cali≠gari「cali≠gari 30th Caliversary”1993-2024″ 青春の抜け殻 @ 日比谷野外大音楽堂 2024/01/20」

久しぶりのカリガリ野音
真夏の野音ならぬ真冬の野音ということで…
何…?この漢字は…。

 

 

01.淫美まるでカオスな
02.マッキーナ
03.-踏-
04.ケセ
05.赤色矮星
06.隠されたもの
07.汚れた夜
08.狂う鐫る芥
09.冬の日 -うたごえ喫茶篇-(こたつ)
10.春の日
11.夏の日
12.一つのメルヘン
13.禁断の高鳴り
14.ハイカラ・殺伐・ハイソ・絶賛
15.燃えろよ燃えろ

 

En.1
16.銀河鉄道の夜
17.廃線された未来駅にて

 

En.2
18.グッド・バイ
19.青春狂騒曲
20.ブルーフィルム
21.エロトピア

 

雨や雪の予報が出ていたので戦々恐々としながら現地へ。
物販は種類が多いこともあってゆっくりの進みで、13時半ころに並んで15時半ころに会計。
冬の日シングルやBD、ステッカーなどを買いました。夏冬グッズが欲しくて…。

 

会場内はレインコートを着た人が多数。
2011年のときに配布されたポンチョを着ている猛者もいて、懐かしかったです。
ステージには15ツアーファイナルでも使われていた坂のような台が中央に設置され、左にドラム、右にパーカッション。
客席の中央部にはこたつが設置されていました。(13ツアーファイナルの時にはトイレがあった場所?)

 

最初のセクションはダンサブルな曲が連続したあと赤色矮星でびしっと締め。
今回のドラムはササブチヒロシ氏で、タイトかつ手数の多いドラムが印象的でした。
各メンバーの調子もよさそうで、それぞれの楽器の音がしっかり聞き取れたのも嬉しかったポイント。
青さんはかつてのバクチクを彷彿とさせるような髪型をしていましたね。

 

隠されたもの~狂う鐫る芥ではパーカッションを活かした細やかなアレンジが印象的。
ラテンパーカッションをメインに使いつつ、ティンパニなども豪華に使った味付けはとても贅沢でした。

 

こたつに移動してからの冬の日は、この日発売されたシングルのカップリング側のアレンジで。
アコースティックのギターとベースに加えカホン(ステージ上)という編成で、歌メロの譜割りを大胆に変更したアレンジはとても面白く聴けたと同時に、石井さんの歌唱力には目を見張りました。


その後、春の日が演奏されたときは「春を待とう」的なことなのかな?と思ったのですが、そのまま蝉の声がきこえてくると会場からもどよめきが。そして「夏の日」、「一つのメルヘン」に。
この野音では最後ということもあって、四季を網羅してみたというところでしょうか。心憎い演出です。

 

最前にいたお子さんが気になって仕方ない様子の石井さんと段取りを進めたい青さんのせめぎあい、村井さんの軽妙なトークを交えつつ本編最終セクションへ。ハイカラは久しぶりに聴いた気がします。声出し解禁後ということもあってコールが心地よかったですね。ギターソロ後半からのシーケンス的フレーズが続きながら歌が入ってくるところ、めちゃくちゃ好きなんですよね…。

 

アンコールでは16のツアーファイナルからの一幕を再現したようなセクション。
銀河鉄道廃線された未来駅にての流れは冷たい雨~続、冷たい雨のような完璧な流れだと思うので、またやってほしいですね。

 

村井さんの青さん発言捏造コーナーでひとしきり笑ったあとにツアー17が発表され、もう新作出すの?と吃驚した後は懐かしい曲のオンパレード。
メロディもしっかり決まったグッド・バイに始まり、青春狂騒曲、ブルーフィルムと続きましたが、ブルーフィルムでは歌の入りをミスして入り逃すという珍しい一幕も。そのままいくかと思ったら「もういっかい、やりなおそっか…」でやり直してしまうところもほかのバンドではなかなかない光景ではないでしょうか。個人的にはベースソロが2回見られたのでオトク感あり。

 

そこまででも大満足だったのに最後はエロトピアまで。間奏で半音ずつキーが上がっていくところではササブチ氏のドラムソロといった趣で、リズム遊びあり、手数ありの大変見ごたえのある演奏でした。

 

雨もたまにぱらぱら降る程度でとても快適に見ることができてよかったです。
建て替え後、どうなるのかはわかりませんが、またこの場所でライブを観たいですね。