GALNERYUS「UNDER THE FORCE OF COURAGE」

UNDER THE FORCE OF COURAGE

UNDER THE FORCE OF COURAGE

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小野正利が加入してから5作目となるアルバム。
前作はタイトルトラックがインスト曲であったり挑戦的であったが同時にどこか散漫な印象を受けた作品だった。

今作はコンセプトアルバムとしてブックレットには歌詞にプラスして物語を配置し、アルバム全体を通じてひとつのストーリーを追うような構成となっている。
中でも特筆すべきはLOUD PARKでも披露された「RAISE MY SWORD」だ。
Galneryusの魅力であるテクニカルさ、クサメロ、ハイトーンボイスがど真ん中ストレートで提示されており、新たな名刺代わりになるキラーチューンと言えるだろう。

アルバムの最後は14分を超える大作「THE FORCE OF COURAGE」。
DREAM THEATER等の名盤からの影響を感じさせつつもしっかりとGalneryusサウンドとして昇華されており、ジャパニーズメタルらしい泣きのメロディが心地よい。

今までの中でも特にクオリティの高いアルバムに仕上がっていると思う。
物語のおかげで各場面での役割がハッキリし、各々の楽曲の個性が際立っているのも理由の一つだろう。
それにしても本当に演奏がうまい。