今年も半年がすぎるのがあっという間過ぎてうろたえています。
10. THOUSAND EYES「DAY OF SALVATION」
DAY OF SALVATION (初回限定盤:CD+DVD)
- アーティスト: THOUSAND EYES
- 出版社/メーカー: BLOODY EMPIRE
- 発売日: 2018/02/21
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
日本の誇るメロディック・デスメタル。Thousand Leavesの頃からギターメロディとテクニカルさは好きでしたが、オリジナルバンドとしての2作目となる今作でもそのセンスを存分に堪能できます。これでもかというツインリードは悶絶もの。
09. 宇多田ヒカル「初恋」
さっそく買って聞きましたがさすがの一言。
ピアノと歌を軸に、打ち込みやキーボード、ストリングスを絡ませるシンプルな音像ですが、歌の表現力とメロディの持って行き方で素晴らしい世界を表現しています。かと思えば曲の途中でひねったリズムを突如としてはめ込んできたりと面白さも忘れない。
08. Alkaloid「Liquid Anatomy」
テクニカルデスメタルバンドに在籍したメンバーたちによる比較的新しいバンドの2nd。1stでもクトゥルーを題材にした非常にヘヴィな楽曲などを書いていて、注目していました。今作ではハードロック、クリーンボイス要素が増え、テクニカルデスとの行き来を行いながらプログレッシブに展開。とても面白い方向性です。
07. Kalmah「Palo」
スワンプメタルの新作。 フィンランドのメタルは叙情性があって好きです。このバンドも例に漏れず、寒さを感じるトレモロと泣きの民族的ギターメロディが素敵。けっこう長いキャリアのある彼らですが、なおこれだけ瑞々しい作品が作れるのはとても良いなと思います。
06. アーバンギャルド「少女フィクション」
アーバンギャルドがやっていることはずっと同じで、水玉、サブカルなポップなのですが、現在のメンバーになってからのサウンドクオリティはどんどん上がってきていると感じています。特にKeyのおおくぼけい加入は大きかったと思われ、彼のクラシカルなピアノと理性的なアレンジはアーバンギャルドの持つどろりとしたメッセージをきれいにコーティングしてとっつきやすくしているように思えるのです。
05. 西島尊大「RAVEN WORKS VOCAL WORKS」
ニコニコ動画で「39転調」に衝撃を受けてからもう何年経つでしょうか。西島尊大さんのジャズからの影響やプログレッシブな曲展開、独特な歌詞の世界観にはいつも癒やされています。短いながらも彼らしさが詰まった「TOY BOX」や聞きやすい「ていさつき」、プログレッシブな「45:64」など、彼のボカロ曲がまとめて楽しめるようになったのは嬉しいことです。
04. 東京佼成ウインドオーケストラ「この地球を神と崇める」
大井剛史が正指揮者になってから数年。TKWOの音楽性はさらに研ぎ澄まされてきていると感じます。 吹奏楽をプレイヤーのための音楽でなく、あくまで芸術としての音楽に昇華させようとする試みは尊いと思いますし、一定の成功をおさめていると思われます。近年の定期演奏会の中でも特にメッセージ性が高かったのがこの日。特にタイトル曲での歯切れのよい荒々しい表現は他では聴くことのできない鮮烈なサウンドです。
03. Michael Schenker Fest「Resurrection」
マイケル・シェンカー・フェスト『レザレクション』【初回限定盤CD+ボーナスDVD(日本語解説書封入/歌詞対訳付/日本語字幕付)】
- アーティスト: マイケル・シェンカー・フェスト,マイケル・シェンカー,ゲイリー・バーデン,グラハム・ボネット,ロビン・マッコーリー,ドゥギー・ホワイト,クリス・グレン,テッド・マッケンナ,スティーヴ・マン
- 出版社/メーカー: ワードレコーズ
- 発売日: 2018/02/28
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
去年のLOUD PARKで体験したマイケル・シェンカーのギターには完全にノックアウトされました。温かみのあるバッキング、歌うようなリードに身を任せているうちにライブがどんどん過ぎていくのは新鮮な体験でした。そんな彼らの今をパッケージした新作もこれまた素晴らしい出来。ドゥギー・ホワイトの歌の巧みさ、ロビン・マッコーリーの現役感、ゲイリー・バーデンの歌メロ、グラハム・ボネットの声量と、個性豊かなシンガーたちの現在を楽しめるのもいいところ。
02. Judas Priest「FIREPOWER」
まさか2018年にもなってファイアーパワー ですべてなぎ倒すようないい意味でダサいアルバムをジューダス・プリーストが出してくるとは思いませんでした。ロブ・ハルフォードはさすがに高音は出さなくなっていますが、現在の彼の声域のうまみを最大限引き出すソングライティングは見事。全編を通して古き良きメタルの王道を楽しむことができます。
01. People In The Box「Kodomo Rengou」
好きなバンドが好きなアルバムをリリースしてくれることの嬉しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。曲の展開、歌詞のメッセージ、サウンドの面白さ。どこをとっても私が好きなPITBそのものであり、これからもファンで有り続けようと思える強力な一枚でした。