マーティ・フリードマンがももクロをカヴァーした…。
そんな成り立ちで誕生したバンドが鉄色クローンXなのだが、近作はオリジナル楽曲によるアルバムである。
マーティとソニックのフレディによるバンドの新作アルバムといったほうが正しいかもしれない。
マーティのソロよりもヘヴィで攻撃的、なおかつ歌詞はオモシロ路線と、なんだかよくわからないアルバムに仕上がっているが、楽曲のクオリティは高い。
マーティは相変わらず弾きまくりで時にメガデス時代をも思わせるようなスラッシーなリフや、個性爆発のソロなど、ギタリストとしては血湧き肉踊る内容。
さらにはフレディの日本語ヴォーカルも違和感なく、逆にそのマジメさが面白さを生み出すといった化学反応を起こしている。
ネタとしては全力投球過ぎるし、ガチとしてはウケ狙いすぎといった印象ではあるが、各メンバーのファンなら文句なしに楽しめるだろう。
Rating:7.9/10.0