People In The Box「15th anniversary - People In The Boxの正弦定理(追加公演) @ 渋谷CLUB QUATTRO」

People in the boxのライブに足を運んだ。コロナ以後、ライブそのものにほとんど行けていなかったうえ、行けていたものも昼夜2回の昼だけ、のような行き方であったので、夜のライブに参加するのは本当に久しぶりだった。

 

紙のチケットいらずのスマチケを使って入場し、物販では棒を買って中へ。床にはマス目状にテープが貼ってあり、感染対策を感じさせはするものの人の入りはかなり以前に近いところまで戻っている印象。

 

いつものジム・オルークが流れるとPITBのライブに来たという実感が湧いてくる。今回のツアーはCDデビューから15周年を記念したものであり、選曲も幅広い時期のものが期待された。

 

それにしてもいきなりのAliceには度肝を抜かれた。波多野の歌い方はとても優しい。昔の楽曲のオリジナルにあった切羽詰まったような感じは薄れ、お伽話を読み聞かせるような余裕を感じさせるあたたかい演奏で、それは続く日曜日などでも同じ印象を残した。ギターは昔の曲ではカポを採用することが多かったようだ。

 

ベース福井は5弦を使った音域を縦横無尽に駆け巡るプレイを今日も確認できた。ギターの薄くなる箇所でベースが和音を奏でるところは何度聞いてもその絶妙さにため息が出てしまう。町Aでのころころと動き回るベースの心地よさも印象的だった。

 

ドラム山口も素晴らしく、特に今回はacid androidでの経験値がPITBの演奏に惜しみなく注ぎ込まれていると感じることが多かった。ちょうど柱をはさんだところで観ていたため視覚的には確認できていないが、タムを絡めた高速のフィルであったり、4つ打ちの人力再現のような表現など自由自在だった。

 

バースデイは今まで聞いてきた中でも特に素晴らしい演奏で、途中でギターのアドリブっぽいフレーズがはいったりと自由なやりとりを楽しんだ。

新曲も2曲披露。民族感を感じさせる5音音階っぽいフレーズを軸にした曲もありなかなか面白い。どちらの曲も音源としてはやく楽しみたいものだ。

 

物販紹介を挟んでからのはじまりの国から最後までのセクションは今まで観てきたPITBの中でもトップクラスに美しい時間で、自然体ながらも音のテクスチャを変化させるギターにはじまり、金曜日でのまるで演劇を見るかのような空気感の切り替わりとコントロールには舌を巻いたし、聖者たちのイントロで4つ打ちからビルドアップしてブレイクとともにAメロに入る構成はヤバすぎて興奮しっぱなしであった。

 

最後のJFK空港も会心の演奏で、前の曲の余韻の中からベースのノイズが聞こえてきての曲の入りや、要所要所での楽器間の絡みによるサウンドの厚さのコントロール(やはりスリーピースとは思えないサウンドが鳴る!)は見事。ポエトリーは前半はややつっこみ気味で入って後半になるにしたがって音程を持たせていくあたりは聴いていて新しい感触もあった。「見て 晴れた空から 降ってくる」のあと、ギターの響きが完全に消えるのを待ってからの観客の拍手も得難く美しい瞬間だったと思う。

 

やはり生で演奏を聴くと感じ取るものが多い。新曲もありまた活動に意欲的そうでもあったので、また彼らの音楽に驚く日々を再開できそうで嬉しい。まだまだ頑張って生きないととポジティブな元気を貰えた夜だった。

 

東京佼成ウインドオーケストラ「第159回定期演奏会」

相変わらず仕事がなかなか厳しく、行けるか微妙だったのですがどうにか聴いてくることができました!

 

01.青い水平線(F.チェザリーニ)
02.ダンス・ムーブメント(P.スパーク)
03.交響曲 第3番(J.バーンズ)

 

指揮は主席客演指揮者の飯森範親さん。ちょうどコロナの波が来ている時に演奏会がぶつかることが多く、何回かの演奏会が流れた経緯があり、そのときに予定されていた楽曲群をリベンジしつつほかの曲も取り上げている状況です。

 

今回は「青い水平線」がリベンジ曲でしたが、さらにスパーク、バーンズの有名曲を組み合わせるという超重量級のプログラムが完成。いずれも吹奏楽コンクールでもしばしば目にする楽曲ということもあって盛況でした。

 

なかのZEROホールでの響きは今までより細かいところまで聞こえるということが前回の演奏会でもわかっていましたが、今回はなんとチケット完売とのことで、人間に響きが吸われたさらに生っぽい音を楽しめたのではないかと思われます。

 

まずは「青い水平線」。弱奏からはじまり、吹奏楽の強みである機動力を伴う強奏部、エモーショナルなトゥッティを経て静かに終わるというダイナミクスレンジが広い楽曲のため、現地での体験が映えること。

 

