People In The Box「Kodomo Rengou」

フルアルバムとしては2014年の「Wall,Window」から3年ぶりのPeopleのアルバムが発売されました。

 

Kodomo Rengou

Kodomo Rengou

 

 

個人的にPeopleはいくつかの時期に分けてとらえています。

 


「Rabbit Hole」
「Flog Queen
 この時点ですでに構成の面白さや綺麗なメロディ、ポエトリーリーディングに轟音とクリーントーンの対比といった個性は確立されていたものの、楽曲それぞれは独立しており、アルバムとしての統一感はそこまでありませんでした。

 


「Bird Hotel
「Ghost Apple
「Sky Mouth」
「Familly Record」
「Lovely Taboos」
 メンバーも固定し、アルバムごとに確固たる世界観を構築していた時期。楽曲間が密接に絡み合い、まるで長大な組曲を聴くような感覚で一枚が構成されていました。楽曲自体の構築度もより高まり、一秒たりとも気を抜ける瞬間のない濃密な音楽が並びます。その方向性は「笛吹き男」でひとつの頂点に達したと思います。

 


Citizen Soul」
「Ave Materia」
「Wether Report」
 東日本大震災を受けて生み出された作品群。それまでの作品がどこか内向的だったのに対し、外を向いた目線の歌詞が多く並びます。楽曲についてもそれまでの「極限まで研ぎ澄ませる」という方向から、あえて遊びを設けて自然体な音楽を模索している様子が感じられ、全体としてあたたかみのある作品たちです。同時にそれまでのスリーピースという編成にとらわれない実験も行われており、「Wether Report」ではノイズや鍵盤の大胆な導入も観られました。

 


「聖者たち」
「Wall,Window」
Calm Society」
「Talky Organs」
 鍵盤楽器を本格的に導入するようになってきた時期。楽曲としては遊びを確保しつつも詰める所は詰めるといった感じ。「劇場編」と呼ばれるライブでアコースティックセットを定期的にやってきた彼らですが、そちらの方向を強く出した楽曲が多いかなという印象で、「海はセメント」や「月」などハッとさせられるような曲も多いのですが、どこか引っかかりきらないという印象も。

 


「Things Discovered」
 メンバー選曲のベストと同時に新曲、再録を行いバンドの10周年を飾った企画盤。トリビュートでの「エンジェルダスト」もこのくくりのイメージ。過去の楽曲を振り返ったことがプラスに影響していると思われる祝祭感あふれるよい企画でした。

 

そして今回の「Kodomo Rengou」。
これも⑤の中に入るかと思いますが、一聴して驚いたのは、ここには①~⑤までのすべてのPeopleを感じたことです。

 

特に②から③で一旦は手放した、あるいは距離をおいたと認識していた「構築」が復活していること。その上で、今まで積み上げてきた音楽性の延長線上で鳴っていることに感動させられました。このバンドの数ある武器が、きちんと強みとして自覚を持って効果的に用いられ、組み合わさっているのは「お子様ランチ」のような楽しさを与えてくれるのです。

 

「報いの一日」では「エンジェルダスト」で聴けたような印象的なギターサウンドとシンプルな歌メロ、そして「Ghost Apple」でよく聴いたキラキラとしたギターがだんだんと多層的に重なり、日差しの暖かさのようなオープニングを演出します。

 

「無限会社」では切れ味のよいカッティング、機械音のようなギターに「矛盾の境界」を思わせるリズミカルなパート。コーラスでVo波多野さんだけでなくBa福井さん、Dr山口さんの声がしっかり聴こえるところも今までと異なる箇所。中盤で大胆に切り込むキーボードも強い印象を残し、めまぐるしい展開と「紛い物」のサビに圧倒されます。

 

「町A」ではいきなりゴリゴリとしたベースに驚かされたかと思えば高らかに歌われる町の施設の数々。16分3個で分けられたフレーズが随所に登場し、独特の浮遊感を演出しています。ここでも中間部ではキーボードの見せ場があり、さらなるサビの高揚感を煽る心憎い展開。終盤で拍子が変わるのも自然で巧み。こういった箇所に「Familly Record」期を感じますね。

 

世界陸上」はピアノによる印象的なリフでスタート。楔を入れるように切り込むドラムとベースはさらっと見えて相当にテクニカル。ここでの歌はかなり器楽的。リズム楽器的に歌ったかと思えばメロディを奏でたりと自由なアンサンブルが癖になります。

 

