所属している団体の定期演奏会に行ってきました。
※私は降り番でしたので観客として
曲目:
01.ワルツ「春の声」(J.シュトラウスⅡ世)
02.組曲「惑星」より「火星」(G.ホルスト)
03.シャコンヌ(J.S.バッハ)
04.プレリュードとフーガ(F.メンデルスゾーン)
05.リヴァーダンスより(B.ウィーラン)
06.亡き王女のためのパヴァーヌ(M.ラヴェル)
07.連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」(B.スメタナ)
En.
08.「天国と地獄」より(J.オッフェンバック)
素晴らしい演奏会でした。
第1部は高野さんによる指揮。
ウィンナ・ワルツの様式を踏まえた演奏に挑戦しようとしたことが伝わる「春の声」は好演。
華やかな響きがサクソフォンによく合うのはもちろんのこと、高野さんのキレの良い棒で整ったサウンドを聴くことができました。
「火星」はテンポ早めの設定。こういったリフレインが主体の楽曲は持続力が大事なのですが、盛り上げ方がうまく、あっという間でした。
アンサンブルも熱演揃い。
どの楽曲もたいへん難曲だったのですが、技術よりもやりたい表現をやろうとしているように感じられ、楽しく聴きました。
第3部は福井さんによる指揮。
「亡き王女のためのパヴァーヌ」では弦楽合奏のような豊潤な響きを作り上げ、続く「モルダウ」では各場面ごとに切り替えつつも全体としての流れを感じさせるスケールの大きな表現でした。
アンコールは高野さんの指揮と福井さんの独奏というオールスター布陣での「天国と地獄」。
楽曲後半は高野さんによる超絶アレンジが施されており、福井さんの素晴らしいテクニックが観客を魅了しました。
同じ団体でありながら、高野さんによるタイトなサウンドと、福井さんの豊潤なサウンドといった風に印象が大きく変わったのが興味深かったです。
ド直球といいつつも構成の面で新たな試みとなった今回、大成功だったのではないかと思います。
来年は15周年。この路線を推し進めていけるといいものが作れそうですね。