とくに冒頭でのクラリネットなど木管群が奏でる繊細な響きの移ろいは面白かったですね。第二楽章ではコントラバスバルトークピチカートとムチの応酬がリヴァイアサン対クラーケンのバトル感をより強めているように感じましたし、終盤の盛り上がりは情熱的な指揮ぶりの印象のある飯森さんの強みが良く出ていたと思いました。コントラバスとチューバを芯とした低音群の活躍も印象的で、かなりゴリゴリとしたサウンドの瞬間もありとてもかっこよかったです。演奏後の静寂が十分に保たれたのちの喝采も心地よい瞬間でした。

 

「ダンス・ムーブメント」も印象的で、スパークらしい明るくハッキリしたサウンドが楽しめました。木管楽器による合奏体、金管楽器による合奏体それぞれの音の違いに加え、トゥッティの場面であってもところどころで顔を出す各パートのソロをきっかけにサウンドのテクスチャーがうつろっていくさまも面白く聴けたのではないかと思います。

 

メインの「第3交響曲」は快演!
1楽章のティンパニの空間支配とチューバの長い独奏(たいへん素晴らしかった)の緊張感を保ったまま楽章の最後まで。スケールの大きな表現で、かなりシリアスな表現でした。

 

2楽章はチェロのピッチカートが加わりまさにショスタコーヴィチ的なサウンドに。バスクラリネットバリトンサクソフォンのソロも非常に見事で、とくに最後の低音を暴れさせずに上品にまとめるあたりに栃尾さんの凄みを感じました。トゥッティのキレのよい厳しいサウンドは特にショスタコーヴィチの戦争描写を思わせ、社会情勢への目線もうっすらと感じました。

 

3楽章はホルンソロも美しく、チェロも十分に歌わせていました。弱奏はたっぷりと時間をかけ、強奏では一転速めのテンポで流すあたりにメリハリの妙が見えました。同じメロディが2回繰り返され、それぞれ担当するソロ楽器が入れ替わる構成なのですが、どのソロも本当に素晴らしかったです。

 

4楽章は豪快!とくに冒頭のトランペットからしてもう派手で、こんなに気合の入った4楽章冒頭は聴いたことがないと思うほど。未来への希望を強く感じさせた非常にポジティブな表現でした。最後に向かっての盛り上げも見事で、心地よい演奏でした。数年前に大井さんが振ったときは上品な天上の音楽という感じでしたが、今回はかなり力強い印象で、面白さを感じるとともに、やはりこの交響曲吹奏楽でも屈指の名曲だなとあらためて思いました。

 

前回に続き今回も非常にテンションの高い素晴らしい演奏会でした。今シーズンはあと1回、1月末ですね。これも今から楽しみです。来シーズンでも攻めた選曲と演奏を期待したいですね!

2022年上半期ベストトラック

知らない間に上半期が過ぎていく。
今年はより仕事の拘束時間が多く、いいアルバムがたくさん出ていることを感じつつもあまり聴けていない。
その中でも特に印象的だった楽曲群について。

 

 

特に好きだった曲

 

Michael Romeo「Divide & Conquer」
Symphony Xのギタリストであるマイケル・ロメオのソロ作。
テクニカルなギターを主体としたメタルというところではバンド本体と似た部分も多いが、ソロでは彼の映画音楽好きな部分が発揮されている。
SF映画サウンドトラックのようなスケール感と場面転換の上でこれでもかと弾きまくるギターは快感だ。
この曲でのギターソロもまさにマイケル・ロメオらしい整然として理解はできるが速すぎる!というもの。

 

Voivod「Paranormalium」
新ギタリストのチューウィを迎えてからも名盤を連発しているVoivod。
特に最近ではホーンセクションとのコラボレーションなどサウンドを拡張する方向性を感じていたが、今作もその流れ。
初期はエクストリームなサウンドプログレッシブロックからのひねったコードワークが持ち味だったが、特に最近はクラシックへの接近が目立つ。
前作でもバルトークの「中国の不思議な役人」を取り入れたりしていたが今作では曲そのものを交響曲的に構成しているように感じた。
複数の動機(テーマメロディ)を手を変え品を変え、また重ね合わせながら組み上げていく感覚はワクワクさせられる。

 

Amorphis「The Moon」
クリーンボイスを効果的に取り入れフィンランドらしい抒情的なメロディを聴かせてくれるAmorphis。
以前はすこしフックが弱いかなとか思っていたバンドなのだが、今作でハマった。
壮大な自然を思わせるサウンドの広がりとサビの高揚感。最高…。

 