「デヴィルズ&モンキーズ」の展開は圧巻。順番に登場したマテリアルが中盤でパレードのように回収されていくのは謎解きのような快感をもたらします。「Wether Report」で聴いたような民族風な弦の音色も心地よく、繰り返しの中で高揚していく音楽を堪能できました。

 

「動物になりたい」は去年のライブから披露されていた曲。クリーントーンなギターのリフに乗って美しいメロディが紡がれます。アルバムの中では比較的シンプルな楽曲ですが、その分ストレートに感情が伝わるようで、アルバム中間部でのよいアクセントになっています。

 

衝撃的なサウンドではじまる「泥棒」。ギターとベースのユニゾンリフに乗って不穏な歌詞が踊ります。「責任くん」「退屈ちゃん」といった強力なワードが並ぶ歌詞も攻撃力が高め。長めのギターソロも配置され、曲の不穏さをさらに増しています。ギターソロ明けから聴こえてくるギターのコード弾きやシンセっぽい音色も素敵。

 

「眼球都市」も去年のライブで披露されていた曲。一聴では聴き取れない歌詞とやけに音韻を踏んだサビが癖になります。視力1000.0なんて発想はなかなかできないですね。

 

しっとりしたピアノの「あのひとのいうことには」。終盤で歌だけになる箇所は効果抜群で、それまでの重厚な演奏がスッと消えることでより歌のメッセージが際立つつくりになっています。

 

複雑なリフの上でメロディが舞う「夜戦」。動き回るベースが印象的です。時計を模したかのようなギターや疾走するドラムも心地よいですね。盛り上がりが一段落したかと思うと一転してテンポダウン。ポエトリーリーディングの挿入に耳を奪われるとそのまま展開しつつエンディングへ。このへんも「Familly Record」での技法を感じます。

 

「かみさま」はMV曲。音数の少ないギターに代わってコード弾きで厚みを演出するベースによる横の広がりのあるサウンドが印象的。「おはよう おはよう」と繰り返すサビのホーリー感がとてつもなく、その後でドゥーミーと言えるほどの重厚なリフが繰り返されることで音に塗りつぶされる快楽も感じることができます。

 

「ぼくは正気」でエンディング。ここでは特にVo波多野さんの音楽性を強く感じました。音色やリズムのチョイスなどにソロ名義での音源やバンド以外での活動からのフィードバックを感じます。「沈黙」の再録が同様の方向性であったように。こういった一聴してシステマティックな演奏もできるのが彼らの魅力です。

 

全編通して、今までのPeople In The Boxをすべて活かした上で前進する、素晴らしいクオリティのアルバムでした。リリースツアーは6月とのこと。これは今から楽しみです。

 

 

People In The Box「10th Anniversary The Final @ EX THEATER ROPPONGI」

一年ぶりにPeopleのライブに行ってきました。

 

□セットリスト
01.汽笛
02.火曜日 / 空室
03.聖者たち
04.She Hates December
05.犬猫芝居
06.空は機械仕掛け
07.無限会社
08.デヴィルズ & モンキーズ
09.翻訳機
10.マルタ
11.月
12.技法
13.レテビーチ
14.大砂漠
15.ニムロッド
16.旧市街
17.木洩れ陽、果物、機関車
18.かみさま

EN
19.ヨーロッパ

 

 

他のライブがあったり仕事が忙しかったりで、一年ぶりになってしまいましたが音源はずっと聴いていました。
そしてこのライブの数日後は3年ぶりの新作アルバムの発売日。
かなり期待して会場に向かいましたが、期待以上の素晴らしいライブでした。

 

冒頭からの「汽笛」には意表をつかれ、綺麗なメロディを堪能してからの「火曜日」「聖者たち」で攻撃的なサウンドに酔う。この日は演奏も歌もとてもよく、特に「火曜日」でのブレイクからの「聖者たち」へのつなぎにはゾクゾクさせられました。

 

10年を振り返るMCのあとは初期の代表曲「She Hates December」。綺麗なミドルテンポのなかにどこか焦燥感を感じていたこの曲も、10年を経てある意味の落ち着きを持って演奏されるようになったのかなと。それは次の「犬猫芝居」でも一緒で、しかしその温度感もまた今のPeopleとして非常に心地よく感じられました。

 

優しいメロディに乗せた不穏なまでのテクニカルがくせになる「空は機械仕掛け」に続いては新作アルバムから2曲。冒頭のカッティングから意識をもっていかれた「無限会社」にコーラスが印象的な「デヴィルズ&モンキーズ」。どちらも「構築」のPeopleを感じさせ、アルバムへの期待が高まりました。

