People In The Box「10th Anniversary The Final @ EX THEATER ROPPONGI」

一年ぶりにPeopleのライブに行ってきました。

 

□セットリスト
01.汽笛
02.火曜日 / 空室
03.聖者たち
04.She Hates December
05.犬猫芝居
06.空は機械仕掛
07.無限会社
08.デヴィルズ & モンキーズ
09.翻訳機
10.マルタ
11.月
12.技法
13.レテビーチ
14.大砂漠
15.ニムロッド
16.旧市街
17.木洩れ陽、果物、機関車
18.かみさま

EN
19.ヨーロッパ

 

 

他のライブがあったり仕事が忙しかったりで、一年ぶりになってしまいましたが音源はずっと聴いていました。
そしてこのライブの数日後は3年ぶりの新作アルバムの発売日。
かなり期待して会場に向かいましたが、期待以上の素晴らしいライブでした。

 

冒頭からの「汽笛」には意表をつかれ、綺麗なメロディを堪能してからの「火曜日」「聖者たち」で攻撃的なサウンドに酔う。この日は演奏も歌もとてもよく、特に「火曜日」でのブレイクからの「聖者たち」へのつなぎにはゾクゾクさせられました。

 

10年を振り返るMCのあとは初期の代表曲「She Hates December」。綺麗なミドルテンポのなかにどこか焦燥感を感じていたこの曲も、10年を経てある意味の落ち着きを持って演奏されるようになったのかなと。それは次の「犬猫芝居」でも一緒で、しかしその温度感もまた今のPeopleとして非常に心地よく感じられました。

 

優しいメロディに乗せた不穏なまでのテクニカルがくせになる「空は機械仕掛け」に続いては新作アルバムから2曲。冒頭のカッティングから意識をもっていかれた「無限会社」にコーラスが印象的な「デヴィルズ&モンキーズ」。どちらも「構築」のPeopleを感じさせ、アルバムへの期待が高まりました。

 

「翻訳機」「マルタ」「月」「技法」はいずれもしっとりとした優しい曲。中でも「月」は素晴らしく、音源よりもアゴーギグが利いて、一瞬のためが曲のよさをさらに引き出していたように思いました。

久しぶりに聴いた気がする「レテビーチ」に続いてはまさかの「大砂漠」。歌詞付きの「砂漠」でなくこちらを選曲するあたり、らしいなと思います。

 

「ニムロッド」は大好きな曲。「旧市街」もそうですが、こんなにアンサンブルが難しそうな曲をバシバシ決めていく様を見るのはやはり痛快です。憩いのような「木漏れ日、果物、機関車」をはさんで新作アルバムからのMV曲「かみさま」で本編終了。

 

アンコールはいつもの「ヨーロッパ」で。何回聴いてもライブでのこの曲は素晴らしい。

 

2時間半があっという間な、本当に楽しいライブでした。2月末までLine Liveアーカイブも残っているようですので、是非観ていただきたいですね。