SIGH「The Eastern Forces of Evil @ ワイルドサイド東京 2023/07/28」

SIGHのワンマンに行ってきました!

 

■セットリスト
01.黒い影
02.Purgatorium
03.The Transfiguration Fear
04.Hail Horror Hail
05.式神
06.真言立川
07.真夜中の怪異
08.殺意
09.生者必滅
10.Gundali
11.A Victory of Dakini
12.The Knell
13.At My Funeral
14.In A Drowse
15.Corpsecry
16.The Soul Grave
17.Dies Irae
18.Introitus
19.Inked in Blood
20.Me-Devil
21.Black Metal (Venom cover)

 

 

SIGHを見るのは2回目。2017年の1349とArcturus来日の時以来です。
そのときも「Me-Devil」に衝撃を受けてアルバム「Hangman's Hymn」を買い愛聴していたのですが、2022年に発表された最新作「SHIKI」の出来が凄まじく、これは絶対にライブでも観たいと思っていました。

 

そんな折、無観客ライブでの内容を収録した映像作品「Live: The Eastern Forces of Evil 2022」が発売され、しかも初回盤は先着特典でワンマンのチケット付きということで予約開始と同時に購入し、首尾よくライブにも行ってきたというわけです。

 

会場であるワイルドサイド東京はキャパに比べてステージ上が広い印象で、かなり大がかりなセットが組まれていました。メンバーの遺影のような写真が飾られ、その前ではお坊さんが座り、客入れSEでは般若心経がエンドレスで流れ続けている異様な空間。会場外の案内でも葬儀会場のような張り紙がしてあり、かなり徹底した空気づくりを感じました。また、ソールドアウトとのことでしたが客席は思ったより余裕があり、見やすくてよかったです。

 

まずは「黒い影」にて開幕。ミカンニバル博士がいないと思っていたら曲の途中で死装束をまとって登場し、坊主の首をしめる演出(吐血あり)といういきなりインパクト絶大。血糊とカラコンにより本当に死体が蘇ったかのような演出はカッコよかったです。演奏も非常にタイトで、この時点でこの日のライブがただものではないことが伝わってきました。その後も「Live: The Eastern Forces of Evil 2022」でも取り上げた楽曲群をベースにしつつ「Scorn Defeat」などの古い作品からも多めに取り上げられるセットリスト。

 

MCでは川嶋が「普段はこのなりでMCはきついのでやらないが、今日くらいは…」と楽曲の話などをしていました。普段コラムやインタビューで文章を読むことが多いので、ことさら興味深く聞きました。

 

ほか、演出としては「遺影に仕掛けられた発火装置で遺影が燃える」「遺影に油を塗りたくって火をつける」「火が付いた刀でバックドロップを切り落とす」「刀を使って自傷風演出(血糊あり)」「火のついた血糊を浴びる」「花火噴出」「ローブ集団が聖書を燃やす」など過激なパフォーマンスが続き、本当にこれは令和のライブなのか??と思いつつもこれぞ地下室でのライブだな…というたまらない感触もありました。

 

ここまでいろいろな事が起こるともう文章では表現しきれないな…というところで、本当に行って良かったと思えるライブとなりました。アンコールでは「Hangman's Hymn」からの楽曲を連発したあとBlack Metalで終幕。さすがにカッコ良すぎましたね。ここまで大がかりな催しはそう何度もできないとは思いますが、ぜひまた見に来たいです。