SHOW-GO「Fragrance」
この1年でヒューマンビートボックスの認知がかなり進んだと思う。
かくいう私も某番組の放送でヴィジュアル系特集の後に取り上げられていたのを見てハマったくちだ。
いわゆるボイスパーカッション的なものなのだが、EDMなどのサウンドを取り入れかなり自由なジャンルになっている。
大会が開催されていたりとスポーツ的な側面も強いが、よく聞いているのはSHOW-GOのオリジナル楽曲。
声と混ざっているからこそのパーカッシブな音を使ったメロディとサウンドづくりはちょっとこれ新しいぞ…と感じている。

 

amazarashi「空白の車窓から」
この世代のバンドは特に出始めからウォッチしているので思い入れもそれなりにある。
いつの間にかかなり有名になり、カンザキイオリのようなフォロワーも出てきたが、ここでamazarashiが歌うのは大人になった人間の諦観(あるいはあきらめきれないもの)だ。
神聖かまってちゃんもそうだが、一緒に年を重ねていっているなと感じることのできるミュージシャンは貴重だ。こういうのが「世代」ってものなんだろうな。

 

Megadeth「We'll Be Back」
残念なベース交代劇があったり、デイヴ・ムステインのがん闘病があったりでやや時間が空いての新曲となる。
Hellfestの映像を見るとさすがに声は厳しくなってきているが、ギターの冴えと楽曲の攻撃性はここにきてまたアップしているように感じる。
ANGRAのキコのソロも堂々としたもの。

 

DIR EN GREY「The Perfume of Sins」
UROBOROS~DSS期の後は新作を買いつつもそこまで聞きこむほどにはハマれていなかったDIR。だが今回は先行シングルの「落ちてきた空」「朧」がいずれも素晴らしく、期待していた。
期待通り、それ以上のアルバムに仕上がっており、UROBOROS頃の興奮を思い出させる内容。やはりDIRに求めていたのは攻撃性と歌メロの両立なのだなと強く感じた。
これを経由してから前作に戻ると前作への理解度も増すので一粒でいろいろな美味しさがある。

 

Porcupine Tree「Chimera's Wreck」
まさか復活してアルバムまで出るとは。
プログレの大御所バンドのリミックスでも有名、ソロでも成功をおさめているスティーブン・ウィルソンがかつて立ち上げたバンドの新作だ。
ソロが成功したからというのもあるが、ドラムのギャヴィン・ハリソンがキングクリムゾンに加入したこともあって復活はないものとして受け止めていた。
後追いリスナーとしてはそれでも膨大な過去の名作アルバムをこつこつと買い集めて楽しんでいたのだが…まさかリアルタイムで新作を聴く体験ができようとは。
音楽性としてはPTらしさ、スティーブン・ウィルソンらしさといおうか、物憂げで、なのになぜか目を離せない、吸い込まれるような展開の魅力が今回も楽しめる。
アルバム本編の最後を飾るこの楽曲はおいしいところ全部乗せといった感じで、リフが装いを変えつつ何度も登場し、後半の疾走につながっていく様は圧巻だ。

 

寺尾紗穂「期待などすてて」
シンガーソングライターの強みってこういうことか、と強く感じさせられる。
今作は歌に加え、特にピアノの印象が強く残る。特殊なことをやっているわけではなく、ただピアノが歌と同じかそれ以上に感情的なのだ。
それは特にテンポの揺らし…特にサビで大きくスピードを落としてみたり、一瞬のタメをつくったりという自由さであり、クラシック的なそれに近い。
クリックに慣れた耳には新鮮だ。作りこまれた音源は規定されたビートから逃れることが難しいが、このピアノと歌という形態のなんと自由なことか!
とにかく全曲素晴らしい。人間らしい音楽にあふれている。

 

印象的だった曲

 

Wilderun「Passenger」
deadman「蟻塚」
Immolation「The Age Of No Light」
THE SPELLBOUND「スカイスクレイパー
名取さな「だじゃれくりえぃしょん」
Annihilator「Downright Dominate」
Jethro Tull「The Zealot Gene」
The Halo Effect「Days Of The Lost」
Fallujah「Radiant Ascension」
MSG「A King Has Gone」
black midi「Welcome To Hell」
茨鬼「Kagutsuchi」
米津玄師「M八七」
Astronoid「Human」
Septicflesh「Coming Storm」
MUCC「COLOR」

cali≠gari「TOUR Re:15 -ジュウゴじゃない(^-^)- @ HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3 第1部 2022/05/05」

前回ライブハウスに行ったのは2021年6月の「死刑台のメロディ」だったようです。
2部制の昼の部だとやはり行きやすいですね。

 

開演前には森田童子の「みんな夢でありました」などが流れておりました。

セトリは覚えきれてないのですがおそらく以下をやったはず…

 

嗚呼劇的
一つのメルヘン
裂け目の眼
ミッドナイト! ミッドナイト! ミッドナイト!
四畳半漂流記
腐った檸檬
薫風、都会、行き行きて
ニンフォマニアック
鐘鳴器
100年の終わりかけ
さかしま
スクールゾーン
ハイ!
ケセ
コズミック然れど空騒ぎ
マッキーナ
光と影 -His Master's Voice-
この雨に撃たれて

