01.Need To Live
02.State Of Mind
03.Hordes Of Zombies
04.Sharp Knives
05.Conflict And Despair
06.Crematorium-1
07.Crematorium-2
08.After World Obliteration
09.Storm Of Stress
10.Fear Of Napalm
11.Human Prey
12.Corporation Pull-In
13.Ripped To Shreds-1
14.Ripped To Shreds-2
15.Injustice
16.Whirlwind Struggle
17.Dead Shall Rise
18.World Downfall
Morbid Angelでの活動が有名(現在は脱退)なDr、Pete Samdpval率いるグラインドコアバンドのライブ盤。ジャケット等に記載されているトラックリストがあやしいのだが上記の順があっているはずだ。
ピートのドラムはトリガーを使用したブラストビートが主体のスタイルだが現在56歳ということもありかつての「機械すら超えたい」と語っていた頃のタイトさは薄れている。
しかしピートの魅力はそのテクニックだけでなく表情豊かなフレージングだ。ギターリフに寄り添い、これしかないという緩急のつけかたでフレーズを構築するスタイルは圧倒的で、ライブでは揺らぎも手伝って「テクニカルでめちゃくちゃ速いが人間的」という絶妙なサウンドが構築されている。
特にスネアのハシり方は悶絶もので、キックがタイトに刻む上でスネア連打だけが加速することによる圧倒的な急かされ感がカッコいい。
テロライザーはLOUD PARKで来日した際にも観たが、ほぼこのアルバムと同じ印象を受けたので相当高い精度でライブがパッケージングされていると感じた(音質自体はだいぶブートっぽいが…)。
現在のギター、ベースはモンストロシティというテクニカルなデスメタルバンドのメンバー。なのでテロライザーでも相当テクニカルなのかと思いきやこちらでは「本業ではない楽器」を担当しているというところがポイント。絶妙なこなれていなさがグラインドコアの衝動サウンドを強調している。
選曲についてはいつも通り、初期の楽曲をメインに最近の曲を多少混ぜる構成。「Storm of stress」や「Dead shell rise」などはやはり圧巻だし、その中に最新作からの「Sharp knives」が違和感なく混じっているのもいい(最新作「Caustic attack」は初期のスタイルと近作のモダンなサウンドが合わさった快作だった)。
やはりオリジネイターの一人としての存在感は強烈だ。ぜひまた来日してほしいし、まだまだ作品を作っていってほしい。