モルゴーア・クァルテット「原子心母の危機」

ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲などを演奏するかたわら、プログレッシブ・ロックも弾きこなす団体。
それがモルゴーアだ。

前作ではキング・クリムゾンの「21世紀のスキッツォイドマン」を主軸にピンクフロイド「Money」などをカヴァーした。
今回も1曲目「Red」を皮切りに、「原子心母」、「危機」などプログレの名曲が並ぶ。

特に聴きどころはキング・クリムゾンの「Fallen Angel」とEL&Pの「Trilogy」だ。
弦楽四重奏ならではの豊潤な響きを活かしつつも、プログレッシブロックらしい尖った演奏を聴かせてくれる。

プログレの魅力を再確認できる素晴らしいアルバムだ。
次回はカンタベリー方面も聴いてみたい。

Rating:9.2/10.0