やはりアルカンだとカッチリとした曲が多いので、こういったテンポの揺らしを含む楽曲は新鮮です。ここでも絶妙なタメで素敵な流れを演出していました。

 

前半最後はスクリャービンソナタスクリャービンの中でも演奏を聴く機会が比較的多い曲ですね。テクニカルなところはバシっときめつつ3楽章などでは息の長い歌心も聴くことができ、堪能しました。

 

後半はアルカンから。短いながらもアルカンらしい描写的な音楽で、引き続き12月集つながりでのチャイコフスキー。彼らしい綺麗なメロディが印象的でした。シムーンFF15といった劇伴の曲を挟んで最後はガンバスター幻想曲。この日の私の最大の目当てです。

 

ガンバスター幻想曲は原作のストーリーを追体験するような形でまとめられた楽曲ですが、アルカンも想起させるような非常にテクニカルなアレンジが施されており一瞬たりとも目を離せません。過去の演奏動画がアップロードされていますので、ぜひ視聴をお勧めします。私はその動画をきっかけに「トップをねらえ!」を観ました…。演奏は期待通り素晴らしく、舞台照明による効果も最大限に活用されていました。劇中での1万2千年の経過が表現されるパートがあるのですが、そこでのスポットライトの使い方と静寂、最後に向けてのミラーボール的な照明は感動的でした。このアレンジの素晴らしいところはやはりその「静寂」の箇所だと思っていて、この楽曲のいちばんのクライマックスがここに設定されていると考えています。無音がクライマックスになる曲なんてそうそうありません。私の周りの方もここでは目頭をおさえていらっしゃいました。非常に感動的な演奏でした。聴けてよかった…。

 

アンコールはおとくいのアルカンと自身の編曲による美女と野獣(これも超絶的な編曲)。一見すると軽そうなプログラミングですが、とても満足感のある演奏会となりました。またこういうの、やってほしいですね。

 


GUNBUSTER FANTASY for piano (Kohei Tanaka / Pianeet)

NUMBER GIRL「逆噴射バンド @ 豊洲PIT」

念願のナンバーガールを観てきました。

 

■セットリスト
01.鉄風 鋭くなって
02.タッチ
03.ZEGEN vs UNDERCOVER
04.EIGHT BEATER
05.IGGY POP FAN CLUB
06.裸足の季節
07.透明少女
08.YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
09.NUM-AMI-DABUTZ
10.Sentimental girl's violent joke
11.DESTRUCTION BABY
12.MANGA SICK
13.SASU-YOU
14.喂?
15.U-REI
16.TATOOあり
17.水色革命
18.日常に生きる少女
19.転校生
20.omoide in my head
21.I don't know

 

En.
22.桜のダンス
23.KU~KI
24.透明少女

 

昔聴いていたバンドについての話題があちこちから聞こえてくる会場で開演を待つ。いきなりの「鉄風」で幕を開けてからはタッチ、ZEGEN vs UNDERCOVER野音のときのような流れで曲が紡がれてゆく。

 

IGGY POP FAN CLUBあたりでようやく自分がNUMBER GIRLを生で見ているのだという実感がわいてくる。派手な動きはないのに目はずっと釘付けだ。CDを聴いて想像していたあのジャキジャキしたギターが、緊張感のある演奏が今まさに目の前で構築されているのだという事実だけで感動させられてしまう。透明少女は記憶にない。これを聴きに来たといってもいいほどなのに。ただ楽しかった。

 

必殺のNUM-AMI-DABUTZもかっこよかった。NUM-HEAVYMETALLICもかなり好きなアルバムなのでもっとやってほしい。「おい!カッパ!」の一喝からのMANGA SICKの切れ味も凄まじい。決して端正とは言えないがだからこそ勢いが感じられるビート、雄弁に語るギター、サウンドを前進させていくベース。向井のボーカルも最高だった。

 

omoide in my headのイントロは生で聴くと高揚感が半端ではない。意外と長めな曲なのだがライブで聴いていると本当にあっという間だから不思議だ。続けてI don't knowで本編は終了。

 

アンコールは桜のダンスにはじまり、透明少女にも通じるような歌詞のKU~KI。そして2度目の透明少女。どこまでも熱く、どこまでも綺麗な締めくくりだった。

 

とにかく楽しかった。そして「また観たい!絶対に!」と思わせられる。これは魔力ですよ。

 