 

「翻訳機」「マルタ」「月」「技法」はいずれもしっとりとした優しい曲。中でも「月」は素晴らしく、音源よりもアゴーギグが利いて、一瞬のためが曲のよさをさらに引き出していたように思いました。

久しぶりに聴いた気がする「レテビーチ」に続いてはまさかの「大砂漠」。歌詞付きの「砂漠」でなくこちらを選曲するあたり、らしいなと思います。

 

「ニムロッド」は大好きな曲。「旧市街」もそうですが、こんなにアンサンブルが難しそうな曲をバシバシ決めていく様を見るのはやはり痛快です。憩いのような「木漏れ日、果物、機関車」をはさんで新作アルバムからのMV曲「かみさま」で本編終了。

 

アンコールはいつもの「ヨーロッパ」で。何回聴いてもライブでのこの曲は素晴らしい。

 

2時間半があっという間な、本当に楽しいライブでした。2月末までLine Liveのアーカイブも残っているようですので、是非観ていただきたいですね。

 

フレームアームズ・ガール LIVE SHOW!「若葉女子高文化祭 〜後夜祭〜」

アニメ「フレームアームズ・ガール」のイベントに行ってきました。


模型メーカー「コトブキヤ」のプラモデル、「フレームアームズ・ガール」を題材にしたアニメで、プラモデルは第1弾が発売した頃からファンで、スティレット以降はできる限り組んできました。

 

アニメ化と聞いたときは不安でしたが文句のつけようのない素敵な作品で、とても楽しく視聴し、劇場での一挙放送にも足を運びました。

 

そして今回のイベント。「前夜祭」には行けなかったので楽しみにしていました。

出演は轟雷役の佳穂成美さん、スティレット役の綾瀬有さん、バーゼラルド役の長江里加さん、アーキテクト役の山村響さん、フレズヴェルク役の阿部里果さんの5人。

 

まずは「パラレルシーン」とのことで、劇中のシーンの映像を流しながら、脚本の赤尾でこ先生描き下ろしの新セリフを生アフレコするという贅沢なコーナー。
どのシーンも楽しく、シリアスなシーンも笑いに変えてしまう脚本と演技の力に唸らせられました。とてもよい企画だったと思います。

 

次はラジオの公開録音。こちらはWebラジオで公開されるとのことですので楽しみですね。

 

そして「ミス若葉女子コンテスト」では事前に募集されたフレームアームズガールの作品から出演者が印象に残ったものを選ぶというコーナー。監督によるビデオレターや出演者による各作品へのコメントなど、会場全体のプラモデルへの愛を感じることのできるあたたかい企画でした。

 

最後はライブパート。

 

□セットリスト
01.あおげば愛しいフルフルDAYS(佳穂、綾瀬、長江)
02.祝福の歌(山村)
03.Tiny Tiny(山村、阿部)
04.FULLSCRATCH LOVE(佳穂、綾瀬、長江、山村、阿部)

 

楽曲も素敵なものが多い作品だったので、ライブも盛り上がりましたね。
主役キャラたちによる「あおげば愛しいフルフルDAYS」はほっこり。「Tiny Tiny」では山村さんの安定感と阿部さんのイケボを堪能し、「FULLSCRATCH LOVE」ではプログレッシブながらもポップなサウンドを楽しみました。

 

演奏後は告知と一言コメントをして終了。
ここで轟雷とフレズヴェルクの新作プラモデルの告知がされました。

 

作り手と視聴者の関係がとても理想的な作品に育ったと感じますので、是非これからも展開を期待したいし、チェックし続けたいです。

「Pagan Metal Horde vol.2 @ 新宿BLAZE」

今年のライブ初めはフォークメタル。
イベント自体は16:30からでしたが、18時に退社して後半3バンドを観ました。

 

■Wind Rose
01.Dance of Fire
02.Fallen Timbers
03.Rebel and Free
04.The Returning Race
05.To Erebor
06.The Breed of Durin

 

今回はじめて知ったバンド。
イタリアのフォークメタルで、いかつい鎧と髭のいかにもな風貌でクオリティの高いメタルを聴かせてくれました。
合唱パートや掛け声の煽り、モッシュの煽りもうまく、いい感じにフロアを一体にしていたと思います。

 


