「Evoken Fest 2019 Extra @ 吉祥寺SEATA」

EVPのメタルフェスに行ってきました!
トワイライトフォースやノクターナルライツを観させてくれたこのフェスもいったん休止とのことですが、今回も充実したラインナップでした。

 

■Allegiance Reign

オープニングアクトは日本のAllegiance Reign。武士の衣装を身にまとい直球のパワーメタルを聴かせてくれるバンドです。見るのは2回目ですが演奏も安定しており、VoのYAMA-Bタイプの勇壮な声はなかなか心地よいですね。

 

■Epidemia

続くはロシアのバンド。根強いファンがいるらしく熱狂している観客がちらほら。演奏は非常にクオリティが高く、甘い声質のVoも魅力的。チャイコフスキーの国だなというのを感じさせるメロディアスさは日本人にも受けそうだなと感じました。「Пройди свой путь」っていう曲がよかったです。(なんて読むんだろ…?)

 

■Manticora

デンマークのバンド。プログレッシブ色が強め。スラッシーなザクザクギターが心地よかったです。曲は複雑に展開しつつも決め所はしっかりしており飽きさせないつくりでかなり好きでした。ドラムの技術がすさまじく、パターンや拍子が変化しつつツーバス踏みっぱなしで疾走していく様は圧巻でした。Voは終始面白い動きをしており、特に途中の決めフレーズでドラムの横で決めフレーズをたたいてブレイクしたりという瞬間はかっこよかったですね。

 

■NorthTale

スウェーデンのバンド。元トワイライトフォースのクリスティアンがVoです。トワフォ脱退はショックだったのでこちらとしても応援したいバンド。正統派パワーメタルという感じで、疾走曲が気持ちよかったですね。クリスティアンはトワフォのときよりものびのびと歌っているように見え、結果的にはよかったのかなと思うことができました。Shape Your Realityは特に印象的でした。

 

■Bloodbound

スウェーデンのバンド。荘厳な雰囲気もあるパワーメタル。Voが仮面をかぶり鬼のような見た目にしているのが印象的で、コンセプチュアルな雰囲気を感じさせられました。このへんでかなり疲れがきていたのでガッツリは見られていませんが、最後のNosferatuでは悪魔らしきものが出てきて儀式のシーンもありました。

 

■Derdian

イタリアのバンド。この日のトリです。Evoken Festの1回目から毎年参加しているバンドですね。1回目での日本で好感触を得て新アルバムをつくり、再度来日し…と、Evoken Festをきっかけに活動が活性化した日本にとっても大切なバンドです。歌謡曲かと思うようなクサすぎるメロディは悶絶もの。この日はトリということもあり長尺のセットリストでたっぷり楽しめました。相変わらず演奏はやや不安定でしたが、メロディのクサさとVoのアイヴァンの熱唱がすべてをもっていきましたね。アイヴァンのハイトーンはさらに磨きがかかっており、ルッピを想起させるようなシャウトを聴かせてくれるシーンもありました。マルコのキーボードがトラブル(おそらくトランスポーズ関連だと思ったのですが、なおったあとも響きが濁っていたりしたのでギターのチューニングも微妙だったっぽい…)だったりしましたが、Mafiaの熱演やNever Bornの盛り上がり、Eternal Lightのクサさなど存分に堪能できました。

 

今年も楽しいフェスでした。EpidemiaとManticoraはノーマークだったのですがかなり良かったので漁ってみようと思います。