 

会場は1m弱くらいの感覚で足跡マークが配置してあり、そこに立つ方式。
MCの度にドアを開放するなど、1年前から対策の進化も感じました。

 

直前の川崎公演でGt桜井青さんが体調不良になっていたこともあり、本日は大事をとって椅子に座っての演奏でした(「復活ライブ」とのこと)。
途中のMCでも石井さん、村井さんから「ちゃんと説明したほうがよい」という振りがあり、検査の概要などについて軽く触れ、ひとまず緊急性はないようで一安心。上手側で座ってギターを弾くというとロバート・フリップを思い出しちゃいますね。

 

本日のDrは眞屋善彬さんで、アルバム15では「一つのメルヘン」「ケセ」「鐘鳴器」を担当。
ライブで観るのは初めてだったと思いますが、その技術と楽しそうに演奏する様はマルコ・ミンネマンも想起させるほどでした。

 

「15」発売してからのライブは初めて観たので(配信ライブも部分的にしかなかったはず)、どの曲もとても新鮮でしたね。
特に「一つのメルヘン」には圧倒されました。ベースソロのタッピングの仕組みであったりとか、各パートの絡み合いなど、音源だけでは想像しきれない箇所が多数あり、やはりライブだと受け取ることのできる情報量がけた違いに多いなと再認識させられました。

 

ライブで驚いた曲としては「ニンフォマニアック」も素晴らしかったですね。アルバムではクロマニヨンズ・元ガーゴイル桐田勝治さんが叩いていたものですが、細かいフィルやさらっと入る超絶ツーバスが生で聴くとこんなに映えるとは(そして、ここまで自分のものとして叩けるとは)と痺れました。

 

「鐘鳴器」のような重い曲もライブを重ねて表現力と一体感が増しているように感じられ、全体的に大きなストーリーを描くようなスケール感ある演奏になっていてこれも心地よく聴きました。初めて聴いた「コズミック然れど空騒ぎ」はどこか懐かしいフィーリングの楽曲ながら、「淫美」に次ぐ定番曲になりそうな雰囲気も感じました。

 

会場物販では渋谷公会堂でのライブDVDなども入手できたのでしばらくはこれでカリガリ成分を補給できそうです。とはいえ現地の楽しさも再確認できたことですし、チャンスがあればまた行きたいですね。

 

あとは…賛美歌(バンド)、聴こうかな…

東京佼成ウインドオーケストラ「第158回定期演奏会」

一般社団法人となってから初の定期演奏会
仕事も有給休暇をとり万難を排して行ってきました。
行ってよかったです。

 

01.希望の彼方へ(P.スパーク)
02.Sparkling for Wind Orchestra(冷水乃栄流)
03.交響曲 第4番(A.リード)
04.交響曲「ワインダーク・シー」(J.マッキー)

 

会場も慣れた東京芸術劇場からなかのZEROホールに。
キャパとしては以前より小さくなったようですが、演奏者との距離感が近く感じられ、むしろ吹奏楽にはあっているかも。

 

指揮は正指揮者の大井さんで、着任当時からほぼ全て実演を観てきていたので、今回も逃すわけにはいきません。


大井さんの選曲は毎回コンセプトがはっきりしていて、なかなかコンクールでは取り上げられないタイプの大作をよく取り上げていた印象ですが、今回もリードの4番のようにコアな曲をとりいれつつもメインはコンクールでも大人気だった「ワインダーク・シー」を持ってくるというバランス感覚を発揮。そのかいあってか、客席にも学生が多く入っていたように思います。

 

スパークの「希望の彼方へ」は委嘱団体らしい確信に満ち溢れた好演でメリハリの付け方が巧み。
スパークらしいアップテンポで明るいセクションではTKWOならではの分離の良いサウンドを堪能できましたし、中間部では大いに歌わせて楽団のポテンシャルを感じさせてくれました。
ホールが今までより小さくなったこともありこれまでの上品なサウンドからホールを鳴らしきった豪快なサウンドに印象が変化したのも面白いところで、強奏であってもいささかも細やかさが失われないところがやはり巧いと思わせられました。ファゴットのソロも絶品。

 

冷水の「Sparkling」は現代音楽らしい音響とホールの空間を活かした空気をつくりつつも全体としてはキャッチーの範疇に収まっており、ビート感を打ち出したピアノや高速パッセージ(しかも吹奏楽でありながらも高速パッセージの細部をうまく隠して音響的に扱う)からはどことなく吉松隆のような響きも感じ取れました。プログレ風味。
こちらも各奏者の技量が光り、特にコントラバス、打楽器の活躍が目を引きました。

 

