5月に同じ場所でツアー初日を迎えたPITBのツアーファイナルに行ってきました。
■セットリスト
01.螺旋をほどく話
02.スマート製品
03.聖者たち
04.完璧な庭
05.自家製ベーコンの作り方
06.町A
07.あなたのなかの忘れた海
08.戦争がはじまる
09.DPPLGNGR
10.旧市街
11.石化する経済
12.机上の空軍
13.カセットテープ
14.中央競人場
15.水晶体に漂う世界
16.ミネルヴァ
17.スルツェイ
18.ヨーロッパ
初日の時点でも既に凄まじい演奏を聴かせてくれたのですが、最終日は撮影が入っていることもあってか、より没入感のあるライブとなりました。
特に全編を通して照明が素晴らしく、ホールという特性を生かし切った、映画や劇を見ているかのような異世界感を感じさせる空間になっていたと思います。
セットリスト自体は前回とほぼ一緒だったにも関わらず体感がかなり違ったのも驚いたポイントで、特に「完璧な庭」あたりからの空気の変わり方は印象的でした。
Kodomo Rengou以降の楽曲は今とモードが近いため、CD音源との違和感が少な目なのですが、それより前の楽曲群を今のPITBが演奏するとかなり解釈が異なり、まったく違う印象を残すのが面白いですね。
「DPPLGNGR」では照明が冒頭のベースでは白色で左から右に、終結部のベースでは赤色で右から左にと楽曲の展開をなぞりつつ補足するような仕掛けとなっており、それも興味深かったです。水晶体やスルツェイなど、その場でPVを作り上げるような楽曲と完全にマッチしたライティングには感動を覚えました。
MCでは15年前と基本的にやっていることは変わらない、という話もしており、今回の編成でキーボードなどを使わずにギター、ベース、ドラムだけのシンプルな編成にした意図もよくわかりました。
音楽以上に言うことなんて何もない、と照れ隠しのように言っていましたが、こちらとしてもここまでの演奏を聴かせてもらうともう言葉はありません。ただただ満足のライブでした。どうかこのままマイペースに、活動がずっと続いてくれたらいいなと思います。
