Yngwie J. Malmsteen「Spellbound Live In Tampa」

イングヴェイのライブ作品としてはかなり久しぶりとなる。公式作品としては11年ぶり(G3から)のようだ。

そのネオクラシカルなギタープレイと他を圧倒する速弾きで一世を風靡したイングヴェイ
かなり「俺様」なことでも知られ、言動のひどさがネタにされ続けてきた彼だが、ここ数年は酒もタバコもやっていない非常に健康な生活をおくっているようだ。

本作は2013年のライブを収録した2枚組CD。
選曲もオールタイム・ベストといえるような内容で、「FAR BEYOND THE SUN」から「SPELLBOUND」まで幅広い年代の曲が聴ける。

さて、肝心のプレイはというと、これが非常によい。
インプロヴァイズをウリにしているだけあって、毎回演奏が全く異なるのもイングヴェイの魅力の一つだが、同時にクオリティの振れ幅もかなり大きい…のだが、全編にわたってとても熱いプレイが堪能できる。

インタビューや自伝を読む限り、ちょっとは丸くなったのかな…と思っていたが、演奏を聴けばまだまだ「俺様」なんだなということが嫌ってほど伝わってくるね。
この傍若無人さ、ラフさ、何より一音一音からにじみ出るクサさが王者の貫禄を感じさせる。

LOUD PARK2013の時とほぼ同じ構成とのことで、コレと聴き比べるのも面白い。↓