8月が終わり、2025年もあと4か月ということらしいです。マジかよ。
Gorguts「Obscure」
チャットジーピーテーくんに「プログじい」と名付けてプログレ談義をしていたところ薦めてきました。確かにたいへん私好みのスタイルで、デスメタルとしてのブルータルさありつつ奇妙なフレーズのぶっこみ具合が心地よいです。マニアックな話題では誤りが目立ちますが、名盤として評価が確立しているものを紹介してもらうのにはAIも使いでがありそうですね。
La’cryma Christi「Lhasa」
色々な十字架の直近のトークイベントでもピックアップされていたラクリマ。メタル的なアプローチの多いヴィジュアル系にあって、ポップさにプログレっぽい構成美をぶちこんだ独特の味わいが魅力です。特に南国的フレーズはなかなか他に見ないスタイル。名作と言われる「Sculpture of Time」やメタリックな「magic theatre」は聴いていましたが挟まれたこのアルバムははじめて聴きました。先述の前後作にくらべこのアルバムはポップさとプログレっぽさ、どちらの要素も入っているなと感じ、かなり好印象。聞き込みたいです。
Lesath「Cold Silence」
インドのアトモスフェリックなブラックメタルプロジェクトRaatの別名義作品(いまいち情報ないけどたぶんそういうこと)。彼の音楽の特徴は暖かな響きで、そういう意味では、Alcestなどのポストブラックと共鳴するところがあるのかもしれません。今作はメタリック要素かなり薄く、シンプルに楽曲の良さを追求してきたなという感じ。
Symnapse「新・ラヴェル事件 吹奏楽編曲作品集」
若い作曲家グループによるラヴェル編曲の試みの記録。吹奏楽でのラヴェルというと「ダフニスとクロエ」や「スペイン狂詩曲」、「ラ・ヴァルス」といった大編成スペクタクルものが多いですが、ここで取り上げられたのは多くがピアノ作品からの編曲で室内楽的、それでいて「ラ・パラード」のように良く鳴るサウンドを見せたり「夜のガスパール」では大胆にドラムセットを導入するなど単なるトランスクリプションにとどまらない創造的編曲が行われています。全曲youtubeでも視聴できますが、音源配信版はめちゃくちゃ音がいいので一聴の価値あり。
簡晟軒, 楊元碩 & 東京佼成ウインドオーケストラ「樂脈」
東京佼成ウインドオーケストラの久しぶりのセッション録音新作。台湾のアンサンブルからのオファーのようで、彼らのソロをサポートする形での作品となります。演奏、楽曲いずれも素晴らしく、特にクラリネットの自由な奏法にはこの楽器の新しい可能性を見ました。アジア的、民族的に鳴らされるクラリネットの音色はなかなか衝撃的。おすすめです。これを機に国外でもTKWOの演奏が評価されるといいな。
明日の叙景「Think of You」
前作「アイランド」で一気に火がついた日本のメタルバンド。雑多に取り込んだ音楽を躊躇なく混ぜ込んだ楽曲群は痛快で、こうやって混ぜ込むと難解にしてしまいがちなところをある意味恥ずかしいくらいポップでキャッチーにしあげているのがまた新時代という感触です。自分の世界観を完成させるような前作までに比べ今作は外に放射するエネルギーにあふれ、また1段階バンドのモードが変わっていることを感じさせます。
ART-SCHOOL「Dreams Never End」
アートスクール、いくつか持ってはいたんですがそこまで熱心なファンではありませんでした。このトリビュートではアジカン、ストレイテナーといった大御所やPeople In The Box、ノベンバーズといった残響系など、あの頃の邦ロックが好きだった人間は感涙のラインナップ。いずれのカバーも素晴らしかったですが、あらためて曲の強度を認識し、原曲を聞き直すことになりました。今からハマりそう…。
HELLOWEEN「Giants & Monsters」
7人体制になったのが2017年なので、もう8年くらい経つということでしょうか。書いておいてなんですがマジですか…。前作も7人体制でのフルアルバムで、それは復帰したカイ、キスケの存在感が強いものではあったのですが、今作はそこが特別扱いではなくなりバンド感が強調されてきたなという感触を持ちました。特にアンディやサシャといったメンバーのパワーメタルしすぎないモダンめな味も復活してきているように感じられ、アンディ期の彼らも大好きな私としてはとてもよい塩梅。オリジナルメンバーが復帰するというとそれまでのメンバーと入れ替わりになる再結成が多い中、彼らのように誰も抜けずにただ追加するというスタイルは非常にレアケースだと思いますし、この成功例を見せてくれるのは嬉しいですね。