cali≠gari「cali≠gari 30th Caliversary”1993-2024″ cali≠gari TOUR 17 @ 柏PALOOZA 2024/06/22」

実質ツアー初日に行ってきました。
アルバム発売は26日ですが、この日の物販でもアルバム先行販売が行われたので、ギリギリリリース後のライブと言って良いでしょう。

 

セットリストは新作アルバムから全曲と、青春にまつわる過去曲を混ぜ込んだ形。特にアルバム「8」の面影がやや濃い目に映りました。

 

■セットリスト
01.サタデーナイトスペシャ
02.反ッ吐
03.化ヶ楽ッ多
04.禁断の高鳴り
05.隠されたもの
06.動くな!死ね!甦れ!
07.暗い空、雨音
08.白い黒
09.乱調
10.恣
11.ミッドナイト! ミッドナイト! ミッドナイト!
12.ナイナイ!セブンティーン!
13.青春狂騒曲
14.そのまんま、KISS
15.東京アーバン夜光虫
16.月に吼えるまでもなく
17.沈む夕陽は誰かを照らす
En.
18.龍動輪舞曲
19.マッキーナ
20.バカ!バカ!バカ!バカ!
21.脱兎さん 豪
22.クソバカゴミゲロ

 

サタデーナイトスペシャルからの反ッ吐にはとても驚かされましたが、キメのフレーズを使ってうまくつなげて連続で演奏。なにげにテクニカルなベースや駆け抜ける疾走感が印象的で、今回の定番オープナーになりそうです。

 

化ヶ楽ッ多からの禁断の高鳴りとコールアンドレスポンス曲を続けたあとはラテンの隠されたものを挟んでソフトバレエサウンド曲を連続。とくに新曲の暗い空、雨音はメンバー全員の手が入った共作で、心地よく聴きました。続く白い黒も生で見るのは10年ぶりくらい?リフがとにかくかっこいい曲なので嬉しいですね。

 

乱調はベースリフがとにかくエグい。スラップを大々的に使うタイプのcali≠gari曲では正直なところ嘔吐に並ぶインパクトです。難易度はこちらのほうが数段上で、ここにきてさらなる進化を見せつける気概にしびれます。

 

ミッドナイトから青春狂騒曲までは青春ターン。とくに新曲のナイナイ!セブンティーン!では途中で春の日のときにカバーしたDog daysを思わせるボーカルラインがあり、石井さんの声の美味しいところがかなり出ている音系なので有り難いですね。

 

本編後半はややアダルトな雰囲気で、特に新作のラスト2曲は別れのモチーフもありとてもしっとりと聴きました。

 

アンコールは5曲と多く見えますが、短い暴れ曲が3曲あるので実際はあっという間。
曲数は22と多いものの物足りなさも感じるほどにもっと聴いていたいライブでした。

バンドの状態のよさもさることながらサポートのササブチ氏のドラムの素晴らしさも格別で、切れ味よくビートを提示しつつ、メンバーたちの演奏に柔軟に合わせるさまは惚れ惚れさせられました。

 

これからツアーで全国を回る彼らですが、MCでももっと売れたい、フェスとかにも出たいと言っている通り、幅広い客層にアピールできる新作に仕上がっていると思いますし、同時に古参にも新しい刺激を提供してくれる最高のアルバムだと思うので、興味がある方はぜひどこかの会場に足を運んでいただければ…と思います。