ベストアルバム2019

正直、サブスクで音楽を聴き始めた結果どれを聴いてどれを聴いてないのかいまいちわからなくなってきてしまっているのですが、それでも今年もやります。

 

10.Billie Eilish「WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?」

メインの守備範囲がメタルとクラシックである私にもこのアルバムは届いてきました。すっきりしたサウンドに見えながらもうごめく低音であったりの歪さに惹かれます。

 

09.Tool「Fear Inoculum」

CDが全然買えないでおなじみのTool。油断してたら初回の映像を映すなにかがおまけでついているタイプのCD買い逃しました。長大な楽曲が並びますが繰り返されるリフに心地よく酩酊していく感覚が味わえます。

 

08.Opeth「In Cauda Venenum」

プログレモードに入ってからの作品の中でも特に良いのではないでしょうか。中期OPETHが醸していたダークな空気感と近年のOPETHが纏っていたプログレッシブロックがきれいに融合し、さらに一歩進んだ印象。ライブでも素晴らしかったですね。

 

07.ドレスコーズ「ジャズ」

毎回いろんなチャレンジを聴かせてくれるドレスコーズの新作は非常に挑戦的なタイトルでしたが、そのままのイメージのジャズというわけではなくもっと深いところでの表現が目指されたもの。いや、確かに楽器はジャズで使われるものも多いですが…。特に歌詞表現などはどんどん深化してきており、恐ろしさすら感じます。

 

06.花譜「観測」

去年から続くVtuberの流れの中でも歌手、アーティストとして軸をしっかりもった活動をしてきた花譜。初のワンマンライブと共に発表されたこの作品は現在のVtuber界の空気をよくパッケージしていると思います。ボーカロイドPであるカンザキイオリによる楽曲群も秀逸。

 

05.長谷川白紙「エアにに」

たっぷり大盛り、なのにさらっと聴きやすい。前作も面白くはあったのですが今作は完全に抜けたなという感じです。ジャズ的なオシャレコードの洪水も聴きどころではありますが、リズムと音の切りによる独特の緊張感の構築に耳を奪われます。到底1回では把握しきれない情報量ですが、聴き込んで理解したくなる名盤。

 

04.Twilight Force「Dawn Of The Dragonstar」

円満とはいえないVoの脱退劇がまだ記憶に残るトワフォですから、新作が出るといってもちょっと乗り切れないな、果たして僕は応援できるのだろうか。そう思っていたことは確かです。しかし人間の意思というものは弱いもんで、アルバムを聴き終わるころには再度トワイライトキングダムの住民としてクサメロの快楽に身をゆだねる自分の姿があったのでした。

 

03.Vltimas「Something Wicked Marches In」

Morbid AngelもCryptopsyも好きなんだけど、最新作はそこまでピンと来なかったんだよな~とさみしい思いをしていたデスメタルリスナー。そこに現れたのがMorbid Angelでかつて邪悪な声を聴かせてくれたデヴィッド・ヴィンセントやCryptopsyで鬼神のごときブラストビートを聴かせてくれているフロ・モーニエらによる新バンド。楽曲がCryptopsyほどプログレッシブではないおかげで、フロのドラムのストレートな暴虐性がより強調され、これが聴きたかったんだよというフレーズが目白押し。もうこのバンドがメインでもいいのよ。

 

02.人間椅子新青年

デビュー30年からの世界的ブレイク。日本のおどろおどろしいメタルが世界に認知されたのは嬉しいことです。Youtubeでバズった「無情のスキャット」も素晴らしいですが、全体的に不協和音のアルペジオが歪んだ鏡の世界をえがく「鏡地獄」など、表現力豊かなギターが炸裂。彼らの作品群の中でもかなりクオリティが高いアルバムに仕上がっています。

 

01.People In The Box「Tabula Rasa」

好きなバンドが期待以上の新作を出してくれる幸福はなにものにも代えがたいものです。去年のKodomo Rengouでは彼らの集大成のような作品と思いましたが、さらに推し進めた内容が出てくるとは。かつてよくあった超絶ギターリフなどはぐっと減り、サウンドや展開の妙で聴かせる楽曲群。特に「いきている」のシンプルながらリズム遊びにあふれた展開は唸りました。「まなざし」に顕著な歌詞の自由さも魅力。

 

