ぱんだウインドオーケストラ「PANDASTIC!!」

東京藝大生を中心に結成された吹奏楽団、ぱんだWO。
かなり秀逸なプログラミングといえるだろう。

委嘱作品で課題曲マーチ全開の「PANDASTIC!!」にて華やかに幕を開け、真島俊夫の「巴里の幻影」を挟んで屈指の難曲である、J.マッキーの「ソプラノサクソフォン協奏曲」。
独奏は破竹の勢いの上野耕平。師である須川展也も「これが吹けないのも悔しいと思ってチャレンジした」というほど、独奏者には力量が求められるが、上野氏の演奏も素晴らしい快演。
中橋愛生の「科戸の鵲巣」がクオリティの高い演奏で聴けるのも嬉しい。つい先日も東京佼成WOが取り上げていたが、ぱんだWOもクリアで良い演奏だ。
最後はチェザリーニの「アルプスの詩」。吹奏楽コンクールでもよく取り上げられるこの曲、ただ単に演奏効果に頼らず、しっかりとした音楽作りが好印象。

全体的に、とてもよいアルバムだと思う。
今後も意欲的に活動してほしいな。


あ、サクソフォンで参加している松下洋くんが、ロンデックス国際コンクールで1位を受賞されました。
素晴らしい快挙です。おめでとうございます。
一度一緒に演奏したことがありますが、非常にアーティストらしい方で、圧倒されました。めでたい!