リードの「交響曲 第4番」は名演!
一楽章の高音木管からはじまるエレジーはリードの音楽の中でもシリアス度がかなり高いもので、高度なアンサンブルが要求され弱奏での緊張感が持続します。大井さんの指揮はさすがの一言で、大きな流れを紡ぐような自然さで7分を感じさせない演奏。
二楽章はキャッチーなワルツでありリードらしい歌わせるメロディが心地よく印象的。三楽章は高速のタランテラで圧巻の出来でした。鳴らしきってもまだ余裕を感じさせるトゥッティ。久しぶりに味わう感覚に高揚しました。

 

メインプログラムの「ワインダーク・シー」も最高の演奏!
わが人生においてこれ以上の実演に接することはないだろうと確信するレベルの名演でした。
全体を通して緊張感を持続させつつも場面転換を丁寧にこなす指揮と、音響効果を十二分に活かしたスコアリング、そして奏者たちのたぐいまれなるバランス感覚。
豪快無比なトゥッティのサウンドはホールのキャパシティが小さくなったこととあいまってより攻撃力を増し、鼓膜だけでなくビリビリと座席にも振動が伝わる威力でした。
マッキーはコンピュータでの作曲を初期から行っているとのことで、確かに打ち込みのようなリズム遊びが多く感じられました。
これは聴くにはいいのですが実演しろと言われたら唸るるレベルの難易度と思いますが、キメどころをバシバシと決めていくTKWOの面々を見ているとさながらDream Theaterのようなプログレッシブ・メタルのライブを観ているような心境に。
最後のトゥッティも、遥か上をいくトランペットのハイノートがかすかに突き抜けてくる爽快な聴き心地でした。
これはもうCDにするしかないと思いますのでよろしくお願いします本当に。

 

全体を通して「実演」の良さをビシビシと伝えてくれる内容で、純粋に吹奏楽の奥深さ、カッコよさを再認識させてくれた演奏会でした。
次回は9月、これも平日なので、がんばって有給とらなくては…(チケットは通し券で確保済みです!)

東京佼成ウインドオーケストラ「第157回定期演奏会」

随分と久しぶりに演奏会に来た気がする。
前回の定期演奏会は昨年の11月末であったので無理もない。

 

01.献呈序曲(C.ウィリムズ)
02.アルメニアン・ダンス(A.リード)
03.喜色満海(長生淳
04.交響曲第1番「アークエンジェルズ」(F.チェザリーニ)

 

個人的には年末年始にかけ、また今も仕事が加熱気味であり、あっという間のような長かったような3ヶ月だったし、その間に感染者数や社会情勢も大きな変化を見せていた。

 

そうした状況だからこそ、コンサートホールに足を運び、他のことから一切遮断された状態で音楽に身を任せるという体験は得難いものであるとも感じている。

 

本日の定期演奏会は前シーズンに開催されるはずであった飯森氏によるリベンジ公演で、曲目も中止となった当該公演を引き継いでいる。序曲により幕開け、委嘱作品とチェザリーニの交響曲というだけでも骨太であるのに、前半にリードのアルメニアン・ダンス全曲というてんこ盛りっぷりだ。これを演奏しろと言われたらまず体力づくりから始めるような並びである。

 

クリフトン・ウィリアムズの献呈序曲は華やかながらも落ち着いた作品で手堅い演奏。どうしてもこのあとのメインディッシュ連発の準備運動的側面として見てしまうが、吹奏楽オリジナルのシリアスな序曲で始まるところにも好感触だ。

 

アルメニアン・ダンスは期待通りの演奏。1、4楽章での疾走感は今までも華麗なる舞曲などで発揮してきた飯森ならではのサウンド。しかしここで特に良かったのは2、3楽章で、落ち着いた歌の表現や可愛らしい踊りの表現が生き生きとしていたのがとても印象的だった。

 

長生の委嘱新作は効果音的なブラシと鍵盤打楽器に導かれ、寄せては返しながら長生らしい重厚なサウンドのクライマックスへ。いつもの彼の作品のようなかっこよさもありつつ、慈しみのようなものが感じられたのは良かった。また聴きたい作品だ。

 

チェザリーニの交響曲は大天使の名前を冠した四楽章からなるもので、レスピーギの教会のステンドグラスを思わせる。もともとチェザリーニはアルプスの詩など、元ネタありつつの自分ならではのアプローチというものが得意な人だと思っているのでおそらくこの読みは合っているはずだ。チェザリーニらしいアプローチとは何かというと個人的には純粋さ、素直さだと思っている。参照した楽曲ではネガティブな表現が目を引くようなものであったとしても、チェザリーニが描くときはハッピーエンドに導かれる。信仰心のようなものを強く感じるのも特徴だろうか。これはこと吹奏楽において特に良い方向に作用していると思う。管楽器による主和音が鳴らされたときのパイプオルガンのような荘厳な響きを今日も感じ取ることができた。全体的なオリジナリティや挑戦性という面では少し引いてしまうのかもしれないが、演奏効果は抜群でありまた聴きたい曲のひとつとなった。

