VOIVOD「THE WAKE JAPAN TOUR 2019: 35th ANNIVERSARY @ TSUTAYA O-WEST」

VOIVODの来日に行ってきました!
 
■セットリスト    
01.Post Society
02.Ravenous Medicine
03.Obsolete Beings
04.Technocratic Manipulatorsv
05.Into My Hypercube
06.Iconspiracy
07.The Prow
08.Order Of The Blackguards
09.Fall    
10.Always Moving
11.Psychic Vacuum
12.The Lost Machine
13.Voivod
 
En1.
14.The Unknown Knows
15.Overreaction    
 
En2.
16.Astronomy Domine
 
去年発売した最新作の出来が非常に良かったので、とても楽しみにしていました。
比較的最近の「Post Society」からはじまり、2曲目でいきなり「Ravenous Medicine」。ものすごい盛り上がりでした。
 
音源で聴いているとピギーのギター(現在は引き継いだチューウィーのギター)によるプログレ由来のコードが強く印象に残るのですが、実際にライブで見るとアウェイのドラムの強烈なこと。メタルらしい攻撃力はもちろんのこと、ハードコアな切迫感のあるキレのあるフォームで繰り出されるドラミングにはただただ圧倒されました。
 
「Iconspiracy」中間での早い刻みなど、テンポチェンジもメンバー全員がシンクロしてフレキシブルに切り替わっていく様は職人芸で、惚れ惚れしました。同期を使った演奏ではこうはなりません。
スネイクのMCも冴え渡っており、観客とメンバーの間で楽しさの相乗効果が育まれていました。「VOIVODにも踊れる曲がある」といいつつの「The Prow」も素晴らしく、ポップながらもひねりのある構成には唸らされました。
 
クリーントーンのギターが印象的な「Fall」でしっとりとしたあとは最新作から「Always Moving」。スネイクは「最新作も好きか?本当に?」というようなことを言っていたと思いますが、本当に過去の名曲に負けない曲ばかりのいいアルバムなんですよね。もっともっと最新作からやってくれてもよかったよというのが本音でした。
 
ベースのロッキーも目立ちはしないものの堅実なプレイで、コード弾きを織り交ぜたりとサウンドが薄くならないような工夫が随所に見られました。チューウィーのギターもそうなのですが、技術的にはハイレベルのことをこなしつつもさらっと聞かせ、楽曲の構成やストーリーを感じさせる演奏には本当に感動しました。
 
「VOIVOD」で本編終了のあとはダブルアンコール。
最後の「ピギーに捧ぐ」とのMCと共に奏でられたピンク・フロイドの「Astronomy Domine」はまさに絶品という出来でした。
 
会場も満員で常に「VOIVOD」コールがかかる温かいライブで、とてもよいライブで今年をスタートさせることが出来て嬉しかったです。またぜひ来日してほしいですね。