8日にFC予約者だけに公開された「続々、冷たい雨」は村井さんのプロデュースのもとX caligariもしくはcalix garixと言った趣で、まるで錆びた爪が芸術人生をサイレントジェラシーしてヴァニシングなティアーズがXジャンプするような楽曲であり、すでに前日から祭り感が物凄いことになっていました。
そして!前から定時退社すると宣言していた(できれば休ませてくれとまで言っていた)こともあり、18時に退社して行ってきました!村フェス!
□セットリスト
00.村井研次郎の部屋
01.ブルーフィルム
02.リンチ
03.マネキン
04.-踏-
05.ひらきなおリズム
06.淫美まるでカオスな
07.フラフラスキップ
08.トレーションデモンス
09.読心
10.オーバーナイトハイキング
11.ポラロイド遊戯
12.東京ロゼヲモンド倶楽部
13.アキラアキラ/ギラギラ(ナカヤマアキラ)
14.アッキーラ/マッキーナ(ナカヤマアキラ)
15.紅麗死異愛羅武勇(KIBA)
16.発狂チャンネル(KIBA)
17.嘔吐(KIBA、ミヤ)
18.混沌の猿(ミヤ)
En1
19.颯爽たる未来圏(tetsu)
20.あの人はもう来ない(tetsu)
21.ただいま(ガラ)
22.新宿ヱレキテル(ガラ)
23.せんちめんたる(ミヤ、ナカヤマアキラ)
24.エロトピア(KIBA、ガラ)
En2
25.サイレン
とにかく楽しかった!
赤坂ブリッツに入ると一般公募で募られたバンドたちに村井さんがツッコミをいれたりイジったりしていくという謎のコーナーが。カリガリのライブは20分押しでスタートというまったりとした始まり方。
しかし1曲目からの「ブルーフィルム」には驚きました。開始と同時にカリガリのロゴが上から降りてきたのも感動的でしたね。
「ひらきなおリズム」は実演を初めて聴きました!その名の通りのはっちゃけた曲ですが、展開が多くて想像以上に観ていての面白さを感じました。
「淫美」「トレーション」等の定番曲に続いて飛び出したのはなんと「読心」!村井さんはイントロ、間奏でヴァイオリンも演奏。SUGIZOのようなメロディアスなものというより、速弾きや重音を駆使したサウンドを展開し、曲の雰囲気をつくりあげていました。青さんはソファに座って専用モニターを準備、見ながら演奏していたようですが、楽譜が映っていたのでしょうか。
「ポラロイド遊戯」「ロゼヲモンド」といった昭和の香りのする楽曲の後は本日の目玉のゲストを迎えた「フェス」パート。まずはPlastic TreeのGtナカヤマアキラさん。キレがよく心地よい刻みでの「ギラギラ」、「マッキーナ」。さらに「マッキーナ」のジュリ扇タイムでは村井・ナカヤマの速弾きバトルもあり!短いながらも聴き応え充分の2曲でした。ちなみにこの曲、青さんはギターは持ってませんでしたね。
続いて登場したのはGargoyleのVo、KIBAさん!私はGargoyleやバトルガーゴイルも好きなので、生で観ることができて感激でした。「発狂チャンネル」はもともとコーラスでKIBAさんも参加していたので、「音源通り」のVo構成だったといえます。シャウトの安定感がすばらしく、大迫力だったのももちろんですが、想像以上のステージングに圧倒されました。歌詞の内容に沿ったアクションや発声、煽りを効果的に入れていく様はまさに圧巻。声の凶暴さも相まってまさに猛獣といった印象でした。
MUCCのGt、ミヤさんも参加して「嘔吐」。村井さんのスラップが冴え渡るこの曲ですが、村井さんは必要なところでは弾きまくりつつも基本的にはゲストやメンバーを引き立てるようなプレイで、ベーシストとしての余裕や貫禄を感じさせられました。
「混沌の猿」でもギターは持たずにバナナを投げ続ける青さん。そして堅実なバッキングで演奏を支えるミヤさん。ミヤさんがカリガリメンバーたちと楽しそうに絡んでいる様子は観ていてとても幸せな気持ちになりました。青さんが剥いたバナナをミヤさんに弾きながら食べさせる一幕もありました。
休憩をはさんでアンコール。
サウンドチェックの音だけで圧倒的な存在感を見せつけたデランジェのDr、tetsuさんをゲストに迎えてアルバム「12」から「颯爽たる未来圏」「あの人はもう来ない」。tetsuさんのドラミングはパワフルで、以前観た時も思ったのですが「馬力が違う」という印象を受けました。派手なアクション、大きなサウンド、それでいて高速のタム回し。最高にかっこよかったです。
次のゲストはMERRYのVo、ガラ。もともとMERRYも昭和感のある楽曲を得意とするバンドですが、なんとここでの曲は「ただいま」「新宿ヱレキテル」!
マントを羽織った学生服姿というやけに気合の入った衣装で、「ただいま」のポエトリー部分もバッチリ決め、「ヱレキテル」最後の「~んにゃ!」もバッチリ。この完コピ具合には敬意を感じ、こちらも真剣に聴き入ってしまいました。石井さんはこの2曲ではコーラスに徹していました。
ミヤさん、ナカヤマアキラさんをゲストにトリプルギターの「せんちめんたる」。
カリガリとムックとプラのギターが勢揃いしてのせんちめんたるって…これはもう事件ですよ。ギターソロではまさかの全員でユニゾン、ラストはハモリという鬼アツ展開。もうお腹いっぱい。
エロトピアではKIBAさんとガラさんが参加。順番にメインボーカルを取りながらサビは全員といった感じでしたが、KIBAさんが入るとまるで別の曲になるので面白いですね。KIBAさんが青さんの首筋にかじりつくシーンもありました。
最後はカリガリメンバーでの「サイレン」で〆。
石井さんや青さんのMCはそんなに多くなかったですが、衣装やステージングから村井さんへの祝福や思いを感じられて、とてもよいライブでした。