 

TKWOが独立する次シーズンからは定期演奏会の会場がなかのZEROホールになるため、今回が東京芸術劇場での定期演奏会の一区切りであり、それもあってか比較的集客もよかったように感じた。

 

次シーズンも定期演奏会の数こそ減るが魅力的な選曲になっているので、楽しみだ。

2021ベストアルバム +α

今年聴いた中で特に好きだったものを10+α選出しました。

重要度とかでいうといろいろあった気がするんですが、自分が語りたくなるくらい好きになったものという基準で。

 

01.cali≠gari「15」

02.筋肉少女帯「君だけが憶えている映画」

03.人間椅子「苦楽」

04.東京佼成ウインドオーケストラ「保科洋:交響曲第3番」

05.Dream Theater「A View From The Top Of The World」

06.black midi「Cavalcade」

07.Frost*「Day And Age」

08.Deafheaven「Infinite Granite」

09.HelloweenHELLOWEEN

10.King Crimson「Music Is Our Friend」

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11.YES「The Quest」

12.Coaltar Of The Deepers「REVENGE OF THE VISITORS」

13.Exodus「Persona Non Grata」

14.八十八ヶ所巡礼「幻魔大祭」

15.鷺巣詩郎「Shiro SAGISU Music from "SHIN EVANGELION"」

open.spotify.com

 

以下、各アルバムの感想です。

 

01.cali≠gari「15」
COVID-19の影響下にあっても歩みを止めず、それどころかより精力的に作品を発表してきたカリガリ。昨年はブルーフィルムの20周年記念盤という変化球だったが今年はオリジナルアルバムだ。

まず1曲目から今までの彼らからのさらなる進化を感じさせる。桜井が原曲をつくり、石井が完成させるという今までにないタイプの共作である「一つのメルヘン」は彼らの持っていた要素の新しい一面が見えた楽曲。カントリー的な風景を見せつつ疾走感やスパニッシュなベースソロなど、ひとときも気を抜けない。

デヴィッド・ボウイ的な「100年の終わりかけ」では石井曲と思えないほど直接的な歌詞表現が顔を見せる。後半の桜井楽曲の連発も今までよりさらに強力だ。

今作はドラムが複数名によるものであるところもポイントで、個人的には元ガーゴイル、現クロマニヨンズ桐田勝治の参加が嬉しかった。期待通りの強烈なドラムが聴ける。

 

02.筋肉少女帯「君だけが憶えている映画」
大槻ケンヂの歌詞は凄い。そんなことは筋肉少女帯と特撮を追ってきている者に対しては釈迦に説法だろうが、それにしても今年は彼の凄さを再確認するよい機会となった。

数多くのミュージシャンがCOVID-19に影響された歌詞を書いているが、ここまでバランス感のとれた歌詞は大槻ケンヂにしか書けない。これは彼のオカルトに対するスタンスから考えると納得がいくことで、彼は以前から社会現象を見据えつつも現象そのものだけでなく「それに相対したときの人々を観察する」という視点が強い書き手であった。これは彼が読書家であることと無関係ではないだろう。

読書により様々な価値観、世界観に触れてきたからこそ醸し出される凄み。特撮「エレクトリック・ジェリーフィッシュ」と合わせてどちらも傑作である。

 

03.人間椅子「苦楽」
人間椅子筋肉少女帯と似たバックボーンを持つバンドであるが、同じようにCOVID-19の影響を強く感じさせつつもこちらはぐっと個人レベルまで目線を落とし込んだ内容。

サウンドもいつもに増してヘヴィであるが、苦楽という名の通り、耐え忍んだあとにある極楽浄土への希望を感じさせる芯の強さが魅力だ。とくに「夜明け前」での文学的な感動は筆舌に尽くし難い。

ギター演奏も冴えわたっており、効果音的な「見立て」奏法も「疾れGT」などで聴くことができる。

 

04.東京佼成ウインドオーケストラ「保科洋:交響曲第3番」
60周年を迎えたTKWOだが、裏では経営状況の苦しさから存続も危うい状態になっていたようで、つい先日、母体の宗教団体からの独立とそれに伴う賛助会員制度の発表が行われた。

この録音は60年記念定期演奏会での委嘱作品をメインにしたもので、近年の演奏会の中から大井氏が指揮した名演が並ぶ。いずれも現地で実演を聴いた演奏であるが、中でも保科による表題曲は今までの吹奏楽人生を振り返りつつもさらに強い意志を感じさせるような強靭な作品。

また、TKWOのすばらしさは演奏だけでなく録音でもそうで、「デチューン」「水面に映るグラデーションの空」といった現代音楽的な手法を含む楽曲であっても、その録音のクリアさにより空間的な表現が最大限表現されているように感じられる。

