People In The Box「CLUB QUATTRO MONTHLY LIVE 福井健太(Ba) Produce 『ニューイヤーコンサート』」

□セットリスト

01.鉱山
02.ベルリン
03.新市街
04.翻訳機
05.聖者たち
06.馬
07.おいでよ
08.ダンス、ダンス、ダンス
09.Chicago(Sufjan Stevensカヴァー)
10.Anyone can fall in love(Kindnessカヴァー)
11.きみは考えを変えた
12.土曜日/待合室
13.開拓地
14.泥の中の生活
15.逆光
16.市民
17.ニムロッド
18.気球
19.アメリ

毎月メンバーそれぞれがプロデュースしてライブを行うというコンセプトの1回目。
本日はベースの福井健太さんによる「ニューイヤーコンサート」。

昨年の「空から降ってくる」は終始ホンワカとしたハッピーなライブでしたが、今回はバキバキでゴリゴリなピープルを聴くことが出来ました。
特筆すべきはやはり本日の主役である福井さんで、楽曲によっていつものベースとフレットレス、ウッドベースを巧みに使い分けていました。

あまりライブでやることのない「鉱山」で幕をあけ、ウッドベースをアルコで弾く福井さん。
特に高音域にポルタメントしたときの響きが美しく、ぜひまたやってほしいと思いました。
そして「ベルリン」。これは間違いなく本日のハイライトでしょう。
中間部にてドラム→ベース→ギターのソロ回しがあったのですが、全員が超絶技巧を駆使したソロを披露。
中でも一番尺が長かった波多野さんによるインプロは壮絶で、ブルージーなフレーズから始まったかと思えば普段やらない速弾きまで!
もうこの時点で満足度は最高潮だったと言えるでしょう。

福井さんの思う「ピープルのベスト」的な選曲ということで、特にベースの自由度の高い楽曲が多かった気がします。
中間部ではカヴァー曲も飛び出し、劇場編の頃の雰囲気を思い出しました。

「土曜日」は波多野さんキーボード、福井さんフレットレスという編成で演奏。
曲の骨格はそのままにしつつ、随所にその楽器ならではの味付けがされており、これも素晴らしい演奏でした。

久しぶりの「泥の中の生活」はウッドベース
初期ピープルの武器であった静と動のコントラスト、今でも健在でした。
むしろ各メンバーのスキルが上がったことにより、さらに「計算して暴れている」感が際立ってよかったです。

最後は「アメリカ」。これはピープルの曲の中でも特に好きな曲です。
レアな曲もありの楽しいライブでした。会場が狭かったこともあり、演奏技術を思いっきり楽しむことができました。

来月以降も行きたいなあ…平日なんだよなあ…。