■TrollfesT
01.Professor Otto
02.Brakebein
03.Toxic(Britney Spears cover)
04.Illsint
05.Steel Sarah
06.Kinesisk Alkymi
07.Kaptein Kaos
08.Gigantic Cave
09.Die Grosse Echsen
10.Solskinnsmedisin
11.Helvetes Hunden GARM

 

今回いちばん期待していたノルウェーのバンド。
日本の国旗をイメージしてか、白塗りに赤アクセントという奇抜なフェイスペイントをし、さらになぜか細長い風船を組み合わせたアート的な出で立ちで登場し、ド派手なパフォーマンスを繰り広げてくれました。
ドラムのタイトかつ変化に富んだリズムに乗り、自由で混沌とした楽曲群が演奏されていきます。アルトサクソフォンアコーディオンの音色がうまい具合に宴の感じを演出し、それでいてギターやベース、ドラムはメタリック。とても楽しい時間でした。
楽曲、演奏の素晴らしさもさることながら、特筆すべきはやはりパフォーマンスで、全体を統率しつつ攻撃力の高い歌唱、パーカッションを操るVoにやたらハイテンションでキレッキレのダンスをしながらもキッチリ弾きまくるギター、ニコニコ笑顔でしまいにはダイブまで披露したベースなど、一瞬たりとも油断できない、最高のパフォーマンスでした。
期待通り、いや、期待以上のおもしろさ。これは是非また、もっと長尺で観たいと感じさせられました。

 


■Ensiferum
01.For Those About to Fight for Metal
02.Two Paths
03.Heathen Horde
04.Token of Time
05.In My Sword I Trust
06.Warrior Without a War
07.The Longest Journey
08.Way of the Warrior
09.Two of Spades
10.Victory Song
11.From Afar
12.Lai Lai Hei

 

フィンランドのフォークメタルバンド。
去年に来日したWintersunのヤリがかつて在籍したバンドです。
勇壮な楽曲群は聴きやすさとメタルの攻撃力を兼ね備え、安心して聴くことができました。
GtとBaの3人が全員歌えるということでクリーン、シャウト、ハーシュと各々が得意な発声を使い分けて多彩な楽曲を表現。
少し惜しかったのはギターの音量の小ささで、この日観たバンドはすべてその傾向だったので、会場のせいもあったのかもしれません。特にクリーントーンでのフレーズはかなり聞き取りづらかったです。その代わりかやたらベースははっきり聴こえ、テクニックと相まって物凄く印象に残りました。
しかしながらリフを弾きながら歌うペトリのかっこよさは悶絶もので、王道の強さというものを感じました。
最後は「Lai Lai Hei」で合唱して大団円。やはりこういった合唱ものは燃えますね。

 

とても楽しいライブ初めになりました。
今年もたくさんライブに行けたらいいな。

cali≠gari「△15th Caliversary〝2002-2017〟LAST GIGS 『真冬の屋内』 -I was praying you'd be here with me- @ LIQUIDROOM」

今年のライブ納めはカリガリでした。

 

01.-踏-
02.トカゲのロミオ
03.トレーションデモンス
04.クソバカゴミゲロ
05.キル
06.さよなら、スターダスト
07.色悪
08.ポラロイド遊戯
09.陽だまり炎
10.トゥナイトゥナイ ヤヤヤ
11.紅麗死異愛羅武勇
12.マッキーナ
13.ファニソン
14.混沌の猿
15.アレガ☆パラダイス
16.淫美まるでカオスな

 

En.1
17.電気睡蓮
18.冬の日
19.東京、40時29分59秒

 

En.2
20.ゼロサムゲーム
21.トイレでGO!
22.一切を乱暴
23.サイレン

 

リキッドルームは客席にも高低差があり、おもしろい風景でした。
ギターをかき鳴らす青さんからいきなりの踏でスタートし、トカゲのロミオ、トレーションデモンス、クソバカゴミゲロとテンションの高い曲を畳み掛けて演奏。青さんのギターステップはさらにキレを増し、とてもかっこよく感じました。石井さんのVoもとても良い状態で、この日は歌詞に合わせた所作をしたりアレンジを入れたりとノリノリの様子でした。個人的にはロミオの最後の「左腕で」の部分で左腕を上げてアピールしていたりといった動きがツボでしたね。

 

