筋肉少女帯「『猫のテブクロ』完全再現+11(赤坂版) @ 赤坂ブリッツ」

1989年発表のアルバム、「猫のテブクロ」の完全再現ライブを観てきました。
アルバム再現ライブなんてプログレやメタル感があっていいですね!

 

□セットリスト
01.サンフランシスコ
02.カーネーション・リインカネーション
03.みんなの歌
04.踊るダメ人間
05.俺の罪(橘高、本城Vo.)

 

「猫のテブクロ」完全再現
06.星と黒ネコ
07.これでいいのだ
08.日本印度化計画
09.星の夜のボート
10.Picnic at fire mountain
11.Go! Go! Go! Hiking Bus
12.最期の遠足
13.月とテブクロ

 

14.くるくる少女
15.週替わりの奇跡の神話
16.釈迦

 

En
17.愛の讃歌
18.リルカの葬列
19.イワンのばか

 

今回も素晴らしいライブでした。
ピアノとギターのバトルが熱いサンフランシスコから既に会場は最高潮。
ピアノのエディもテンションが高く、「俺だー!」のモーションの後の激しいソロは最高でした。
チャック・ベリーの逸話を語ってからの「みんなの歌」も物凄い盛り上がり。
今日は橘高さんもキレキレで(23歳当時を再現とのことで黒髪だった)、ギターソロも凄まじい築城具合でした。
内田さんが歌うイメージの強かった「俺の罪」ではなんと橘高さんがメインヴォーカル。
メタル曲以外での橘高さんヴォーカルは珍しいですが、かなり合っていました。

 

ここからは「猫のテブクロ」再現パート。
ギターの絡み合いが美しいイントロ「星と黒ネコ」からの「これでいいのだ」。
いつもは煽りパートになる中間部もしっかり原曲通りの語りが入り、感動的でした。
「日本印度化計画」はこのアルバムの中でも比較的最近のスタイルに近い曲。
ライブの定番曲ですが、アルバムの一部として聴くとまた少し聴こえ方が違いますね。
ラストはいつものようなブレイクはなく、そのまま次へ。
「星の夜のボート」では全く異なるギター二人が印象的。
特にフィードバックを効果的に使う橘高さんはなかなか見ない雰囲気でしたね。
「最期の遠足」の3曲は生で聴けて嬉しかった!
山賊の歌の「ヤーヤー」コーラスもハマっており、またライブでやって欲しいなあと感じました。
最期の遠足では三柴さんのピアノが強烈。
「月とテブクロ」では宇宙的なディレイのギターもカッコ良く、プログレ魂を感じました。

最近の筋少ギターセクションは最適化されていて、それはそれで素晴らしいのですが、このアルバムのころのギターは歩み寄りというか、探り探りというか、ギターがハモる場面であったり、逆に完全に分離している場面だったりが印象的に響いていて、とても面白く聴きました。

 

「週替りの奇跡の神話」など、大槻さんの喉が若干危うい箇所もありましたが、ハッピーな雰囲気で「釈迦」にて本編終了。
アンコールでは白スーツでの「愛の讃歌」。
大槻さんは「今日のバンド、最高ね」などと完全に役に入ってましたね。
(この曲は、大槻さんの中では"売れないシンガーのおじさんが小さいライブハウスで歌う"みたいな設定があるのです。)

 

レア曲枠は「リルカの葬列」。曲名に反してどこまでも明るく、しかし切ない曲です。
ライブで聴くと良さが倍増している気がしますね。聴き直さないと。
定番の「イワンのばか」でライブは終了。橘高さんのマーシャル崩しも見れたし、楽しいライブでした。
筋肉少女帯のライブはいつも時間を忘れさせてくれますね。

でもBD-BOXの18000円はやっぱり高かったと思う。