Twilight Force「Twilight Force Japan Tour 2023 @ 赤羽ReNY 2023/06/24」

メロスピの祭典に行ってきました。
Twilight Forceは来日したら毎回観ているので今回も逃すわけにはいきません。

 

Twilight FroceとFellowshipを主軸に、東京公演ではPhantom ExcaliverとIllusion Forceも参加。
どのバンドもクサメロがウリのバンドなので久しぶりにそういうメタルを浴びまくれるな、と期待していました。

 

公演はソールドアウトで現地も超満員。
かなり熱気のある空間になっていました。

超満員ゆえか入場もかなり押し気味な感じで、入った時にはIllusion Forceが演奏を開始していました。

 

■Illusion Force
途中から見ましたがハイトーンボーカルと煽りが印象的なリードギターが好印象。
特に途中での長いギターソロがあった曲は恥ずかしいくらいのクサメロのソロで悶絶してしまいました。
この日は全体的にベース大き目、ギター小さ目の音響で、リズムギターなどが聞き取りづらかったのは少し残念でした。

 

■Phantom Excaliver
飛び道具的な表現を使いつつも演奏は正統派パワーメタルという感じ。
Voが剣を使ってエアギターをしてみたり、Gtがボーカルをとったりと視覚的にも面白い要素が多かったです。
「やっさっさ」は聴いたことがあったので面白く聴きました。MCで一体感を煽ってからの「メタルは裏切らない」も印象的でした。

 

■Fellowship
01.Glory Days
02.Until The Fires Die
03.Hearts Upon The Hill
04.Oak And Ash
05.Scars And Shrapnel Wounds
06.The Saint Beyond The River
07.Glint

 

今回の来日が決まってから聴き始めたバンド。このバンドもクサメロが魅力ですが、疾走曲よりもミドルテンポでのそれが特に良いです。
メンバーはそれぞれの衣装を着つつもマントを纏っていたりとファンタジー要素も忘れないところが好印象。
ハイトーンも多いのですが、1回目はオクターブ下げて温存し、クライマックスでは原曲通り歌うなどかつてのトワフォを思い出すスタミナ配分でした。

 

アルバムも1枚しか出ていないはずなので、どれも知っている曲で楽しめましたし、特に「The Saint Beyond The River」が聴けたのは嬉しかったですね。
MCをすべてGoogle翻訳を使って日本語にトライしていたのも良かったですし、来日を楽しんでいる様子がこちらも嬉しくなりました。
さらに洗練されたら化ける気がするので、また来てほしいですね。

 

■Twilight Froce
01.Dawn of the Dragonstar
02.Twilight Force
03.Dragonborn
04.Thundersword
05.Flight of the Sapphire Dragon
06.Enchanted Dragon of Wisdom
07.Long Live the King
08.Twilight Horizon
09.Sunlight Knight
10.Winds of Wisdom
11.At the Heart of Wintervale
12.Blade of Immortal Steel
13.The Power of The Ancient Force

 

アリオン(アレッサンドロ・コンティ)が参加してからアルバムも2枚を数え、盤石のラインナップ…と思っていましたが、さらに女性コーラスを追加しての来日。
演奏は今まで通り完璧で、特にアリオンのハイトーンボーカルの安定感とリンドのリードギターのうまさは絶品でした。
冒頭にアリオンのマイクがはいっていなかったり、リズムギターがずっと聞こえづらかったり、ノイズが入ったりと機材的には決して万全ではありませんでしたが…。

 

最新作「At the Heart of Wintervale」がリリースされたばかりでの来日だったのでセットリストもそこから4曲が選ばれていましたが、全体的にはアリオン参加以降の曲が多めでした。バンド名を冠した「Twilight Force」は観客とのコールアンドレスポンスが印象的で、以前のライブハウスの雰囲気が戻ってきていることを感じさせられました。

彼らの持ち味としては演奏だけでないエンターティナーぶりが挙げられますが、今回も「Flight of the Sapphire Dragon」でドラゴンのボートを観客席で泳がせたり、曲名を2つ提示して「どちらが聴きたい?」とレスポンスの大きさで決めたりと嫌味なく観客参加型なライブが実現されていました(レスポンスは拮抗していたため両方演奏されました)。

 

初期アルバムからの楽曲もいくつか演奏されましたが、この時期の楽曲は前ボーカルの再現性度外視超ハイトーンがちりばめられており、演奏機会は少ないか、今までは演奏しても音域を下げての演奏になっていました。ところが今回は女性ボーカルをサポートとして採用しているため、そこが音源通りの音域で実現可能。とはいえ「Twilight Horizon」はかなり難しそうでしたね。この曲だけはメインボーカルも交代で全編歌唱。見事でした。

 

最後の「Blade of Immortal Steel」は入る前にキーボードソロが挿入。ピアノによるストーリー性のあるソロで、Xが好きらしいという話も納得でした。オリエンタルなテーマを絡めながらの長尺曲はこれぞファンタジーメロスピという趣で嬉しくなってしまいました。後半でのデュエットも印象的。

 

「The Power of The Ancient Force」での〆も見事でした。
この曲もとても高いところがあるのですが、コーラスによりそちらの音域も聴こえるのはとてもありがたかったですね。
正直、今まではこのへんの音域については課題なんだろうな…と思っていたところだったので、今回でひとつの解を見られて感無量でした。


18時に開始して終演が22時というこれまた長丁場でしたがずっと楽しく過ごせてよいライブでした。
トワフォは何度見ても楽しいのでまた来てほしいですね。