cali≠gari「TOUR 16 -銀河鉄道の夜- @ 柏PALOOZA 2023/08/19」

■セットリスト
01.銀河鉄道の夜
02.リンチ
03.赤色矮星
04.トレーションデモンス
05.狂う鐫る芥
06.フィラメント
07.夜陰に乗じて
08.空想カニバル
09.紫陽花の午後
10.果て描く真っ平な日差し
11.都市人
12.禁断の高鳴り
13.マッキーナ
14.コズミック然れど空騒ぎ
15.淫美まるでカオスな
16.いつか花は咲くだろう
17.燃えろよ燃えろ
18.Engaging Universe

En.
19.切腹 -Life is Beautiful-
20.脱兎さん
21.混沌の猿
22.クソバカゴミゲロ

 

カリガリのツアー、今回は4本目の参加です。
配布音源(ランダム2種)、見事にリンチがダブってしまいました…。
ツアーファイナルで銀河鉄道と交換してくれる方、募集中!!

 

セットリストは基本はツアーのほかの日と同様ですが、今日の日替わり曲は
「フィラメント」「空想カニバル」「果て描く真っ平な日差し」「いつか花は咲くだろう」あたり。

 

特に空想カニバル~紫陽花の午後ではベース村井の5弦がとても活きていて、特に前者は5弦を積極的に使うようになってからは初めて聴いたので感無量でした。


もともと空間的なサウンドで、ストリングスやギターの単調な繰り返しの下でベースが蠢いて表情付けをしていくタイプの曲だったので、最低音が下がることでより広がりが演出されて素晴らしかったです。

 

真っ平では2,4拍目でのギターリフですが、ライブで聴くと想像以上に頭が混乱させられる感じで面白かったですね。ベースが隙間の大きいスラップのフレーズなこともあり、表と裏の取り方がトリッキーで面白かったです。スカスカなサウンドがだんだん埋まっていくのもライブであらためて面白く感じました。


コーラス前で青さんがやけに石井さんのプロンプターを見ているなと思ったところ、後のMCでコンタクトを忘れていて視界がぜんぜん見えていないというねたばらし。
本当に全然見えていないらしく、客席がモネみたいに淡い色で蠢いている…という話も。

 

いつか花は咲くだろうは毎回感動しますが、後半の合唱パートが綺麗に決まっていてまたこういう合唱ができるライブが戻ってきているな、と感慨深くなりました。


今日は全体的にツアー後半で仕上がり切った演奏を楽しむことができたのもポイントで、石井さんの歌も絶好調でしたし、見えていないといいつつ青さんのギターも最高でした。とくにサウンドで押すB-T今井的なソロの時が素晴らしく、ギターと身体が一体になったかのようなギターの鳴きっぷりでした。

 

MCでは休憩中にトイレにいく石井の話からそういう下品な話はどうかと思う…的な落ち着き方になったかと思いきや、客席に男が多い、特におっさんが多いという客いじりに。


若い人がいないという嘆きから「10代は来ている?」との問いかけにより、なんと母と一緒に来ている13歳の少年がいることが発覚。一気に会場全体がなごやかムードになりました。メンバーもしみじみと感慨深そうで、下品な話題とかできないね…とかラ〇クみたいなもんだから!のような冗談もはさみつつ後半に向かいました。石井さんが本当にうれしそうだったのが印象的でしたね。

 

Engaging Universeは今日も最高で、高音がしっかり出せる状態で低音に集中した歌唱は本当に素晴らしく、随所で入れるがなりなどもだいぶ味がでてきて、原曲に寄せつつもカリガリとしての演奏という色が確立しつつある名演と思いました。

 

アンコールはいつもの暴れ曲で終わり。
石井さんがよく客席に体を乗り出して観客と触れ合っていて、本当に楽しんでやってくれているし、観客もそれに応えられているなと嬉しくなりました。

 

今が黄金期といってもいいのではないかというほど良い雰囲気のライブだったと思いますので、このままツアーファイナルではどんな世界を見せてくれるのか、とても楽しみですね。