DGM「Italian Metal Carnival @ Holiday Shinjuku 2024/11/04」

DGMの来日を観てきました。
最新作が素晴らしかった彼らですが、2Daysのうちこの日は前作「LIFE」多めのセトリとのこと。
同じくイタリアの初来日組であるNekomataとLunaseaも一緒に見ることができるお得なライブでした。

 

■Nekomata
イタリアのメタルコアバンド。歌メロとシャウトを器用に使いわけ、飽きさせないステージングでした。バンド名も日本語からですが、楽曲も日本語バージョンがあるようで、親しみやすいですね。

 

■Lunasea
イタリアのメロディックデスメタルバンド。
北欧のメロデスとはやや方向性が違い、歌唱も含めてのメロディアスさや展開のプログレさでエモーショナルさを組み立てていく形でした。メリハリのきいたドラムも好印象で、とても気に入りました。

 

■DGM
01.The Secret (Part I)
02.The Secret (Part II)
03.To The Core
04.Hope
05.Repay
06.Eve
07.Surrender
08.Unravel The Sorrow
09.Land Of Sorrow
10.Ghosts Of Insanity
11.Neuromancer
En.
12.Reason
13.You Wa Shock

 

イタリアのプログレメタルバンド。
初期メンバーの頭文字からとられたバンド名ですが、メンバーチェンジを繰り返し、DGMの由来となった3名は既に入れ替わっています。
ヴォーカルが現在のマーク・バジルになってからは不動のラインナップで、特にギターのシモーネ・ムラローニはプログレメタル界の中でもトップクラスの実力者、かつほかのイタリアンメタルのバンドのレコーディングもサポートしている重要人物です。

 

彼らの音楽性はDream TheaterやSymphony Xの影響を強く感じさせつつもイタリアらしいポジティブかつメロディアスなサウンドを特徴としており、演奏力、曲の良さどちらも好みだったので一度は見ておきたいと思っていました。ついに叶って感無量です。

 

セットリストは2013年の「Momentum」以降から選曲。まず演奏がはじまってすぐに感じられたのはマーク・バジルの圧倒的歌唱力。イヤモニが多少不調っぽい仕草を見せる瞬間もあったものの、まったく揺るがない声量とピッチに驚かされっぱなしでした。また、ギターのシモーネとキーボードのエマニュエルのソロバトルもスリリングかつ安定感抜群で、このスタイルのプログレメタルに求める聴きたいものがばっちり聴ける、とても満足度の高い演奏でした。

 

多めに選曲された前作、前々作はそこまでがっつりと聴き込んだわけではなかったのですが、ライブで聴く「Surrender」にはたいへん感動しました。2016年の「The Passage」はとても好きなアルバムだったので、「Ghosts Of Insanity」はとても嬉しかったです。この曲はシモーネもヴォーカルを取るのですが、歌もめちゃくちゃ上手いんすね…。

 

アンコールの「Reason」では中間部でマイケル・ロメオを思わせるテクニカルフレーズのキーボードとの高速ツインがあり、これが特に観たかったので実演に触れられてラッキーでした。バランス的にはややギターソロ小さめで聴こえづらい箇所はあったものの、流麗なピッキングとタッピングに惚れ惚れしました。そしてライブだととにかく速い速い。ドラムのファビオも楽しそうにえげつないフレーズを叩いており、あらためてバンド全体の実力を感じました。

 

最後は日本での人気に火が付くもととなった北斗の拳カバー。メンバーが入れ替わってからもやってくれているのは嬉しいですね。当時の音源とは違いヴォーカルは全編マークがとるのですが、ハイトーンが伸びる伸びる。聴きたいものが全て聴けたという感じで大満足でした。できるなら最新作からの曲も見たいところではありましたが、2日目は仕事などの都合で断念。最新作も最高の出来だったことですし、ライブ作品とか出ないかな…とか期待しちゃいますね。今回は8年ぶりの来日だったようですが、ぜひまたそんなに遠くない日に来日してほしいものです。