People In The Boxが今年1月に発表した傑作「Kodomo Rengou」、そのリリースツアーがついに開始しました。
ライブにきてます pic.twitter.com/vlDlM6NMWV
— tk 金西ぬ10a (@tk_saxo) 2018年6月8日
■セットリスト
01.報いの一日
02.無限会社
03.夜戦
04.町A
05.ニムロッド
06.旧市街
07.泥棒
08.眼球都市
09.動物になりたい
10.土曜日 / 待合室
11.あのひとのいうことには
12.セラミック・ユース
13.世界陸上
14.デヴィルズ&モンキーズ
15.逆光
16.木洩れ陽、果物、機関車
17.かみさま
18.ぼくは正気
En.
19.翻訳機
20.聖者たち
アルバム冒頭の2曲で幕開け。ギターのフレーズがなかなか難しそうですがあの音色はライブでも健在。もう少し広い会場で手元まで見たいですね。無限会社はもう慣れたもの。目まぐるしく変わる演奏とコーラスは中毒性があります。
ギターソロが素敵な「夜戦」のあとは「町A」。キーボードの存在感が大きい曲ですがここではすべてギターで演奏。ソロパートもサウンド重視のギターソロに置き換わっていました。
ニムロッドと旧市街はどちらもかつてのリードトラック。特に旧市街にはかつてない縦ノリを感じ、驚かされました。会場の音響によるところもあるかもしれませんが、個の日の演奏は全体的にリズム隊がゴリゴリと力強く、心地よかったです。
泥棒、眼球都市、動物になりたいといったミドルテンポの楽曲が並び、音源以上の包まれるようなサウンドが展開されます。眼球都市のコーラスの浮遊感や動物になりたいの温かさは特筆で、あまりの心地よさに立ったまま眠りたくなったほど。
流れはそのままに土曜日、あのひとのいうことにはを演奏した後には楔のようにセラミックユース。そしてキーボードと変拍子が印象的な世界陸上へ。世界陸上は本当に演奏が難しそうな曲ですがバッチリ。そのあとのMCではさすがに胃に穴が開きそう、と冗談をこぼしていました。
For Sale.のコーラスが癖になるデヴィルズ&モンキーズはややミスもあったものの安心の出来で、続く逆光と木洩れ陽、果物、機関車では荒々しい勢いのある演奏。特に木漏れ日はこんなに勢いをつけた演奏は珍しかったのでは。
まるでドゥームメタルのような重さが癖になるかみさまのあとはアルバムの終曲であるぼくは正気で本編終了となりました。この2曲でのエンディングはすばらしく、まさに神々しいといった印象。
アンコールでは翻訳機と聖者たちという懐かしい組み合わせ。翻訳機はピープルのポップな面を。聖者たちはハードな面を表しているように思え、やはりいい曲だなと。
ツアー初日ということで演奏的にはまだこなれきっていないと感じられる箇所もありましたが、ツアーを経てどのように成長を遂げるか、楽しみです。