TKWOの演奏会に行ってきました。
1.韃靼人の踊り(A.ボロディン)
2.ロシアのクリスマス音楽(A.リード)
3.シェエラザード(N.リムスキー=コルサコフ)
En
4.劇付随音楽「雪娘」より 道化師の踊り(P.I.チャイコフスキー)
指揮はトーマス・ザンデルリンク。
今年の頭にもこの組み合わせで「展覧会の絵」を聴いたのですが、全体的な印象はその時と同じで、TKWOの豊かなサウンドが活きつつも引き締まった演奏を楽しむことができました。
かっちりとシーン毎の表現をきかせながら進行していく様子は非常に心地よかったです。
また、今回の見どころとしてはザンデルリンクが振る「吹奏楽オリジナル作品」というところでしょう。
リードは吹奏楽ながらも広がりのあるオーケストレーションというか、厚めのサウンドを書いた作曲家だったと思うのですが、ザンデルリンクの手によってその良い部分がさらに引き立ち、なかなか聴くことのできないサウンドのリードとなっていたのではないかと思います。
シェエラザードはTKWOの団員だった方による編曲とのことで、各団員の技量が非常に求められるような譜面になっていました。
各ソロ、特に原曲ではヴァイオリンであったパートでの健闘っぷりは圧巻。
アンコールは前回と同じく「雪娘」。
チェイコフスキーらしいメロディが美しくノリも良い曲で、すっかりこの曲が大好きになりました。
ダッタン人は各シーンがきっちりと演奏され非常に上品な演奏。まさかのリード作品では想像をはるかに超えたシンフォニックな響きを引き出し、シェエラザードは編曲も相まってチャレンジングな快演となりました。アンコールは雪娘。やはりこの曲素晴らしいなあ。
— tk (@tk_saxo) 2015, 12月 5
サクソフォン的感想で言うと、シェエラザード4楽章の2回目のヴァイオリンはサクソフォンパート全体でのアンサンブルに振られており、その中でも1回目のメロディはテナー、2回目はバリトン、そしてソプラノという流れ。メロディ以外はハーモニーを担当しているわけですがとにかくクオリティが文字数
— tk (@tk_saxo) 2015, 12月 5
ヴァイオリンソロに入る直前の田中靖人さんのブレスの取り方からすでに尋常ではない感が漂っていたのですが明らかにあそこで空気が一変したというか正直編曲の方向性はあまり好みではなかったのですけれども、そんなことはお構いなしに演奏の素晴らしさで感動まで持っていかれてしまって田中さん文字数
— tk (@tk_saxo) 2015, 12月 5
何度見ても感じるのですが、やはり田中靖人さんの巧者っぷり。ソプラノサクソフォンというかなり浮きやすい音色の楽器を扱っているのに、完全に影に隠れることのできるテクニックとバランス感は毎回唸らされます。気をつけて聴き分けないとソプラノがいるとわからない瞬間すら。
— tk (@tk_saxo) 2015, 12月 5