まさかの「キル」には驚きました。ライブでやるとは思っていなかったので。最後の「切る、言わせる」の決めは想像以上に心地よく、またライブでやって欲しいですね。色悪でのダークな世界観やポラロイド遊戯での青さんのギターソロなど、あっという間に見どころが過ぎ行き、久しぶりの「トゥナイトゥナイ ヤヤヤ」にも感動。これは青さんがカリガリの第九とまでいった楽曲。年末ならではといったところでしょうか。

マイク故障から復帰してからの「紅麗死異愛羅武勇」は大盛り上がり。曲のタイトルをコールするときに「勇」で胸の前にハートマークを作った青さんを見て、確実に観客の数割が昇天していました。


マッキーナでの客席のジュリ扇率の高さ。ファニソンでのSoft Balletのようなリズミカルさに心地よく浸り、混沌の猿ではなんと青さんが自分で脚立を持って登場。客席横に脚立を立て、そこからバナナを投げていました。淫美まるでカオスなで本編終了。

 

奇跡の「無音アンコール」。いつもなら5分か10分くらい待ってからアンコールを行うカリガリですが、この日は客席が空気を読み合い、結局青さんが出て来るまで1回も(!)アンコールが行われないという事態に。「こんなに耳がこわれるほどのアンコールありがとうございます!!なんなの!?!?!?」と怒る青さんに会場からは暖かい笑い声があふれました。つづけて演奏された電気睡蓮、冬の日、東京40時はいずれも名演で、冬の日の後半でハモリパートをあえて歌うVoアレンジや東京40時最後でのコーラスとのハモリにいつまでも聴いていたいと思わされました。

 

2回目のアンコールは即座に開始。今度は青さんはタイマーを持って登場、「なんなのよ!」とタイマーを置いて退場。5分後のタイマーを皮切りに起こったアンコールは大きく暖かいものとなりました。

 

13ツアーの中で育ってきた激しい楽曲を続けざまに演奏した後、最後はサイレン!テンションが上がりきった状態でのサイレンはまさに音で塗りつぶされるようで、非常にヘヴィなサウンドを堪能しました。

 

とても楽しい、いいライブだったと思います。
今年もカリガリには沢山楽しい思いをさせてもらいました。

 

来年の春のライブ、音源も楽しみです。

ベストアルバム2017

今年も選びました。悩むので直感で。

 

10.Tempalay「from JAPAN 2」 

from JAPAN 2

from JAPAN 2

 

 最近のバンド。いろんな要素をごちゃまぜにぶっこんでくるのが心地よく、なおかつかっこよさを保っているという面白いバンド。

 

09.Morgaua Quartet「Tributelogy」 

Tributelogy

Tributelogy

 

 EL&P関連の曲で固められた弦楽四重奏アルバム。アレンジも演奏もモルゴーアらしく素晴らしく、特にカーン・イービルは圧倒的な演奏。EL&Pのへの愛と楽曲の持つパワーを感じさせられました。

 

08.橋本絵莉子波多野裕文橋本絵莉子波多野裕文」 

橋本絵莉子波多野裕文

橋本絵莉子波多野裕文

 

 そのまんまな名前のユニット。お互いの個性がぶつかり合ってとんがりつつもふわふわなポップが完成しています。PITBファンとしては波多野さんの音楽が女性ボーカルで歌われるというのが新鮮でした。トークトークロングトーンギターソロなど、一筋縄ではいかない内容。

 

07.森下唯「アルカン ピアノ・コレクション3《風のように》」 

アルカン ピアノ・コレクション3《風のように》

アルカン ピアノ・コレクション3《風のように》

 

 アルカンのアルバムもついに3作目。「イソップの饗宴」は今まで聴いた中でも特に共感度の高い名演で、技巧だけでなく音楽のもつ仕掛け、メロディの魅力を存分に活かしきった録音になっていると思います。

 

06.米津玄師「BOOTLEG」 

BOOTLEG

BOOTLEG

 

 外からのインプットを活かしつつも米津玄師イズムが注入された作品。映画の主題歌など、より聴きやすさを求められるシーンに適応してか楽曲も全体的にとてもキャッチー。彼の持つ癖になるメロディはよりキレをましているように感じられ、前作よりも好印象でした。

 

05.Phew「Voice Hardcore」 

Voice Hardcore [bmp-004]

Voice Hardcore [bmp-004]

 

 元アーント・サリーPhewさんの新作。前作は電子楽器をふんだんに使った作品でしたが、今作は声のみで構成されたもの。声だけとは思えない表現力の豊かなサウンドは必聴です。ここまで「聴いていて怖くなる」ものもなかなかないのでは。

