People In The Box「空から降ってくる vol.6」

3ヶ月ほどの充電期間をはさんでの、ZEPP DiverCityでのワンマン。

セットリスト

She hates December
ペーパートリップ
天使の胃袋
火曜日/空室
昏睡クラブ
6月の空を照らす
サイレン
笛吹き男
潜水
開拓地
気球
真夜中
マルタ
みんな春を売った
子供たち
ユリイカ
水曜日/密室
ニムロッド
日曜日/浴室
ヨーロッパ

en.
はじまりの国
ダンス、ダンス、ダンス
球体
完璧な庭
旧市街

ここ最近はハイスイノナサ照井さんや、青弦さんなどサポートミュージシャンを迎えてのライブが多かった彼らですが、今日は3人編成でガッツリ。
初期の代表曲「She hates December」で幕をあけ、続けざまに「ペーパートリップ」。
演奏力はさらに上がっているように感じられた。福井さんの存在感もさらに上がっていてさらっとものすごいフレーズぶっこんでいたり、ダイゴマンのドラムもキレッキレ。音がスパーンと抜けてくるのが魅力だったが、さらにパワーアップしていたと思う。

「笛吹き男」は今まで聴いた中で最高の出来だったと思う。
様々な要素が集約された「構築のピープル」の最高傑作の曲だが、「ビデオの中〜」のベースや、波多野さんのソロなど、ものすごくカッコ良かった。
ウェザーリポートからの「真夜中」も素晴らしかった。サビ以外をアドリブで歌い、それがOKテイクになったという曲で、語りかけるような歌が心地よい。
ギターソロらしいギターソロがはじめて導入された曲でもあり、なんでもこのソロ時に倒れた方が出たらしい。

「みんな春を売った」はライブ映えする曲だと思った。視覚的要素も相まって、曲のストーリーがスッと頭に入ってきた。
ピープルの良さがつまった「ヨーロッパ」。なんだか久しぶりに聴けた気がする。
「やあ、みんなどこから来たんだ?」観客に問いかけるようなポエトリーリーディング。非常にグッと来た。

アンコールはサクッと…と言いつつたっぷり5曲。
この曲からピープルにやられた人も多いと思われる「旧市街」で締め。

全体的にオールタイム・ベストな選曲で、今までのピープルを振り返るような内容と思いきや、数年前に聴いた時とは全く曲の表情が変わっていたりして、やはり曲というのはバンド同様、ライブを通じて成長していくんだなあと強く感じた。

前半は久しぶりのワンマンということもあってかやや緊張感のあるソリッドなサウンドだったが、曲が進むに連れてまろやかな溶け合ったサウンドに変化していったように思えたのも面白かった。

いやー1月からすばらしいライブを味あわせてもらいました。