筋肉少女帯「おまけのいちにち(闘いの日々)」

筋肉少女帯の新作がもう出た。
ちょっとペース早すぎやしませんか、と思ったのもつかの間、ぶっ飛ばされた。

なんだ、この昭和感。
これでもかというくらいの昭和歌謡ハードロック世界がここにあった。

70年代の刑事ドラマから「大都会のテーマ」を引っ張ってくるあたりから、もうこれは確信犯。
橘高メタルのど直球「レジテロの夢」からテンションは最高潮。橘高とエディのバトルもあり。

「枕投げ営業」は歌詞が衝撃的。こういう曲は本城の得意分野といったところか。
そしてその本城が16才くらいの時に書いたという「LIVE HOUSE」は名曲!
本城・大槻のツインボーカルとなっていて、時代感も相まってじんわりとあたたかみを感じる曲だ。

後半のクライマックスは「おわかりいただけただろうか」。
トリフィドや1000年の監視者などに連なるような、泣きメロと泣きのギターが堪能できる。
ギターの逆再生がいかにも怪異っぽくてクセになる。

内田による「S5040」と「夕焼け原風景」でしっとりと締め。
一枚を通してストーリーが感じられる、よいアルバムだ。

アルバム全体としては復活後筋肉少女帯の中で一番好きかもしれない。