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東京佼成ウインドオーケストラ「第133回定期演奏会」

 

 

01.オリエント急行(P.スパーク)
02.ピアノと吹奏楽のための協奏曲(長生淳
03.交響詩「海」(C.ドビュッシー / 木村政巳)
04.バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲(M.ラヴェル / 仲田守)

 

TKWOの定期演奏会に行ってきました。
指揮は秋山和慶さん。音源では沢山聴いている指揮者ですが、実演で聴くのは初めてでした。

 

まずは親しみやすい人気曲「オリエント急行」。
こういったキャッチーな曲はともすれば軽くなってしまいがちだと思うのですが、
堅実な表現や、中域もしっかり作り込んだサウンドで極上の響きを楽しむことができました。

 

世界初演のピアノ協奏曲は独奏が金子三勇士さん。曲は長生淳さんによる新作。
メシアンやピアノ協奏曲の名曲を意識しつつもいつもの長生さんらしく格好いい曲でした。
吹奏楽とピアノが交互に掛け合いをしたり、ピアノの旋律から響きを吹奏楽が受け継いだりと、
単なる伴奏でない有機的な絡み合いが楽しい楽曲で、掛け合いでの細かいパッセージなどは音源としても聴いてみたくなりました。
金子さんのピアノもパワフルで切れ味鋭く、アクションも派手で面白く聴くことができました。
同様の編成ではガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」等が編曲されて取り上げられることが多いですが、
この曲は吹奏楽とピアノという編成に新しい選択肢をもたらしてくれたのではないでしょうか。

 

休憩を挟んで、ドビュッシーの「海」。
コンクール等でよく聞く曲ですが今回は原曲のイメージに沿った新しい編曲とのこと。
TKWOの美しい弱奏がよく活きるような編曲で、響きのうつろいや水墨画のような色彩感を楽しみました。

 

最後に演奏されたのは「ダフニスとクロエ」。
これもよく演奏される曲で、アマチュアによる演奏はかなりの回数を聴いた覚えがあります。
「夜明け」は技術的な難しさを全く感じさせない美しい弱奏から日の出までのグラデーションが絶品。
フルートをはじめとした各木管楽器のソロも素晴らしく、心地よい時間を過ごしました。
「全員の踊り」では高いテンションながらも常に制御された余裕のあるサウンド。
この曲の良さを再認識させてくれる好演だったと思います。

 

今回もとてもいい演奏会でした。
チラシにて来期の定期演奏会の曲目が発表されていましたが、
フーサ、フェラン、グルダなど興味深い曲ばかりで興奮しました。
来期は全公演、行ける限り行きたいですね。楽しみです。