いわゆるコンクール受けするような内容ではないのだが、吹奏楽サウンドに興味がある人にはぜひ手に取ってほしい名盤だ。

 

05.Dream Theater「A View From The Top Of The World」
現体制になってから早くも10年。その間も定期的にアルバムをリリースし続けてきたDream Theaterであるが、正直なところThe Astronishingを代表に、どこに向かうのか見えづらい時期であったようにも感じていた。

しかし今作は良い。これの前にLTE3があったことも影響したのか、楽曲の展開にポートノイ的なワクワク感が戻ってきているように感じたのだ。もちろんポートノイ期のそれがすべてポートノイに拠っていたわけではないと思う。これは推測だが、彼の抜けた穴を埋めるのではなく新たな方向性を模索したいという思いからここしばらくは彼のようなフィーリングを避けていた部分もあったのではないだろうか。

LTE復活によりその枷がはずれ、よりのびのびとした構成が描けるようになっているように感じる。マンジーニのドラムもより有機的に噛み合い、聴いていて純粋に楽しい。

 

06.black midi「Cavalcade」
比較的新しいバンドであるblack midi。前作も聴いていたのだが凄いとは思いつつハマってはいなかった。

今作は楽曲としてのまとまりが飛躍的に向上し聴きやすいとともに、プログレッシブロックなどからの影響を雑多に取り入れたカオスな音世界が表現されており、一聴して「なんだかすごいものを聴いた」感がある。

MVも強烈な「John L」もいいが、最後の浮遊感あふれる「Ascending Forth」まで素晴らしく緊張感を保ちながらするっと聴ける。管楽器とピアノを含めた暴れる音像には、直接的には似ていないがサン・ラーも想起させられた。

 

07.Frost*「Day And Age」
今年はプログレッシブロックの話題が多い年でもあった。中でも春に発売された「PROG MUSIC DISC GUIDE」は強烈で、いわゆるクリムゾンやELP、イエスといった大御所でなく現代的なバンドに焦点を当てた選出が面白かった。

中でも私が興味をひかれたのはちょうど新作が出たばかりであったFrost*で、せっかくだからと1stのMilliontownを聴いてみたところ…そのあまりの完成度の高さにぶっ飛ばされてしまい、一発でファンになってしまった。次の日には新作も購入していた。Frost*は群を抜いてテクニカルというわけでもない。とてもポップというわけでもない。すべてのバランスがちょうどいいとしか形容できない。

新作もそうで、タイトルトラックから10分超えであるのに歌メロのキャッチーさや楽器群の積み上げ方、サウンドのクリアさによってするっと聴けてしまうのだ。アルバム全体を通してモチーフを共有する手法も巧みで、何度も聴いて噛みしめたいアルバムになっている。オタクは伏線回収が好きなので…。

 

08.Deafheaven「Infinite Granite」
ブラックメタルシューゲイザー的解釈を付加したゲームチェンジャー的アルバム「Sunbather」が衝撃的だったDeafheavenの新作はなんとブラックメタル成分がほぼ感じられない仕上がりとなっていた。

トレモロリフもツーバスも、シャウトすらもほとんど存在しないが、それでも彼ららしいと感じるのは変わらない歌心にあふれたメロディラインがあるからだろう。前作もメタルから少し離れた音作りになっていたので、個人的にはそこまで方針転換の意外性は感じなかったが、それにしてもよくここまで振り切ったなとは思った。

クリーンなギターとヴォーカルによって浮遊感のある心地よい空間が醸し出されるからこそ、一瞬挟まれるブラックメタルの攻撃性がより活きてくる。純粋に武器が増えたと受け取ってもよいかもしれない。まだまだ先が気になるところ。

 

09.HelloweenHELLOWEEN
マイケル・キスクカイ・ハンセンが復帰してから何年も経つ。パンプキン・ユナイテッドとして単発の活動かに思われたがその成功ぶりからHELLOWEEN本体としてこの体制で行くことになったのだろう。

個人的にはアンディとサシャも大好きなので、相対的に彼らの見せ場が減ったのは少し寂しくもある。しかしながら良好な関係性から生み出される譲り合いと適材適所による楽曲の数々により彼らのオリジネイターとしての強さを再確認できる名盤となった。個人的によかったのは現行ハロウィンを守ってきたアンディとサシャの貢献で、とくにアンディのヴォーカルの縦横無尽さには胸が熱くなった。

マイケルとカイという強力な初期メンバーの良さを最大限に尊重しつつ、場合によっては彼らより高音でハーモニーを受け持つなど縁の下の力持ちぶりが見事。

 

10.King Crimson「Music Is Our Friend」
プログレッシブロックの大御所であるKing Crimson。彼らは新曲を作るよりも今まで作り上げてきた楽曲に新しい命を吹き込むことを選んだバンドだ。

