Helloween「Pumpkins United @ ZEPP TOKYO」

Helloweenの来日公演に行ってきました!

 

■セットリスト
01.Halloween
02.Dr. Stein
03.March of Time
04.If I Could Fly
05.Are You Metal?
06.Kids of the Century
07.Perfect Gentleman
08.Starlight
09.Ride the Sky
10.Judas
11.Heavy Metal (Is the Law)
12.A Tale That Wasn't Right
13.I'm Alive
14.Pumpkins United
15.Drum Solo
16.Livin' Ain't No Crime / A Little Time
17.Why?
18.Power
19.How Many Tears

 

En1.
20.Eagle Fly Free
21.Keeper of the Seven Keys

 

En2.
22.Future World
23.I Want Out

 

現在のHelloweenに初期を支えたマイケル・キスクカイ・ハンセンが合流した7人編成でのライブ。企画が発表された時から楽しみにしていました。

 

幕開けは「Halloween」。アンディとキスクがパートごとに歌ったり、あるいはハモったりと非常に贅沢。ツインリードのパートは音源通り、カイとヴァイキーがリードをとり、サシャがリズムを受け持っていました。映像もかっこよく、ハロウィンの雰囲気をよく表現していたと思います。続く「Dr.Stein」でもアンディとキスクによる歌唱。これが非常によかったです。この曲、音源だとちょっとポップすぎるかなと思っていたのですが、生でキスクの声で聴くとなぜか泣けてきて驚きました。

 

そして必殺の「March of Time」!このハイトーンが聴きたかった。キスクの喉も好調で、高いところも音程バッチリでした。続いてアンディの「If I Could Fly」と「Are You Metal?」。特に後者の盛り上がりは凄まじく、観客との掛け合いの部分はとても楽しかったです。Helloweenはメンバーチェンジ後も初期に劣らぬ名曲を数多く産み出してくれており、個人的にここ数年の3作もかなり好きです。なのでアンディらしい歌唱が聴けてとてもうれしかったですね。アンディは北海道では体調を崩し気味だったとのことですが、今日は絶好調に見え、高い音もガッツリ当てに行っていました。

 

中盤のヤマは08~11曲目。曲数は多いですがカットされてメドレー形式になり、カイ・ハンセンがギターボーカルをとりました。カイの歌唱はVo2人に比べれば荒っぽいところはあるものの、シャウトのキレはよく、かなり調子よかったと思われます。「Starlight」のサビを合唱させたりと一体感を感じるステージングでした。

 

キスクの曲を挟んで新曲「Pumpkins United」。これもとても良かったですね。現在の編成に合わせて書かれただけあって、すべてのメンバーに見せ所があるのがライブだとよくわかります。ギターのハーモニーの組み合わせがヴァイキー/カイだったりサシャ/カイだったり、アンディがサビを歌う裏でキスクがロングトーンしたりと、熱い演奏でした。

 

ドラムソロでは映像で初期ドラマーのインゴのパフォーマンスが流され、それにダニが応答のようにフレーズを重ねていくというスタイルで、感動的でした。
本編後半の最大の盛り上がりはアンディの「Power」。この曲のイントロでの観客の大合唱には感動しました。初期の名曲「How Many Tears」で本編は終了。

 

アンコールではイントロからの「Eagle Fly Free」!これを聴きに来たという人も多かったのではないでしょうか。キスクの歌唱は期待通りのもので、多少高音がつらそうに聴こえる瞬間はあったものの圧倒的な「本物」感を味わうことができました。続いては「Keeper of the Seven Keys」。長さを感じさせない起伏に富んだ演奏で、やはりこのバンドの武器はメロディだなあと思いました。

 

ダブルアンコールではカイの「禿山の一夜」ソロに続いて「Future World」!これもキスクの声で是非とも聴きたかった曲。最後は「I Want Out」でライブ終了となりました。

 

全体を通して曲間にはカボチャのマスコットを使ったアニメーションが流れ、転換の間を感じさせないよい演出でした。MCではアンディが日本語をできるだけ使おうとしてくれていたのが嬉しかったですね。「ありがとう」だけでなく、キスクとの「みんな昨日も来て知ってるんだろ?」みたいなやり取りの時に「なんだよ。。」と日本語で言っていたのがとてもウケていましたね。

 

アンディもキスクも好きなヴォーカリストなので、彼らのハイトーンでのハモリは感無量でした。アンディが高い方を歌う場面もあったのは興味深かったですね。ギター3人も音源に沿ったツインリードをしたりそうでない組み合わせでツインリードをしたりと色々な組み合わせでのサウンドが楽しめました。

 

とても楽しい企画でした。私がHelloweenを知ったときにはすでに現在のラインナップになっており、まさかカイとキスクがいる状態でこの名曲群を聴ける日が来ようとは想像だにしませんでした。生きててよかったです。