People In The Box「2024年 春の航海 @ 恵比寿 The Garden Hall 2024/03/31」

People In The Boxを観てきました。

 

■セットリスト
01.日曜日/浴室
02.スマート製品
03.ベルリン
04.螺旋をほどく話
05.潜水
06.親愛なるニュートン街の
07.数秒前の果物
08.鍵盤のない、
09.ニコラとテスラ
10.どこでもないところ
11.水晶体に漂う世界
12.動物になりたい
13.いきている
14.真夜中
15.逆光
16.DPPLGNGR
17.旧市街
18.バースデイ

 

MCの中で「リリースに合わせたとかでない、平常運転のツアーがやりたかった」という話もありましたが、まさにそのとおりの、今の彼らのサウンドをただただ楽しもうというとても良い雰囲気のライブでした。

 

冒頭から私の大好きな日曜日ではじまり、初期の曲もかなり多めに取り入れたセットリストだったと思います。「親愛なるニュートン街の」などはライブで聴くのも久しぶりだった気がしますし、一時はよくやっていた「潜水」「真夜中」といったウェザリポ曲も嬉しかったですね。

 

今回特に驚かされたのはまずドラムの切れ味。もともとオーケストラの打楽器パートのような多彩な表現をするドラムでしたがここ数年はどんどん切れ味もまして行っているように見え、本当に達人芸だなと惚れ惚れします。過去の曲に対してもその変化が顕著に出ていて、凄い…とあっけにとられている間にどんどん曲が進んでいく感じ。今回の座席が右端だったこともあり、手元がかなりはっきり見られて勉強になりました。勢いと切れ味のあるショットに目が行きますが、繊細かつ敷き詰められたゴーストの数々も凄かったです。

 

また、初期曲と最新曲のギャップがさらに埋まっているようにも感じられたことも面白かったですね。少し前は初期曲について少し距離があったというか、ある意味演じようとしているような要素があったと思うのですが、今回はもっと自然に歌が紡がれていたように感じました。まだ昔の曲でも新しい反応がバンド内で起こっているんだなというのがわかり聴いていて嬉しくなりました。

 

18曲とたっぷりでありつつも体感は一瞬で、毎回これだけ楽しませてくれるバンドのファンでよかったとしみじみと感じてしまいました。また次に観られるときが楽しみです。