10.Billie Eilish「WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?」
09.Tool「Fear Inoculum」
08.Opeth「In Cauda Venenum」
07.ドレスコーズ「ジャズ」
06.花譜「観測」
05.長谷川白紙「エアにに」
04.Twilight Force「Dawn Of The Dragonstar」
03.Vltimas「Something Wicked Marches In」
02.人間椅子新青年
01.People In The Box「Tabula Rasa」

 

OPETH「In Cauda Venenum Tour in Japan 2019 @ ZEPP TOKYO」

OPETHの来日を観てきました。

 

■セットリスト
01.Livets trädgård
02.Svekets prins
03.The Leper Affinity
04.Hjärtat vet vad handen gör
05.Reverie/Harlequin Forest
06.Nepenthe
07.Moon Above, Sun Below
08.Hope Leaves
09.The Lotus Eater
10.Allting tar slut

 

En.
11.Sorceress
12.Deliverance

 

デス色が弱まり、プログレ色が強かった近年のOPETH作品の中でも、最新作はよりダークな世界観を演出し、デスに頼ることないヘヴィさが極まってきていた印象のOPETH。ライブもその最新作からの曲を多めに含みつつ、中期以降のアルバムから1曲ずつ選曲されたセットリストでした。

 

LOUD PARKで見た時も感じましたが、OPETHのライブはどの曲がいいとかではなく最初から最後までずっと心地よいというのが面白いところです。激しいパートや穏やかなパートが楽曲内でも移り変わるのですが、これが潮の満ち引きを観ているような心地よさを演出します。

 

Reverie/Harlequin ForestやDeliveranceの終盤のキメにつぐキメのリズムの連続は特にライブで映えており、Hope Leavesでのしっとりとした空気からの荒々しいThe Lotus Eaterも非常にかっこよかったです。執拗なほどのリフの反復にもかかわらず、飽きさせず楽しませてしまう演奏力と構築力は凄すぎましたね。照明も天井や壁を照らしたり、灯りのように見せてみたりと見せ方も巧みでした。

 

まだまだライブで聴いてみたい曲は沢山あるので、また来日してほしいですね!

 

 

メダロット「MEDAROCK LIVE 2019 第2部 @ 渋谷ストリームホール」

メダロットのライブに行ってきました!

 

 


メダロットゲームボーイ時代につくられたRPGで、メカものが好きな人種に根強い人気があるシリーズでした。ナンバリングタイトルが9まで発売され、そのあとはグッズやイベントとしての展開に移っていましたが、ここ最近ではスマートフォンゲームの開発がアナウンスされ、もうすぐリリースらしいというタイミング。

 

サウンドトラックもハードロック・ヘヴィメタル的な要素が強くてかっこいいものが多く、特に1~5のサウンドトラックはリリースが切望されていましたが最近アーカイブスとしてまとめてリリースされ、ファンとしては非常に嬉しかったです。

 

そんなメダロットがチャレンジした次の一手はアレンジアルバムとライブ。メダロットの名曲群をボーカルアレンジしたりバンドアレンジしたりという企画盤と、それを再現するライブというセットの企画でした。

 

CDは少し前に届いて聴いていましたが、やはり20年の積み重ねがあるものですから「とはいえオリジナルのほうがなじみ深い…」という気持ちがあったことは否定しません。しかしやはりメダロットの晴れ舞台。これはライブも行っておかなくてはということで聴いてきました。

 

ひねくれた聴き方をしてしまったのが申し訳ないくらいよいライブでした。MCでもメンバーから「プレイしていない身でアレンジをして受け入れられるのかという葛藤があった」などの発言もありましたが、確かにアレンジの印象はその通りのもの。それでも実演に接してみると、各楽曲にメンバーが真摯に取り組み、全力で楽しんでいるさまがよくわかり、ああ、こういった継承のしかたもありなんだと目から鱗が落ちた思いでした。

 

個人的にはインスト楽曲群がとくにツボで、Evil spiritのリフを手拍子として解釈する煽り方も面白かった(煽るあまりキーボードメロディにあわてて入ってたのも面白かった)ですし、魔の十日間のヘヴィさには思わず頭を振りたくなりました。ツーバスもかっこよかったですね。ところどころでのベースソロもスラップなどが絡んで印象的でした。Shout!の熱い演奏も素晴らしく、ギターの刻みが非常にかっこよかったですね。

 

しかしなにより楽しかったのはメダロットが好きという人間があれだけ集まって思い出に浸ることができたということですね。また今後の展開も期待しています!

 

あとメダロットナビのサントラもお願いします!お願いします!!