筋肉少女帯人間椅子「地獄のアロハ」

その名の通り、筋肉少女帯人間椅子が合体したバンドのシングルが発売しました。
どちらも文学作品に多大な影響を受け、ハードロックを下地にした音楽を展開しているバンドです。
デビューも筋肉少女帯が1988年、人間椅子が1990年と近く、以前からメンバー間でも交流がありました。

大槻ケンヂ人間椅子による「君は千手観音」(アンダーグラウンド・サーチサイのアルバムに収録)など。

限定版にはヒストリーブックが付属し、お互いのバンドの歴史とその交流のようすを確認することができます。

さて、肝心の楽曲ですが、弦楽器隊の5人がそれぞれリフを持ち寄り、和嶋が1曲にまとめ上げるという方法で制作されています。
この曲のために買ったというスティールギターによりハワイ風に始まったのもつかの間、すぐにハードロックに突入。
和嶋、鈴木、大槻が代わる代わるボーカルをとり、言ってしまえば自己紹介ソングが紡がれていきます。

全編にわたって左から和嶋、右から橘高のツインリードギターが存分に楽しめます。
ちなみに残りの弦は左上が本城、左に内田、右に鈴木となっており、オーヴァーダビングはなしですべて一つの定位で弾ききっているとのこと。
三柴理のピアノソロも配置されており、こちらも大活躍です。CD収録のロングバージョンでは存分に弾きまくっています。

カップリングには各々の楽曲をお互いがカヴァー。
筋肉少女帯による「ダイナマイト」は橘高印が完全に刻印されており、橘高と三柴のバトルが特に聴きどころ。
人間椅子による「少年、グリグリメガネを拾う」ではアレンジがそこまで変わっていないのに完全に人間椅子のサウンドになっており、特にリフのヘヴィ具合がカッコいいですね。

メンバー達も非常に好感触だったようですので、この企画でもっと他の曲も聴いてみたいですね。