COALTAR OF THE DEEPERS「RE:Submerge @ 新宿LOFT 2024/5/25」

COTDのSubmerge25周年ライブ再演(1回目はちょうど1年前)に行ってきました。

 

■セットリスト
01.The Breastroke (Edo-Techno / Surf-Thrash)
02.Receive Assimilation (1/2 Size)
03.Cell
04.Silver world
05.Sazabi
06.dl++
07.Tim (Pleasure → Despair)
08.Fuyunogyouninzaka
09.Natsunogyouninzaka
10.Submerge (The Theme From Red Anger)
11.The Lifeblood
En.
12.Recieve Assimilation (Full Size)
13.C/O/T/D
14.Not A God

 

曲目はほぼ前回と同一で、アンコールからThe BreastrokeがなくなってNot A Godが追加されたくらい。

 

3曲ずつ演奏し、その曲についてのエピソードを紹介するという有難い構成でした。
以下、思い出せた範囲で。

 

・The Breastroke (Edo-Techno / Surf-Thrash)
 iTunesでは「end-techno」って書いてあるけど、Edo。ブレストストロークという単語があって、平泳ぎという意味なのだけど、それを縮めてブレストロークと名付けた。のちに現地では普通にそう略すと知ってガックリ。
・Receive Assimilation (1/2 Size)
 hideさんがラジオで紹介してくれて、とてもうれしかった。
・Cell
 すごいかっこいい曲ができたと思って、ドラゴンボールのセルから名付けた。
・Silver world
 ※コメント失念…
・Sazabi
 スパロボサザビーってのが出てきて、その形がこの曲の形に似てると思った。あと、その時期に街でサザビーって書かれたショッピングバッグを見かけた。ガンダムではない。(とNARASAKIさんは言っていましたが、スパロボに出るサザビーガンダム逆襲のシャア」のサザビーではないかと思われます…)
・dl++
 当時はやっていたドリルンベースをやってみたかった。
・Tim (Pleasure → Despair)
 ロトで同じ番号を買い続けていたティムという人がいて、その番号が当たったときだけ買い逃していて自殺してしまったという話があった。ふわふわ~っとして、ドーンという曲。ブラックゲイズの先駆け、的な。
・Fuyunogyouninzaka
 再利用。再利用の天才なので。 
・Natsunogyouninzaka
 当時、行人坂の下のほうに住んでいた。けっこうキツイ坂で、上ると公園があって、富士見公園とかいったかな。そこから富士吉田の人を思って歌っている。歌詞に吉田が出てくるのはそれ。
Submerge (The Theme From Red Anger)
 エヴァンゲリオンではなく、筒井康隆の「霊長類南へ」がインスピレーション元。
・The Lifeblood
 暗い…暗い曲。このアルバムは働いていなくておばあちゃんの家に居候しているときに赤貧の中で作った。そのあとNYに行ったりと振れ幅が大きかった。

 

演奏はレギュラーメンバーで、ギターはナカヤマアキラ、ベースは村井研次郎。この体制ならではの整理されたサウンドが心地よく、アルバム再現にもマッチしていました。ライブならではのパートで特に顕著で、The Breastrokeや夏の行人坂の中間部、Receive Assimilationの後半部など、各メンバーの幅広い音楽性に裏付けされた即興的なシューゲイザー・ドローン空間が広がり心地よく聞けました。

 

新宿ロフトの音響もよく、轟音なのに各パートがしっかり聞き分けられる絶妙なバランス。特にcali≠gariファンでもある身としては村井さんのフレージングがしっかりわかるのが嬉しかったですね。Receive Assimilationのドローンパートはほぼ村井無双という趣だったのでは。

 

演出面でも、半透明の幕をステージ前に配置してVJ映像を映してみたりと新たな試みも見られました。VJという意味ではGOATBEDを想起したり、シアトリカルな演出という面では明日の叙景を想起したりもしました。映像的な表現は最近のシーンでもよく見かけますしね。なんとなくですが、下の世代に触発されての挑戦もあったりするのかな?などと。

 

NARASAKIさんのギターが堪能できたのも嬉しいポイントでした。レギュラーメンバーのときは歌に専念してますし、特撮のときは演出効果的なギターも多いので、やはりCOTD曲を弾くときが一番NARASAKI度が高いですからね。

 

1年ぶりの冬の行人坂フル版も最高に良かったです。良い音響で聞くことでようやく曲の形がわかったという気持ち。ぜひリリースを期待したいです。