People In The Boxの新作がついに出た。
21曲が1トラックとして収録された構成に目を引かれるが、聴き始めればそんなことは忘れて、ただただPeopleと廻る世界一周旅行に没頭するのみだ。
MVが先行で公開された「気球」にはじまり、時にインストを挟みながら、激しいのに冷めたような怒りの「起爆」に、たゆたうような名曲「穴」。
とっても優しい「塔（エンパイアステートメント）」、強烈なギターソロの「真夜中」…聴きどころをあがればキリがない。
Peopleは構築から自然体へ変化してきていたが、ここにきてこんな作品が来るとは。
すべての音が自然にそこにいるのに、同時にどうしようもなくプログレッシブなのだ。
やたら情報量が多い。それでいてパッと聞いて楽しい。
これだから、俺はPeople In The Boxが大好きなのだ。
Rating：9.8/10.0