 

04.ASKA「Too many people」 

Too many people

Too many people

 

 音楽以外のいろいろのせいで、色眼鏡で見ていたところがあるのですが、聴いてみるとどの楽曲も極上のポップ。優しく暖かい楽曲群は心地よく、かつ退屈することがありません。

 

03.With The Dead「Love From With The Dead」 

Love from With the Dead

Love from With the Dead

 

 リー・ドリアンによるドゥームメタルの2作目。1stも素晴らしかったのですが今作はさらに素晴らしい。這いずるような遅く邪悪なリフにリーの絶望感の乗った歌唱が加わり、これでもかというヘヴィさが発生しています。

 

02.筋肉少女帯「Future!」 

Future! (通常盤)

Future! (通常盤)

 

 前作からまたプログレ色を強め始めた筋少。今回も全体的に内田色が強く、プログレやニューウェイヴからのサウンドが聴かれます。大槻ケンヂの歌詞もかなりの切れ味で、「サイコキラーズ・ラブ」や「告白」など、こんな尖ったことを書くなんて、まだまだいけるな!と感じさせられました。

 

01.cali≠gari「13」 

13(ジュウサン) 狂信盤(Blu-ray付)

13(ジュウサン) 狂信盤(Blu-ray付)

 

 13という不吉な数字を意識したダークなアルバム。どの曲もメンバーそれぞれの美味しいところがたっぷり詰まっており、あっという間に聴き通せてしまいます。リリースに伴うツアー、その後の東名阪とライブ回数も多く、ライブで楽曲が育っていく様も楽しめました。これだけ聴けばそりゃ1位にしちゃいますよ。

 

10.Tempalay「from JAPAN 2」
09.Morgaua Quartet「Tributelogy」
08.橋本絵莉子波多野裕文橋本絵莉子波多野裕文
07.森下唯「アルカン ピアノ・コレクション3《風のように》」
06.米津玄師「BOOTLEG
05.Phew「Voice Hardcore」
04.ASKA「Too many people」
03.With The Dead「Love From With The Dead」
02.筋肉少女帯「Future!」
01.cali≠gari「13」

筋肉少女帯「一本指立ててFuture!と叫べ!ツアー @ マイナビBLITZ赤坂」

筋肉少女帯のライブに行ってきました!

 

■セットリスト
01. オーケントレイン
02. ディオネア・フューチャー
03. 人から箱男
04. ハニートラップの恋
05. 新興宗教オレ教
06. イワンのばか
07. わけあり物件
08. エニグマ
09. 告白
10. 奇術師
11. サイコキラーズ・ラブ
12. サンフランシスコ
13. 心の折れたエンジェル
14. バトル野郎~100万人の兄貴~
15. T2

 

EN:
16. 人間嫌いの歌
17. 3歳の花嫁
18. 釈迦

 

最新作「Future!」にともなうツアーのファイナル。
今回のアルバムは「猫のテブクロ完全再現」から「完全再現できるようなアルバムを」という着想を得て作られたものであることもあってか、アルバム内のすべての曲が演奏されました。

 

オーケントレイン」「ディオネア」とアルバム同様の流れでスタートし、「ハニートラップ」での楽しい掛け合いを経て「新興宗教オレ教」へ。これはツアー序盤のライブでは盛大にVoがズレたとの話で、それをネタにしたMCで会場は笑いの渦に。

 

「イワンのばか」、「わけあり物件」と橘高メタルが続いてから今回のアルバムのキモ、「エニグマ」!ライブでのトコイトコイトコイはトリップ感があり、楽しく聴くことができました。

 

「どうやって歌うのがいいかわからないから色々試してる、今日は座ってみる」とのことでVo大槻は座り、Ba内田はシンセベースを持っての「告白」は筋少風ニューウェイヴで面白く、続く「奇術師」では橘高さんの泣きのギターを存分に堪能しました。

 

「サンフランシスコ」はここ数年の中でもベストでは?と思うテイク。特にソロのバトルは非常に心を揺さぶられました。「T2」でのコーラスを気持ちよく合唱して本編は終了。

 

アンコールでは久しぶりに聴いた「人間嫌いの歌」。やっぱり「シーズン2」、けっこう好きなんですよね。また聴き直そうかな。感動的な「3歳の花嫁」からの「釈迦」でライブは終了となりました。

 

やはり筋少のライブは楽しいですね。来年は30周年イヤーとのこと。また何かやってくれそうで楽しみですね!