cali≠gari「TOUR 16 -The Case of the Invisible Crime- @ LIQUIDROOM」

久しぶりに夜のカリガリを観てきました。

 

リキッドルームはかなり人が入っており、私は直前に買った「立見席」なるもの(もともとスタンディングですが…)で最後に入場しました。

柱などはそれなりにあるものの、けっこう移動がしやすく、こんなに見やすい場所だったか、と新鮮に感じました。※どうやらリキッドルームに来たのは2019年末以来だった模様…。

 

■セットリスト
01.狂う鐫る芥
02.-踏-
03.裂け目の眼
04.マシンガンララバイ
05.マッキーナ
06.カメラ オブスキュラ
07.夢遊病
08.夜陰に乗じて
09.桃色吐息
10.オーバーナイトハイキング
11.そのまんま、KISS
12.嗚呼劇的
13.Bass Solo
14.トカゲのロミオ
15.せんちめんたる
16.マネキン
17.ケセ
18.燃えろよ燃えろ

En1.
19.冬の日
20.冷たい雨
21.100年の終わりかけ

En2.
22.A.B.C.
23.都市人
24.いつか花は咲くだろう
25.一つのメルヘン

 

「16 予告版」にともなうライブであることを宣言するようにリード曲「狂う鐫る芥」で幕開け。音源では機械的というか初見でのとっつきづらさがあった曲ですが、ライブでは歌がよくわかることもあり想像以上に熱い仕上がりに。曲中のフックもライブではかなり効果的に響いていました。

 

セットリストは「10」からの定番曲をはさみつつも「14」「15」あたりの比較的新しい曲多め。手拍子で場を温めてからの「カメラ オブスキュラ」などはライブならではの一体感を久しぶりに感じることができ楽しかったですね。「夜陰に乗じて」は前半がけっこうとりづらい拍子なのですが、音源として聴いているときはさらっと聴けても、ライブでは理解しないと乗れないので「これ、どうなってるんだ…?」と考えるきっかけにもなり、楽しかったです。

 

ライブで化けた曲としてはやはり「そのまんま、KISS」。キックのビートに導かれメリハリの利いた展開。純粋にかっこよかったです。続いてはベースが活躍する曲が続きます。「トカゲのロミオ」前での長いベースソロは圧巻で、弦をたたく位置を変えてハーモニクスを演出したり、両手タッピングによる分散和音があったりと見どころが多かったです。

 

「せんちめんたる~マネキン~ケセ」の流れはもとからそう作られたかのように自然。それにしてもここでせんちめんたるが聴けるとは思っていなかったので嬉しい誤算でした。今日のドラムは中西さんだったのですが、全体的にいままでよりさらにサウンドに一体感が出ている感じがしました。

 

アンコール1回目はしっとりと。「冬の日」から当日の雨に合わせた「冷たい雨」に入り、「100年の終わりかけ」。この日の青さんのギターソロは音源では歪ませている箇所をクリーンめで弾いたりといろんなマイナーチェンジが見られたようにも思いました。安定させたいときは座って弾いたりと臨機応変に対処していたのも印象的。

 

アンコール2回目はA.B.C.と都市人という近作の中でまだこの日に演奏されていなかった曲を続けざまに演奏。演奏前のMCでは16に伴うツアーが発表されていました(曲がまだできていないそうですが…)。最後は「いつか花は咲くだろう」でエモーショナルに締め、かと思いきやさらに「一つのメルヘン」でエモーショナル増し増しの終演となりました。

 

前編通して演奏も絶好調で空気感もよく、純粋にただ音楽を聴くことに没頭できる幸福な時間でした。やはり好きなバンドは音源聴いてるだけじゃなくて現場に来ないとわかりませんね。16とそれに伴うツアーも楽しみです。