といってもネガティブな意味ではなく、ある意味でクラシックやジャズに近い。名曲の良さを活かしつつも演奏者の個性を注入していくということで、今回のトリプルドラム編成になってからは最初期の曲も演奏し、トリプルドラムによるリズムの面白さを十二分に生かしたとても面白い音楽を作ってきていた。これは今年に行われ、日本でその最後を迎えた「締めくくり」となるツアーの記録だ。

各地での演奏1回1回がその地での最後のKing Crimsonになるかもしれないというこのツアーでは、必然的にセットリストはオールタイムベストとなったし、演奏も遊びの少ない筋肉質なものとなった。英国らしい遊びが少ないことを寂しいと思う一方で、キレキレの演奏をできるうちにここまでの完成度を見せつけてくれたということには感謝したい。

Crimson好きの人はこのアルバムと、彼らのサイトDGM Liveをチェックすることをお勧めする。(本作には収録されていない、トリプルドラムのDrumzillaなどがダウンロード可能だ。)

 

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11.YES「The Quest」
King CrimsonEL&P、YES。いわゆるプログレッシブ・ロックを代表するバンドであるが現時点で新曲をスタジオレコーディングしてリリースしているのはこのうちYESのみ。Crimsonのようにライブを研ぎ澄ませていく道もあったと思うが数々のメンバーチェンジを経ても新作を作り続ける姿勢には頭が下がる。

肝心の内容について、個人的にはかなり気に入っている。もちろん全盛期のようなヒリヒリとしたバトルなどは存在せず、どちらかというと癒しの音楽といったほうが近いだろう。長い歴史の総括に入ったバンドが「A Living Island」のような楽曲で作品の本編を締めくくるというのは感動的だ。終盤の定石ともいえるコード進行の上で高らかに歌い上げるスティーブ・ハウのギターは何度も聴きたい名演。

 

12.Coaltar Of The Deepers「REVENGE OF THE VISITORS」
COTDの初期メンバーによるライブが活性化して数年。これからガンガンいくぜ!となっていた中でのCOVID-19であったが、その前からアナウンスされていた初期楽曲の再録音は進められており今年ついにリリースされた。

当時の楽曲のエネルギーはそのまま纏いつつもサウンドや演奏は現在らしいモダンなものにアップデートされている。原作ではくしゃっとまとまった塊だった音が、解像度が上がり包み込まれるような轟音に変化を遂げている。大人になって懐かしむ青春の味といったところか。

 

13.Exodus「Persona Non Grata」
スレイヤーの活動終了によりエクソダスに注力できるようになったゲイリー・ホルト。しかし本作を作り始めるタイミングでのCOVID-19。多くのバンドもこのタイミングでレコーディングをしていたようだが、エクソダスの場合はその影響がドラムのレコーディング方法に直接的に表れたようだ。

今まではドラムトラックは最初にレコーディングし、あとは変更不可だったものが、メンバー自宅のスタジオでいつでもドラムを録りなおせる状況でレコーディングを完遂させたとのこと。つまり弦楽器のアレンジによりフィルや構成などを変えたくなってもすぐに叩きなおして録音できる体制ということだ。ある意味で昔ながらの「レコーディングできる状態まで楽曲を完成させてからレコーディング」にも近いように感じるが、今回はそのかいあって確かにドラムが素晴らしい。

いつものエクソダスらしいザクザクとした高品質スラッシュはそのまま、ドラムのアクセントの増加によりさらに攻撃性が増しているように感じられた。これはぜひライブでも観てみたい。そういうことが可能な状況が早く来てくれることを祈るばかりだ。

 

14.八十八ヶ所巡礼「幻魔大祭」
八十八ヶ所巡礼は個人的にはとらえどころのないバンドという印象で、楽曲自体はとてもテクニカルでありつつも世界観は独特というか見え方が違う感のあるものだった。今作はタイトルトラックがサブスクで配信されたり、ライブDVDが付属したりと彼らの実態を伺いやすかったように思う。

ライブ映像を見ることで理解度が段違いに上がった曲も多かった。作品としては世情を反映しつつもフィクションとしてのストーリーに回収するなど距離感も見事。

 

15.鷺巣詩郎「Shiro SAGISU Music from "SHIN EVANGELION"」
今年はエヴァが終わった年となった。偶然にも公開初日に予定休をとっていた私は朝2回目の上映を見に行った。エヴァにそこまで強烈な思い入れがない身としてもこの終わり方には強く感じるところがあり、とても良かったのだが、サントラにもたいそう興奮させられた。

特に盛り上がりの場面で流れるwhat if?は極上で、鷺巣のメロディーをバトルロワイヤルやジャイアントロボの劇伴で有名な天野正道オーケストレーションしたもの。天野は吹奏楽にも多くの曲を書いており、個人的にかなり思い入れの強い作曲家のため、ド迫力で鳴り響く鷺巣・天野サウンドにこれ以上ないほどの満足感を得ることができた。