「LOUD PARK 2017 @ さいたまスーパーアリーナ 二日目」

今年も行ってきました、LOUDPARK
2日目について。

 

■10/15(日)
・BLACK EARTH
・APOCALYPTICA
・DEVIN TOWNSEND PROJECT
CRADLE OF FILTH
・MESHUGGAH
・SABATON
・MICHAEL SCHENKER FEST

 

・BLACK EARTH
シークレットアクトがあると発表されたとき、BLACK EARTHでは?という期待の声が飛び交ったものですが、タイムテーブルで朝イチだとわかった時にその期待は半ば諦めに変わっていました。しかし、もしこれでBLACK EARTHだったら一生後悔するな、と思って間に合うように会場入り、アリーナ後方で待機することにしたのでした。
そして期待は現実となり、私はBLACK EARTHを観ることができたのでした。
「BLACK EARTH」のイントロと共にステージにバンドロゴが掲げられていく光景は忘れられません。
セットリストも「Bury Me An Angel」から始まって「Silverwing」、「Diva Satanica」や「Fields of desolation」まで聴きたい曲はすべて聴くことができました。
Voヨハンの声も出ており、Silverwingで空を飛ぶポーズもバッチリ。Fields of desolationではアウトロのアモット兄弟のツインリードに悶絶の涙を流したのでした。ライブ後は緊急サイン会が実施。LOUDNESSを断念し、そちらに参加してきたのでした。

 

 

・APOCALYPTICA
大学の管弦楽サークルでチェロをやっていた頃に知って好きになったバンド。チェロ4人とドラムという変速編成でメタルを演奏している人たちですが、今回はデビューアルバムのメタリカカバーをメインにしたセットリストでした。本音を言うと彼らのオリジナル曲も聴きたかったのですが…。
演奏はすばらしく、チェロらしい摩擦感のあるアタックでゴリゴリと刻まれるリフ、クラシックならではのアゴーギグを聞かせた表現など、メタルとクラシックのいいとこどりといった印象でした。
もともとメタリカは、主題となるリフを軸に変形させたり拡大させたりと、発想がクラシック的な部分があるバンドなので、生で聴くと想像以上にしっくりきていました。
もっと長い時間聴いていたかったですね。また来日してほしいな…。

 

・DEVIN TOWNSEND PROJECT
ご飯を食べたり物販を見たり移動したりしながら観ました。
高クオリティにまとまった演奏でVoのクリーンとグロウルの使い分けも多彩と、面白かったのですが、ちょっと予習不足だったかな…。

 

CRADLE OF FILTH
はじめて聴きました。ジャンル的にはシンフォブラック辺りとのことで、そういうサウンドを想像していたのですが、いきなりのホイッスルボイスに度肝を抜かれました。演奏自体もとても良かったのですが、そのホイッスルに完全に持っていかれました。あんなに高頻度で出しているのに1時間のライブの最後までホイッスルが衰えないのは驚異的です。ちょっとワンマンも観てみたいですね。とりあえず新作のCDを買いました。

 

・MESHUGGAH
とても楽しみにしていました。セットリストは最新作からの曲がやや多め。楽器によってリフの拍子が異なるので聴衆もノリ方が千差万別で面白かったです。またこのバンドでは照明のスイッチングも凄まじく、ギターリフに合わせて点滅したりと、凄いけど情報量がありすぎて飽和するような感覚でした。
必殺のBleedも聴くことができて大満足です。MCは「叫んでみろ」など全編日本語で、嬉しかったです。
しかし演奏が本当にうまいこと!音源を流していると言っても通りそうな精度の演奏でした。

 

・SABATON
2015年もLOUDPARKに出演し、日本での人気に火が点いたバンド。
私はその時はサブステージのAT THE GATESを観ていたため、見逃してしまい悔しい思いをしました。
やっと観ることができて感激です。フロアも尋常でない盛り上がりを見せていました。
いきなり「Ghost Division」で始まり例の拳を振り下ろす動きを生で観ることができたのは感無量でした。
「Swedish Pagans」の前のGtとのやりとりなど、Voのヨアキムはシンガーである以上にエンターテイナーだと強く感じさせるパフォーマンス。後半では「SHIROYAMA」でサイレントヒル山岡晃さんがギターで参加するなどサプライズもありました。
どの曲ものりやすく、コールアンドレスポンスがあり、ライブ向きなバンドですね。楽しかったです。

 

・MICHAEL SCHENKER FEST
去年のライブをおさめたCDの内容がとても良かったので、この日もかなり期待していました。
そして期待通り、いや期待以上の素晴らしいステージでした!
ステージに現れたマイケルは終始ニコニコとしており、ヘッドを客席に向けて狙撃するようなポーズをとりながら弾いたりとサービス精神も抜群。冒頭の「Into The Arena」から異世界に連れて行ってくれました。
生で聴くマイケルの音色は音源で聴くよりもっと暖かく、かつキレのあるサウンドだったように思います。
セットリストは去年の来日時のものとほぼ同じ。まずはゲイリー・バーデンが登場してMSG初期の楽曲が演奏されました。「Cry For The Nations」でのサビを観客に歌わせたりと、ゲイリーがきつそうな分、参加型のライブの様相で、これはこれで一つのありかただなと思いました。マイケルのギターをバックにみんなで合唱なんて、そうそうできませんからね。
次はグラハム・ボネットが白スーツで登場。驚いたのが声量。とにかくハリのあるパワフルな歌声!さすがに最高音はきつそうでしたが、70近いなんて信じられません。「Dancer」ではゲイリーとロビンがコーラスで参加し、真ん中でグラハムが歌うというなんとも幸福な光景を観ることができました。「Assault Attack」中間部の泣きのメロディも絶品。
そして「Captain Nemo」も最高!バンドにぴったり合いつつもゆったりと歌うギター、そして分散和音も完璧に決まり、音源よりも精度が高いのでは?とさえ思える名演でした。
ロビン・マッコーリーはMSG後期とUFOの楽曲。ロビンもとにかく声が出ること出ること。全体としての精度が一番高かったのはロビンのパートでしょう。最後の「Rock Bottom」は特に圧巻で、10分くらいやったのではないかと思われる中間部のソロでは何度も「終わらないで欲しい」と思わされました。
最後はシンガー3人が集まって名曲「Doctor Doctor」で終演。マイケルは最後まで絶好調で、ほんとうに良い物を観ることができました。

 

今年もけっこう知らないバンドもあったのですが、どのバンドも素晴らしいライブで楽しむことができました。
やっぱりラウパは最高ですね!