東京佼成ウインドオーケストラ「第144回定期演奏会」

吹奏楽を聴いてきました。

 

01.鳳凰が舞う-印象、京都 石庭 金閣寺真島俊夫
02.壁(ベトナムで戦った人たちの想い出)(R.ジェイガー)
03.トーンプレロマス55(黛 敏郎)
04.シンフォニック・レクイエム(V.ネリベル)

 

TKWOの定期演奏会に行ってきました。
指揮は正指揮者の大井剛史さん。

生誕70年、80年、90年、100年の作曲家を集めたプログラミングで、選曲もなかなかハード。楽しみにしていました。

 

鳳凰が舞う」はエンジンがかかるまで少しかかった印象でしたが、スケールの大きな音楽を聴かせてくれました。コンクールなどでも聴くことの多い曲ですが、流石のダイナミクスレンジの広さとストーリーの構成。また違った良さを知ることができたように思います。

 

ジェイガーの「壁」はアルトサクソフォンが重要な役どころでした。様々な楽器に音が引き継がれたりとサウンド的に見どころが多く、前の楽器が伸ばす音の響きの中から次の楽器が入ってくるような箇所が多々ありました。またTKWOのうまいこと。楽器間の音のつながりがわからないほどスムーズに切り替わる箇所もあり、ただただ圧倒されました。

 

「トーンプレロマス55」はのこぎりを含む変則的な編成で、サイレンなど緊迫感のある音楽かと思いきや突然マンボが出てきたりと面白い曲です。このマンボセクションはサックスセクションが大活躍なのですが、この曲の独特の温度感がよく出ていたように思います。

 

「シンフォニック・レクイエム」は35分ほどある大作で、1楽章は交響的断章などのネリベルに近く鍵盤系の打楽器や強奏の金属的なサウンドがかっこよく、2,3楽章はパートを絞っての異なる響き。最後は歌も入っての終楽章という構成でした。終楽章ではオフステージから金管群の響きが聞こえ、歌と対話させているようなパートもあり、幻想的でした。

 

シンフォニックレクイエム、面白かったのでまた聴きたいんですが、調べても全然音源ヒットしないんですよね…CD化…お願いします…。